リレー小説-第13話

【商品市況概況】

「もみ合い継続」

昨日の商品価格は基本的にもみ合いを続けた。強弱材料が入り混じる中で、世界経済並びにロシア・ウクライナ情勢もこう着していることから方向感に乏しい展開となった...



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【雑感】

【リレー小説-第13話】

今日はリレー小説です。

「おう、何だ」
相変わらず威勢の良い声である。山中先輩は高校時代、
剣道部の主将だったと聞いたことがあるが、
社会人になってもその声の張りは変わらないようだ。

「あぁ、俺です。この間は合コンに誘って頂いてありがとうございました」
「なんだ、今の彼女と別れてあの中にいた別の女と付き合いたいって相談か?」
「ち、違いますよ!」


「実は、いま出張で名古屋に向かっているんですけど、
この間合コンでご一緒した美紅さんを向かいの新幹線の中で
見かけたんです。
先輩、彼女のスケジュールってご存知ないですよね?」

「この間、彼女にお前の連絡先を聞かれたぞ。
もう電話かかって来たんじゃないのか?」
「いや、確かに話しましたけど、
さすがにスケジュールまでは聞けませんよ。」


聞けば、山中先輩も美紅に頻繁に会っているわけではなく、
年に1回、高校時代の部活の仲間と集まる時に一緒に食事をする
程度だという。
当然ながら彼女のスケジュールなど知るわけがない。

「そんなに知りたいなら直接本人に聞けばいいじゃねぇかよ」

ごもっともである。しかし、彼女から今日は俺の会社の近くに
行くと言われてしまった以上、それ以上何も言えるわけがない。

「そう言えば、彼女の実家はお前の会社の近くにある
和菓子屋だぞ」
「えっ、あのどら焼きで有名な狸屋のことですか?」
「あぁ。比較的客の少ない午後はお母さんも店番をすると
言っていたのを聞いたことがある。
今度何か買いに行ったついでにお母さんとも顔見知りに
なってみたらどうだ?」


なるほど。少々図々しい気もするが
これは行ってみる価値ありかもしれないな、と龍太郎は思った。

「ちなみに、どら焼き自体は午前中で売り切れるらしいから
もしそっちを狙って行くならちゃんと予約してから行けよ」
というアドバイス付きだった。

もはや何の相談だかワケがわからないが、とりあえず
「先輩、ありがとうございます!」と言って電話を切った。
(続く)