パーティウィーク

【商品市況概況】 2024年12月18日 市況

タカ派FOMCと中国減速観測で軟調

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、再び樹木系の商品(カカオ豆、コーヒー、オレンジジュース)が上昇したが、その他の商品は水準を切り下げたものが目立った。

アジア時間から中国の景気の先行き不透明感で金属セクターは軟調に推移していたが、米国時間のFOMCが予想通りの▲25bpの利下げとなった。

しかし、追加利下げはインフレの更なる進展が必要、とのパウエル議長発言や、ドット・チャートが市場予想以上に引き上げられたことで「タカ派」と捉えられた。

これを受けて金利が上昇して実質金利も上昇、同時にドル高が進行したことがしたことがドル建て資産価格を更に押し下げた。

12月で売買が細る中、こうしたファイナンシャルな要因は価格を大きく動かしやすい。一方で上昇している樹木系の商品は実際に需給がかなりタイトであることを示唆している。

足元、市場(特に株式市場)に優しい政策が取られていたが、サービス業を中心にインフレは残存しており、これが解消されるまでは金利が高止まりする可能性が高い。

また、考慮すべきは米国を含む世界経済はQ125にかけて成長ペースが鈍化する、というのがまだ市場コンセンサスである点だ。

この中でインフレを抑制するために金利を高止まりさせた場合、サービス業以上に製造業への影響が大きくなる。金利の変動はより、財の需要に影響を及ぼすためだ。


※昨日の市場総括の続きは有料レポートの本日の見通しからどうぞ

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【パーティウィーク】

なんだかインフルエンザが流行ってるらしいですね
皆様もお気をつけ下さい。

さて。

昨日、20年以上前に天候デリバティブの仕事をしていた
友人と年に1回の夕食会があった。
2000年前後に天候デリバティブが流行った時期がありまして

「ちゃんとリスクマネジメントツールとして定着させよう」

という目標で、定期的に天候デリバティブをやってる人を集めて
飲み会とか、情報交換会とかやってたんですよ。
この場で名前は言えませんが、現在、大手銀行の頭取の方も
新しモノ好きの方だったので
時々この会には参加してくださってたんですけどね。懐かしいなぁ。

その時の幹事のメンバーの飲み会なんですけれど
いやー 思い返すと25年も前なのであの頃のメンバーは
20代後半~30代前半。青臭いこと考えてましたねぇ...
こんな本も書きました。

https://www.tdupress.jp/book/b350231.html


今時の若い人は、っていうと良くないですけど
金融周りでこういう話は聞かなくなったな...
いや違うか。私が歳を取ったんで
こういった集まりの話が来なくなっただけなのかも。


と、落ち着いて考えると
最近は日本の電力市場が海外からも注目されて
ジャパン・パワーウィークが毎年恒例になってますから
若い人はこっちの方に行ってるんだろうな。

あとはきっとIT業界とか
AI業界は、若者の集まりとか団体とかあるんだろうな多分。
どんなのがあるんだろう。

でも、こうしたコモディティ周りの

「パーティウィーク」

が日本で定例開催になってるってのは何だか感慨深いです。
天候デリバティブの時みたいに
市場が急に縮小しないで、続いてくれるといいんですけどね。

今日も1日、よろしくお願いします!