リレー小説-第50話

【商品市況概況】

「弱めの統計とドル高で軟調

週末の商品市況は総じて軟調な推移となった。昨日は米国の重要統計が多数発表されたが、いずれも市場予想を下回る内容であったものの、米国の利上げは予定通り、との見方が強まりドル高が進行したことが材料となった。

"しかしここにきて、本当に米国が利上げをできるのか、との見方も出始めている。2016年の大統領選挙を控え、自国の輸出関連業種の景況感悪化につながりかねないドル独歩高政策をオバマ政権が支持できるのか、という観点である。実際、米マクロ経済統計は天候やストの影響もあろうが拡大ペースは鈍化している。

※ダイヤモンド・オンラインに寄稿しています。MRA商品市場レポート for PROのエネルギーセクションのところで掛れていることをもう少し詳細に解説しています。
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【雑感】

【リレー小説-第50話】

リレー小説です。
もう50話!


騙されてはいけない。騙されたふりをして話を聞いてみよう。
ただ、この男と二人きりになることだけは避けよう。
悪い人間ではなさそうだが…と、龍太郎は思った。

「それで、これからどこに行こうとしているんですか?」
神戸港だ。貸切のクルーズを用意してある」
「えっ、船を?貸切ですか?」
「クルーズは嫌いかね?せっかく神戸まで来たのだから、
たまにはこういう楽しみ方もいいだろう」
「まさか二人きりではないですよね?」
「まぁ、来ればわかるさ」

龍太郎は黒い服の男に促されるまま新神戸の駅を出た。
土曜日ということもありロータリーは混んでいたが、
すぐに迎えの車とおぼしき黒塗りのセンチュリーが現れた。

黒い服の男が普段移動で使っている車なのだろう。
運転手が「お待たせ致しました」と言いながら、
慣れた手つきでドアを開けてくれた。

まさかこんな展開になるとは予想もしていなかった。
男と一緒にクルーズ船に乗るなど、
自分の父親とでさえしたことがなかった。

よく考えれば、一度港を出てしまえば船は密室と同じだ。
この男はそんな状況で何を望んでいるのだろうか。

乗り慣れない高級車ということもあるが、
見知らぬ男と車に乗るというのは異常に緊張する。
運転手が何か気を利かせた会話を提供してくれれば良いのだが、
完全に黒子に徹しているようだ。
会話の糸口がつかめない状況ではもはや黙るしかない。

緊張をほぐすために呼吸に集中すると、
ふと、車内に女性の香水のような残り香が漂っていることに気がついた。

香りというのは記憶をフラッシュバックさせる効果がある。
昨日、美紅と熱海まで向かう時に新幹線の中で嗅いだ匂いと同じだった。

「この香り…。やはり美紅と一緒だったんじゃないですか?」
(続く)