リレー小説-第21話

【商品市況概況】

「マクロ経済環境を楽観、堅調な推移」

昨日の商品価格は総じて堅調な推移となった。先週末に発表された米経済統計は改善傾向の維持が示され、欧州・中国の中央銀行が金融緩和を実施したことが金融面から商品相場を支えたため...


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【雑感】

【リレー小説-第21話】

さあ、リレー小説行ってみましょう。
なんとなく今回は失楽園を思い出させます。

その頃、龍太郎はエビ研であまり有益な情報を得ることができず、
帰路に着いた。
結局人に頼ってみても今取れないエビがどうなるというものでもない。
よくよく考えてみると、エビ研の田中から得られた情報は、
リッチーさんの同級だったということ、彼がフランス国籍であり、
バイアスロンのオールフランスだったこと、ぐらいだ。
しかもそれ以上、リッチーの情報を引き出そうとしたら、拒絶された。
そして渡された謎の封筒。中には「たぬきや」の文字...

懸案のエビの調達の目途は立っていない。
おそらくリアルに「タコせん」を検討しなければならなさそうである。
仕事のことを考えると憂鬱な気分になってくる。
しかし、仕事以外では何らかの事態の進展を予感させる情報を
入手できた。

急いでたぬきやに行かねば。

と、足取りが軽いのか重いのかよくわからない足取りで
名古屋駅に向かった。

気が付けばもう夕方である。
今日、狸屋に行くのは時間的に難しそうだ。
明日行こう。
今日は金曜日。
土曜日ならさすがに和菓子屋でもやっているだろう。
平家の落人伝説はまだ扱っているんだろうか。


と、キオスクで電車の中でつまむ食べ物と飲み物を買っているときに、
誰かがわたくしの肩を叩いた。
ビクッとして振り向くとそこには美紅が。


「偶然ね、こんなところで会うなんて」


えっ...?なぜ彼女がここに?
やはりあの新幹線に乗っていたのは美紅だったようだ。

「昼に新幹線から俺に電話くれなかった?」
「え?何のこと?確かに新幹線に乗ってこっちに来たけれど、
あなたに電話はしていないわよ。」


どういうことだ?ではあの電話は誰からのものだったのか?


「一人で出張?」
「...そうだけど?」

彼女は回答するまでに0.1秒ほど間があったような気がする。
何かを隠しているのだろうか?

「今から東京に帰るの?」
「ううん、途中、熱海で降りようかと思っているの」

熱海。

電車に乗っている美紅と黒づくめの男を見たときに
頭を過った地名だ。熱海と美紅に一体何の関係があるのだろうか?

「一緒に熱海で降りない?」
(続く)