犬のさんぽ

(ひとりごと)

すごい動物虐待を見た。

チワワが首輪につながれて、スクーターに引かれて散歩させられているのを。

チワワってちさいけれど、足、速いんだ。

1秒間に10歩ぐらいは足動かしてた。

...でもこれってなんと呼ぶのだろうか?

犬は散歩してるので「犬の散歩」で良いと思うが、人は?「犬を連れて散歩」?「犬を連れてドライブ」?

どれもしっくりこない。

大好きな大辞泉で「散歩」を調べてみたら、

『さん‐ぽ 【散歩】  [名](スル)気晴らしや健康などのために、ぶらぶら歩くこと。散策。「公園を―する」』

とあった。

この飼い主は明らかに歩いていない。「歩」ではなくて「運転」だ。「散」も調べてみると、

『さん【散】 精神統一がなされず、宗教的瞑想に入っていない心の在り方。あれこれと揺れ動く、日常的な心の在り方。』

とある

スクーターで犬を連れてぶらぶらは、さすがに鬼でなければやらないだろう。

その観点からすればあの飼い主は、何かしら犬を連れまわすことに明確な道筋、というか経路を想定していると考えるのが自然だ。散の反対語は「定」。

『じょう【定】意識を一定の対象に集中させることで体験される宗教的精神状態。宗教的な瞑想状態の一種。三昧(さんまい)。』

なにやら宗教的意味合いが強いが、なんとなくこっちの方がしっくりくる。
よって、

「犬をスクーターで引っ張って歩かせる(走らせる)状態のことを、『犬を連れて定運転』」

命名