隔世の感

【商品市況概況】

「ローラーコースター相場」

昨日の商品価格は高安まちまちとなった。注目のバーナンキ議長の議会証言は、いつも通りQE3は選択肢であるがそのタイミングではない、とコメントしたが具体的な方策が示されなかったことから売り材料となった。しかしその後、雇用が悪化すれば追加緩和を実施する、といった趣旨の発言をしたことから急速に買い戻しが入り、商品によっては前日比プラスで引けることとなった。現在の市場が金融・財政の追加対策期待で動かされているかを証明するような相場展開であった...


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【雑感】

穀物価格の上昇を受けて、読者の方からメールが来た。<以下抜粋、というか全文>
昨晩のNHKの9時のニュースで
大豆・とうもろこしあたりが熱波の影響で上昇しています
という報道がありましたが、そこでウチの近所の豆腐屋さんが登場していました。



久我山駅北口、平田屋豆腐店、ちゃんと豆を厳選して深井戸の水で作っている
美味しい豆腐屋さんなんですが、全国ネットで出るとちょっとビックリです。
大豆の価格上昇は大変でしょうが、今後とも美味しい豆腐・油揚げ・おからその他
を作り続けて欲しいものです。



しかし、穀物相場のニュースを井上キャスターがまばたきしながら読んでいるのを見ると
相場の動きというのも一般に認知される時代になったのかなと思います。<抜粋、というか全文ここまで>



そうなんですよね。
殆ど100%海外から輸入してるので、こう言うことになるんですよね。
なので、国内の自給率を上げて...
というのは私の仕事ではないので、ここではコメントしないが
確かにこの読者の方が言うように、こうしたニュースを見ていると隔世の感がある。
テレビやメディアで解説を始めた頃は



原油価格は○○まで上がる」



という相場見通し解説を依頼されると



「実際の生活にどのような影響があるんでしょうか。そちらの説明もお願いします」



という依頼も受けることが多かった。
特に原油だと、物価にも影響あるので金融政策にも影響するし
もっと直接的にはガソリンや天然ガス価格、電気・ガス代にも影響が出る。
これを説明しようとすると、相場見通しよりも説明の時間が長くなってしまう。
それだけで30分ぐらいは平気で喋れそうだ。



しかし、最近は価格予想のみ聞かれることの方が多い。
為替や株の予想をしている人が、「円高になるとどうなるんですか?」
とか「株安になると私たちの生活にどのような影響があるんでしょうか?」
という質問が出ないのと同じステータスになった、ということだろうか。



つまり、メディアの方の努力もあって、何となく少なくとも原油と金は
消費者にも広く認知されてきているのだと思う。
やっぱり物事が認知され、浸透していくには10年ぐらいのスパンは必要なんですねぇ。
もちろん時間に加えて、「広く知らしめる必要のある」出来事が起きる必要がある訳ですが。
例えば、ハリケーンカトリーナ、レア・アースなんてのもそうだし
シェールガス天然ガスも震災の影響でクローズアップされたし
と、思うと、ベースメタルはまだ大問題になるような出来事って、起きてないな...



資源の殆どを輸入に頼る我々日本人が
価格動向を意識しておくべき商品は沢山あるのだ。



これからも、「リスクマネジメント」という観点からの相場解説を
頑張って続けていきたい、と読者の方から頂いたメールを読んでいて
決意を新たに致しました。



と、すんません。まじめな雑感でした。