鉄火丼

(ニュース)

・Xstrata(世界第4位の銅生産者)は、アルゼンチンのBajo de la Alumbrera鉱山(180,144Mt)でフォースマジュールを宣言。運搬に使用していた鉄道の修理で。      
・BHP Billiton Q107の銅生産は前年比+22%の357,600Mt。

・ナイジェリア大統領選にからむ暴動で、既に200人以上が死亡。      
・ベルギーのオイル労働者が、アントワープの主要4製油所に置いてストライキを実施する可能性。      
・Valero McKee製油所(170KBD、テキサス、P3)、嵐の影響で電力ストップ。      
・Motiva Port Arthur製油所(285KBD、テキサス、P3)、改質装置への供給を停止。一部ユニットの不具合で。      
・BP Texas City製油所(460KBD、テキサス、P3)、CCUで不具合。操業回復しており生産に影響なし。      
・Chevron Richmond製油所(240KBD、カリフォルニア、P5)、一部プラントに不具合。影響の状況は調査中。      
ConocoPhillips Sweeny製油所(216KBD、テキサス、P3)、一部プラントに不具合。

(市況)

「まちまち」      
 昨日のの商品市場はエネルギーが地政学的リスクの高まりを受けて上昇、非鉄金属は中国の需要が堅調であることを見越して続伸、貴金属、ソフトコモディティは、水準を切り下げた。株式市場は各国まちまち。中国・インドといった新興国株は堅調であった。
 先週のコモディティごとのパフォーマンスは、最も上昇したのは亜鉛であった。その次がプラチナ、ニッケルの順。最も下落したのがNBSKパルプであった。セクター別では、最も上昇したのが新興国株、その次がその他の国の株価、貴金属の順であった。最も下落が顕著だったのはソフトコモディティであった。

(ひとりごと)

丼ものの話を始めると、結構とまらない。   
日本人はつくづくご飯の上にものを乗せて食べたい民族なのだなと思う。   
   
今日は私の好きな鉄火丼について。   
鉄火丼は基本的にはマグロの赤身を飯に乗せたものだ。
ご飯は酢飯の場合と、ただの白いご飯の場合の2種類がある。
が。
私はなんと言っても、というか、絶対、酢飯でなければ納得がいかない。
正直、行ったことのない店に行って、白いご飯、しかも熱々のご飯にマグロの刺身が乗っかっていると
心からがっくりする。
食べるときにかける醤油も、乗せるわさびも倍増である。
もちろん、(好みの差はあるんですが)、最近は「ゴマだれ」をかけて食べる鉄火丼もあるらしく、その場合にはまあ白いご飯でも
多少温かくても許せる気がする。
だが、やはりここは酢飯で何とかやってもらいたいところだ。
酢飯にすることで、なんていうんでしょうか、明らかに食べ味が増すんですよね。
口の中が楽しい、というか。
刺身の味が膨らむというか、マグロの旨みが口に広がったところで、白いご飯よりは酢飯が口の中に入っていてくれたほうが切れが良いように思うのです。

なんか、白いご飯だとぼやけません?味が。
山門の阿吽。阿吽とはものの初めと終わりをあらわす言葉であるが、マグロの酸味と渋みがクチを喜ばせた後、酢飯がキュッと口の中を締めてくれるのだ。
   
この喜びのコントラストが延々と続くわけである。   
悲しいかな、この至福の時間も大体男で10分、女性で15分ほどで終了してしまう。   
単調な味、ということなかれ、単調であるにもかかわらず、どんぶり一杯食べきれるマグロの力を思い知るときである。   
江戸時代の人々が中トロよりもマグロを高価なものとみなしていた気持ちがわかる瞬間である。   
ところによっては、マグロの赤身ではなく、ヅケを乗せるところもある。   
ヅケは店によって作り方が違うらしいが、ただ単に醤油に漬けたもの、醤油とみりんを合わせたものにつけたもの、が大まかに2種類あるらしい。   
   
個人的には単純に醤油につけたやつのほうが好きだ。   
面白いもので、ヅケにすることで柔らかなマグロの赤身は、歯ごたえがサクサク、ねっとりとなり、食べ味が明らかに別なものに変わる。   
   
ねっとり度合いが増すので、個人的にはわさびの量を多めにしたいところである。   
   
ところで、鉄火でもヅケ丼でもいつも悩むのが、「量の多さ」であろう。   
丼にする以上は、ここのコラムで指摘しているように「最適のバランス」で食べ進むことが必要になってくる。   
ところが、である。   
まず、お店の丼は大体1〜2切れ、ご飯のバランスを上回る切り身が乗せられている場合が多い。
結果、ヅケならまだわかるが、鉄火の場合だと醤油を上から回しがけしなければならない。
多少醤油を追加しないとバランスが悪い、って事です。
いやね、別に小皿に醤油をとって、つけて食べてもいいんですけど、?醤油がしみた飯、?わざわざ丼にすることによって得られる刺身と酢飯の一体感、を楽しみたいがゆえに

絶対、どんぶりの上からかけることにしている。
結果、何がおきるかというと、「醤油のかかり具合にムラ」が生じるのだ。
そのため、いったん醤油をかけた後に、小皿にさらに醤油をとって、醤油のかかり具合にバランスをとりながら食べる、という高等技術を駆使せねばならないのだ。

醤油・マグロ・酢飯のベストバランスを見つけられたら、ノーベル賞にも匹敵する、と私は思う。

と、言うこともあって、分類的には以前チラリと話をした、「色々な具が乗っかっている天丼」と分類が同じである。
え、醤油のかけ具合によってマグロの食べ味が変わるから、ってことですよ。
なので、色々な具が乗っている天丼と同様に、私は時間にゆとりがあるときに鉄火丼を選ぶようにしている。

あ、ネギトロ丼のことも書こうと思ったけど紙面が...
それはまた、別の機会に。