【商品市況概況】 2025年6月10日 市況
「米中協議動向 米CPIを控えて調整取引主体」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はその他農産品が売られ、エネルギーや貴金属セクターも水準を切り下げたが、穀物や株、債券などは水準を切り上げる商品が目立った。
特段材料があったというよりは、現在進行形の米中通商協議の結果待ちと、後は今晩発表される米CPIの状況を見極めたいとし、ポジション調整の取引が主体だったと考えられる。
ただし、米国の関税問題は出だしはかなり高い球が投げられたが、徐々に現実路線に着地する方向に舵が切り直されている。やはり市場を壊すことはしたくないというのが本音だろう。
今回の一連の米国の政策を俯瞰して見てみると、第一次トランプ政権の時と類似した政策を施行しているがより経済政策に舵を切っている感は否めない。
第一次トランプ政権のときは、「同盟国と連携して軍事の負担を行い、経済的にも中国を連携して包囲して行く」というスタンスだった。しかしこの間に中国はその他の国を迂回して輸出し、外貨を稼ぐという方法を採択したため、これに網を掛けるためには全世界的に関税率を引き上げ無ければならない、という結論に達したとみられる。
そしてそれは経済的な負担をそれらの国に負わせることになるため、軍事的に連携して中国を抑え込もうという説明が通り難い(関税が課される上に、軍事負担も米国から独立して重くなるのか、となる可能性が高く、米国も二兎を追えない)と判断したか、連携して中国を包囲することに関しては取りあえず優先順位が下げられた可能性がある。
台湾に対して軍備の提供も含めた対応を行っていた第一次政権のときと異なり、中国が進行してきた場合は関税を150%~200%課すことで対応する、と発言しており軍事的なサポートにはさほど積極的ではない。
これは宇露情勢に関しても同様であり、経済的に圧力を掛けることを念頭に置いている。恐らくトランプ大統領は本当に戦争は選択したくないのだろう。
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【雑感】
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【世界大相撲】
白鵬関が退職ですか。
賛否あれど、横綱不在の中で長い間
日本の大相撲を支えた人ですよ。
過去の大横綱はごく少数を除いて
こういう形になっている人が多いですよね。
私、応援していたので残念でなりません。
でも。
世界大相撲ですか。
良いじゃないですか。
いままで出てこなかった国の力士とかも出てきて
きっと面白くなると思います。
でも多分、これで柔道みたいになって
「日本の国技が...」
って批判が上がる可能性は高そうですよね。
でも、あれだけ見ていて面白い競技ですから
もっとお金が入って、関取になった時の
リターンが大きくなった方が良いと思うんですよ。
そのためにはマーケット自体が大きくならないと。
毎日NPBを見てますけど、結局良い選手はMLBに。
給料の水準が高いため、世界中から良い選手が集まる訳です。
このまま放っておくと、大相撲が衰退して
世界相撲の方が人気になってしまうかもしれません。
個人的には世界相撲と大相撲の勝者がぶつかる
グランドチャンピオン戦とか見てみたいなぁ。
と、相撲ファンからは叱られそうですが
新しいことを始める時は批判があるもので
そっちが盛り上がるのがイヤであれば
相撲協会が頑張れば良いだけの話だと思いますよ。
今回、豊田章男さんもサポートするみたいだし。
とはいえ、相撲の伝統や格式だけは
そのまま維持して欲しいってのが正直な所です。
本当に、ラスベガスのショーみたいにならないことを祈ります。
今日も1日、よろしくお願いします!