【商品市況概況】
「調整」
昨日の商品価格は軒並み調整した。ギリシャ問題が継続（というか結局のところ片付くまでにはまだ時間がかかる）していることに加え、米週間失業保険申請者数が大幅に増加したことが嫌気された。そもそもイースター前後の週は営業日の影響で統計がぶれやすいので何とも言えないが、足元特に注目されている失業率（というか、長期失業者数）に焦点が当たり、急速な価格の上昇に対する売りの材料となっている。景気は回復しており「急速どな回復」がない状態であることが（急速な金融引き締めと言う景気を急速に冷やす政策を取らないで済むという意味で）金融当局・政府にとって最もありがたいのであるが、経済環境はどうもその通りに動いているようだ。ただしそうなると金融緩和が継続することを意味し、これを見越した投機の買いが相場を必要以上に押し上げてしまうため、私から見ると政府・金融当局は上手く市場を誘導しているように見える。
雇用の回復は極めて緩慢であること、不動産市況は回復していないこと、商業用不動産の不良債権化の可能性についてまだ片付いていないこと（特に欧州）、から新興国を中心に景気は回復しているものの、これらの材料をきっかけとする下落リスクは常に念頭に置いておくべきである。不動産関連投資（REIT含む）は底が抜けるほどの下落はないにせよ、当面調整リスクにさらされると見ておきたい。
【経済関連ニュース】
・2月日本機械受注 前月比▲5.4%（前月改定▲3.7%）。
・3月日本企業倒産 前年比▲14.5%（前月改定▲17.29%）。倒産件数は下げ止まっている。
・3月日本景気ウォッチャー調査 現状判断DI 47.4（前月改定42.1）、先行判断DI 47.0（44.8）。
・2月独鉱工業生産 前月比±0.0%（前月改定+0.1%）。
・ECBトリシェ総裁「ユーロ圏の景気回復は緩慢なものに留まる一方、インフレは抑えられている。ギリシャにとってデフォルトは問題になっていない。要請があればECBは関与する。」
・ECB、政策金利を1.0%に据え置き。
・2月ユーロ圏小売売上高 前月比▲0.6%（前月改定▲0.2%（速報比+0.1%））。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+18千人の460千人（前週改定442千人（速報比+3千人））。
・米ミネアポリス連銀総裁「商業用不動産に多くのエクスポージャーを抱える銀行は、その規模に応じた破綻リスクを抱えている。これが銀行の融資抑制を引き起こし景気回復を抑圧する可能性がある」
【為替（FX）・株】
NY Dow :10,927.07(+29.55)
S&P500 :1,186.44(+3.99)
NIKKEI225 :11,168.20(▲124.63)
JPY/USD :93.38(+0.02)
USD/EUR :1.336(+0.0017)
・ドルは対ユーロで上昇。ギリシャ問題で。その後のギリシャの財政赤字縮小、トリシェ総裁のコメントを受けてユーロは下げ止まった。円は対ドルで略変わらず。
・日本株は大幅に下落。前日の米株の大幅下落とギリシャの信用問題拡大が利益確定の売りを誘った。米株は反発。ギリシャ問題の再燃を受けて前日比マイナスで寄り付いたが、10日移動平均線でサポートされたこともあって引けにかけて買い戻しが入った。景気回復と企業業績の回復で地合いは悪くない。
【穀物市場サマリー】
Cbot Soybean :946.50(▲6)
Cbot Wheat :469.25(▲6)
Cbot Corn :348.25(▲8.25)
CSCE Sugar :15.92(▲0.24)
【非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,152.20(▲0.1)
Nymex Platinum :1,711.1(▲6.1)
Baltic Dry Inex :2,922.00(▲25)
Iron Ore :166.2(+5)
Copper 3M :7,892.00(▲53:30.75C)
昨日の銅価格は下落した。LME在庫は+600Mt増加、（FSCは10.4日)、(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は7,803枚。
Zinc 3M :2,380.00(▲20:33.75C)
昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫は+500Mt増加、FSCは18.5日(キャンセルワラント率は2.6%)。売買高は3,891枚。
Lead 3M :2,290.00(UC0:27.75C)
昨日の鉛価格は前日比変わらずであった。LME在庫は▲575Mt減少、（FSCは7.8日、キャンセルワラント率は3.3%。)。売買高は1,930枚。
Aluminum 3M :2,358.50(+6.5:30.75C)
昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫は▲4,700Mt減少、(FSCは45.6日)。(キャンセルワラント率は6.1%)。売買高は9,148枚。
Nickel 3M :24,720.00(▲5:52C)
昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫は▲342Mt減少、（FSCは45.5日)、キャンセルワラント率は4.1%。売買高は1,724枚。
Tin 3M :18,600.00(+25:69.5C)
昨日の錫価格は上昇した。LME在庫は+10Mt増加、（FSCは23.5日)、キャンセルワラント率は2.79%。売買高は267枚。
【エネルギー関連ニュース】
WTI :85.39(▲0.49)
Brent :84.81(▲0.78)
【ひとりごと】
私「山田さん（仮名）ですか？」
山田「そうですけど、新村さん？」
私「そうです。済みません、つかぬ事を聞きますが」
山田「ええ」
私「アウトスタートでしたっけ？インスタートでしたっけ？」
山田「インスタートですよ」
謎が更に深まった。
山田さん（仮名）は、明確にインコース、と言っている。
しかしそこには誰も存在しないのだ！
推理小説風に言えば「透明人間からの電話」である。
私は本当に困惑した。
分からない。
何がおきているのか．．．？
と、そのとき電話口の向こうの山田さん（仮名）が口を開いた
山田「新村さん、ひょっとして今ゴルフ場にいるんですか？」
私「そうです」
山田「あの」
私「はい」
山田「ゴルフ来週でしたよね？」
私「！！！」
そうでした．．．来週だったんです。ゴルフ。
ここで1つの謎が解けた「透明人間からの電話事件」の正体だ。
何やってんだ、もぅ。
しかし、ここで残る疑問がもう一つ。
向こうで私を待っていたのは誰だったのだろうか．．．
私はアウトコースに走った。
ニセ山田さん（仮名）の声が聞こえる
ニセ山田「おーい、遅いよ、早く早く」
その声に向かって走っていく人が1人
浅黒い中肉中背の人だ。
中肉「ごめんごめん。待ちました？」
ニセ山田「待ちましたじゃないよ、新村さん」
新村さん！？
そう。
そうなのです。
あの当時シンガポールには2人の新村が存在したのです。
しかも両名とも、口とあごにヒゲをはやしている。
しかも業界は同じエネルギー業界。
私じゃないほうの新村さんはブローカーの社長さんだ。
私の名前、実は結構珍しいので余り同じ名前の人にあったことがないのだが
まさかこんな場所で、こんな時間に会うことになるとは。
しかも、プレーする人の名前も偶然一致しているというオマケ付き。
おそらくフロントの現地人女性に、
「ヒゲの生えた新村っていう人が遅れてくるから、来たらすぐにスタートホールに来るように言って」
という指示があったのだ。
そう。
世の中に不思議なことは数あれど
キチンと整理すれば論理的に説明がつくのです。
と、思うと、推理小説のトリックって、偶然の産物が重なっている場合って、多いのですよ。
しかし．．．
日本じゃなくて良かったです。
車で2時間かかってこれだったら、目も当てられなかった．．．
