タナメラターミナルにて

(市況)

 昨日の原油・石油製品相場は急上昇。イランに対し、米軍が空爆を検討していると、ワシントンポストで報じられたことを切っ掛けに、期初から買いを継続しているファンドが買いを入れたためである。また、AMEXに原油ETFが上場される、との報道も銀ETF同様、相場の上げを助長したと考えられる(そもそもファンドが買ってるわけなので)。

 CitgoやTotalなどの製油所がトラブルに見舞われ始めており、稼働率が上昇するこの時期、リファイナリの稼動状況からは引き続き目が離せない。こうしたリファイナリの停止もあってガソリン価格はついに200㌣を突破した。尚RBOBの価格は215.14㌣と昨年10月の上場来最高値を更新している。

 非鉄金属は銅・亜鉛・ニッケルを主導に上昇。GoroプロジェクトやGrupo Mexico(本日フォースマジュール宣言)等の現物供給懸念もあって、ファンドの買いはいっそう強い。ついに銅6,000㌦は現実のものになりつつある状況。

 当面、こうした上昇相場は続くことになると思う。結局、ファンドの動きを抑制する効果のある金利引上げに関する発言が期待される、今月末のバーナンキ議長の演説(27日)が、まずは山場か。

(ひとりごと)

2年ほど前シンガポールに駐在していたころ、インドネシアビンタン島に旅行に行ったことがある。

船で1時間程度(だったと思う)で着いてしまうので、非常に行きやすい。

船着場はチャンギのそばのタナメラターミナルから出る。船で住んでいる国からでて、外の国に行くのは初めてなのでやや興奮していた。


しかもその頃、シンガポールでの生活を始めたばかりだったので、知らないことばかりであった。当然この船の旅行も始めての経験である。
ちなみにそのとき私は新婚だったので、「嫁には格好いいところを見せないと」と思い、行動するときは常に率先して嫁をリードしていた(といっても、チケットを取ったりするのは、全部嫁がやったんですけどね)。

で。暫く待っていたら、

「あと30分ほどで乗船開始になります」

とのアナウンスが。

人々がわらわらと列を作り始める。基本的に全席自由なので、なるべく前の方に並びたい。なので、

「早く並ぶぞ」

と偉そうに言って、30番目ぐらいのところに並んだ。

既に私たちの後ろには100人ぐらいの列が。

「見たか」

とやや誇らしげな私。

で。30分待ちました。

「乗船開始します」とのアナウンス。

「!!!」

みんな列を無視して乗船していきました.....。

って、みんな、何のために列作ってたの!?この国、順番を守らないんだ。

私の後ろにいた100人もゲートに殺到したため、最終的に我々はビリに近い順番で、乗船することとなった...。

彼らに比べれば、スーパーの特売で割り込むオバちゃんは、極めて可愛いものである。

「郷に入りては郷に従え」

でも、従いたくないこともあるもんだ。