【商品市況概況】 2025年9月16日 市況
「ドル安・米消費堅調の良いとこ取りで商品価格総じて堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はその他農産品が調整したがその他の商品は軒並み水準を切り上げた。注目の米小売売上高が市場予想を上回る良好な内容だったが、それでもFOMCでは市場予想通り利下げが行われる見込みであり、ドル安進行と需給ファンダメンタルズタイト化観測が価格を押し上げた。
昨日発表の米小売売上高は、前月比+0.6%(市場予想+0.2%、前月+0.6%)と市場予想を大きく上回る伸びとなった。除く自動車・ガソリンでは+0.7%(+0.4%、+0.3%)と大幅な伸びとなっている。
一方、同時に発表されたニューヨーク連銀サービス業景況指数は▲19.4(▲5.8、▲11.7)と、前日に発表された製造業指数と同様、市場予想を大幅に下回る結果となり、「企業が関税分を負担して最終価格に転嫁しない」状態になっていることが浮き彫りとなった。
なお、上昇が続いていた株価はFOMCを控えてさすがに利益確定売りの圧力が強まり、水準を切り下げているが速度調整の下落であり違和感はない。むしろ、対米GDP比で1.94倍(Q225の米名目GDP年率が今も変わらないとした場合の倍率)となっており、これはコロナショック後の1.7倍を遙かに上回っている。
データ取得が可能な2000年以降でみると、米名目GDPはほぼ一貫して上昇しているが、リーマンショック前はGDP成長以上に株価が上昇することがなく、対GDPレシオも切り下がっていた。しかし、リーマンショック以降は概ね水準を切り上げている。
同レシオと米10年金利を比較すると、株価上昇に金利低下が寄与していることが比較的明確に分かる。直近でこのレシオが低下したのは2022年のロシア軍事侵攻と同じタイミングで行われた米金融引き締め時の金利上昇局面の時だが、金利上昇が一服したタイミングで株の時価総額の対GDP比が上昇を始めている。
結局、リーマンショックとコロナショック時の過剰流動性供給が株価を支え、金利動向が価格の方向性に影響を与えているといえる。
1株辺り利益はS&P500で66.94となっており(BBGによる集計)株高が肯定されてもおかしくないが、PERもS&P500で25倍と買われ過ぎの目安である20倍を超えているため、早晩調整があっても不思議はない。
【雑感】
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【世界陸上2025-その2】
正直、トラック競技は「早いか強いか」の個人技なので
見ていて燃えなかったんですよね。
それはいかなる分野でも同じなんですけれど、生まれついて
すごい人達の競技なので、勝ち負けがはっきりしすぎてるというか。
それよりは、実力的には劣るけれど
戦略で勝利する、といった余地がある競技の方が好きでした。
それに比べるとミラクルの発生余地が少ない。
実際、昨日男子棒高跳びの
デュプランティス選手が、下馬評通り
異次元の高跳びを見せましたけど、そりゃそうなんだろうな
って思うわけです。
才能があってもそれをやる努力をした人しか成功しないのは事実。
でも、上記の通り、シンプルに能力を競う競技なので
どうやっても差を詰めるのが難しい。
こうすれば良いっていうスポーツ医学的なアプローチは
新しい試みとして効果がありますけど
それも今の世の中、ネットであっという間に情報共有されちゃうし。
っていう、ギリギリの中での勝負なんですね、シンプルであるが故に。
で、今回ちょっと意識してみてましたが
下馬評通りに全てなるわけじゃないんですね。
いきなりすごい集中力で自己ベストを更新して
金メダルを取ったり、入賞したりする人がいるんだなと。
そもそも、足が速い人はどんなスポーツでも出来ちゃう人が多い。
更に、足が速い男はモテる。
そんなの生まれつきじゃん、ってやっかみがあって
特に陸上競技は、何を言われても興味無かったんですけれど
生まれついての才能を無駄にせず、頑張ったんだよね。
そして、自分の頭で勝手に理解していた以上のドラマが
ギリギリまで努力した人達の間であるんだなということを知り
人生の長い間、もったいないことをした気がしました。
皆が盛り上がっているものにはちゃんと理由があるんだなと。
ということで、今日もちゃんと応援するか。
今日の競技は以下の通りです。
日本人選手では男子ハードルが特に注目みたいですね。
https://www.jaaf.or.jp/wch/tokyo2025/timetable/
今日も1日、よろしくお願いします!