リレー小説-第6話

【商品市況概況】

「イエレン議長発言を乗り越え、買戻し優勢」

昨日の商品価格は総じて堅調な推移となった。先進国株式市場に落ち着きが戻りつつあり、市場参加者のリスクオン姿勢が強まっていることが材料となった。FRBイエレン議長の公聴会での発言にサプライズが無かったことも材料となったようだ...


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ツィッターも始めました NaohiroNiimura


【雑感】

【リレー小説-第6話】

リッチーは考えていた。

「日本人に私の正体を悟られてはいけない。
 なるべく自然に接しなければ」

殺人現場で証拠がたくさん見つかるのは、
捜査をかく乱するため、という定説がある。

実際、三億円事件をはじめとして迷宮入りした事件の大半は、
証拠が大量に見つかった場合が多い。
要はマトが絞れなくなるのだ。

リッチーは「ある目的」を持って日本の、
そして普通の食品メーカーの社員として働いている。

全く目立たないようにひっそりと暮らすよりも、
集団に紛れていた方が却って気づかれない可能性が高いからだ。

自分の同僚であるクリスは滞在中のフランスで消息を絶った。
彼女はできる限り外界との接触を断ち、
隠密裏に行動していたが「全く部屋から出てこない人」として
逆に近所のウワサになってしまい、命取りになった。

相当マヌケな話ではあるが...
間違いなく「あいつら」に消されたのだ。


なるべくどうでもいい話をして、相手に自分のことを探らせない。なるべく軽薄で、どうでもよい人だと思われる。
その一方で彼の言動を「観聴き」することだけは
忘れないようにしなければ...

今のところ戦略通りにコトは運んでいる。
このさえない入社3年目の若手社員は気付いていないだろうが。

「リッチーさん?」
「ああ、悪い悪い。
 俺はそこのスタバでコーヒー買ってから行くわ」

そこで龍太郎とリッチーは別れた。
(続く)