秋入学に思う

【商品市況概況】

「雇用統計を受けて軟調な推移に」

昨日の商品市場は多くの商品が水準を切り下げる動きとなった(貴金属は上昇)。連休中に発表された米雇用統計が市場予想を大きく下回る水準となったことからリスクオフの流れになったためと考えられる。但し市場の反応は特に上昇率が高かった株式市場が冷静な反応にはなっておらず大幅な下落となっているが、小職が主にチェックしている主要株価の年初からの上昇率は昨日時点でも10%を越えており、エネルギー(6%)、ベースメタル(5%)、貴金属(8%)と比較した場合にはまだ割高である(穀物は10%の上昇となっており、非景気循環銘柄であるが益出し圧力がかかり易い地合い)。今週は主要企業の決算が予定されているため(比較的弱めの予想が多い)、その発表を控えたポジション調整の売りが継続する可能性は否定できず、株式市場は軟調な推移となるだろう。株価に下押し圧力がかかると市場参加者のセンチメントに悪影響を及ぼすため、商品価格にとってもマイナスに作用することになるため、商品価格も下押し圧力がかかることとなろう。但しこのような局面では先進国・新興国の追加緩和の期待が高まることから、やはり下値は限定されることになるだろう。



エネルギー価格は下落。米雇用統計の悪化に伴うリスクオフの流れを受けたもの。また、イラン問題に関する6ヵ国協議が14日、トルコのイスタンブールで開催されることが決定、更にその会議で進捗が見られた場合にはバグダッドで2回目の会合を開催することで合意したと伝えられたことも売り材料となった。イラン問題は「振り上げた拳を何処に落とせばよいのか」分からない状態であったが、話し合いによる解決の可能性が少しでも出てきたことは前進であろう。イラン問題が解決すれば、原油価格はBrentで110ドル程度、WTIで90ドル程度まで下落してもおかしくない。今後はイラン問題と、米雇用統計の悪化、欧州不安の再燃、各国の追加緩和期待といった強弱材料が混在することから、現状水準でのもみ合いを継続することになると見ている。ベースメタルはLMEが休場。本日は、米雇用統計を受けてイースター休日明けのLMEは軟調な推移になると予想される。但し一方で、略ゼロになっていた米国の追加緩和の可能性が再びゼロでは無くなること、それに伴うドル安の進行が下値を支えることになるだろう。貴金属価格は小幅上昇。ドル安の進行と国の追加緩和期待が材料となった。今後はより一層、FOMCメンバーのコメントに注目が集まることになる。今晩予定されているアトランタ連銀ロックハート総裁(FOMCでの投票権有り)は足元追加緩和に関しては比較的否定的な発言をしている。




「銅は結局もみ合いに」

昨日、中国の消費者物価、生産者物価が発表された。生産者物価はほぼ市場予想通りで前年比▲0.3%となった。一方で消費者物価指数は前年比+3.6%と市場予想の前年比+3.4%を上回る水準となった。これに伴い、中国の金融緩和期待が後退することとなり銅にとっては...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.57(▲0.41)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):275.12(+0.39)




【雑感】

ついこの前まで寒くてつぼみだった桜が
一斉に咲いた。
一昨日、家に帰る途中、会社のそば(桜の名所)を歩いたら
まだ寒くて十分咲いておらず
花見の人もまばらだったんだが、すっかり満開だ。
本当に不思議だが、どんなに寒くても
桜はきちんと春に向けて準備していて
相当高い確率で4月の第1週に咲いてくれる。
生命の息吹を感じさせてくれる瞬間である。
しかし、あの突風の日に咲かないで本当に良かった。



と、桜を見ながら思うのは
世界標準に合わせて大学のスケジュールが秋スタートに変わるのは
如何なものだろうか、ということだ。
経済的、国際競争の観点からは極めて重要なことで
その方向性は間違えていないし、私もそうするべきだと思う。
でも、春がお別れ&出会いの季節であるのは当たり前だ
っていう風に育ってきた私たち世代からすれば、とても違和感があるのも事実だ。
論理的には肯定するが、勘定的には何となく受け入れられない。



何となく北半球で「草木が枯れていく時期が新しい年の始まり」
っていうのは、何となく心さみしい気がするのは私だけだろうか。
門出の季節は、生命の息吹を感じさせてくれる季節であった方が
何となく心も温かくなるような気がするんですよね。



父親になって、そう思うようになりました。