シンガポール

【商品市況概況】
「ADP統計の改善」
 昨日の商品価格は総じて上昇している。材料は米ADP統計が市場予想を上回ったこと、ISM非製造業指数も改善したことである。統計が発表されたタイミングからドルが買い戻され、リスク資産(と位置付けられている)商品には幅広く買いが入ることとなった。エネルギーに関してはNY時間に発表された在庫統計で在庫の増加とディスティレート需要の減少が確認されたことからもみ合った(ちなみにULSDの在庫が積み上がっており、ガソリン需要が増加しているのとは対照的である)。非鉄金属は昨日の下げを取り戻す形で上昇している。

 今後は週末の米雇用統計に引き続き注目が集まることになると考えている。週初コメントしたとおり、米雇用統計は非常に悪ければ相場下落、悪ければ金融緩和継続観測で相場上昇、予想通りであれば現状維持、良ければ金融緩和解除観測の高まりで下落、非常に良かった場合には上昇、と整理している。いずれにしても引き続き、新興国(BRIICs)の実需動向と、先進国の金融政策動向が相場のカギを握ることになるだろう。但しレンジ相場を上抜け、下抜けする材料が見当たらないため、相場が急上昇・急低下したとしても上値・下値は限られ、下値に関しては新興国需要の増加によって切り上がっていると考えている。


【経済関連ニュース】
・7月ユーロ圏総合景気指数 56.7(速報比変わらず)。サービス業 55.8(速報比▲0.2)、製造業景気指数 56.7(速報比+0.1)。
・6月ユーロ圏小売売上高 前月比±0.0%(前月改定+0.4%(速報比+0.2%))。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+1.3%の730.2、購入指数 前週比+1.5%の174.9、借換指数 前週比+1.3%の3,969.0
・7月米ADP民間雇用者数 前月比+42千人(前月改定+19千人(速報比+6千人))。
・7月米ISM非製造業景況指数 54.3(前月改定53.8)。
・ゴールドマン、自己勘定トレーディングチームを今月中に分離の方向。
・BP「原油流出食い止めに成功しつつある」。


【為替(FX)・株】
NY Dow  :10,680.43(+44.05)
S&P500   :1,127.24(+6.78)
NIKKEI225 :9,489.34(▲204.67)
JPY/USD :86.27(+0.48)
USD/EUR :1.316(▲0.007)
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):16.8(▲0.6)

・ユーロは対ドルで大幅に下落。夜間に発表されたADP統計の改善を受けて急速にドルに買い戻しが入った。ISM非製造業指数も悪くなかった。円も対ドルで下落している。
日本株は大幅に下落。米統計の悪化と円高の急速な進行で地合いが悪化した。企業業績は悪くないもののマクロ指標で売られた格好。米株は反発。米ADP統計、ISM指数の改善が地合いを好転させた。まさに統計に一喜一憂の展開。


穀物市場サマリー】
Cbot Soybean :1,053.00(▲0.5)
Cbot Wheat :725.75(+45.75)
Cbot Corn :400.25(+10.75)
CSCE Sugar :18.88(+0.29)



非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,193.70(+8.5)
Nymex Platinum :1,586.2(▲0.9)
Baltic Dry Inex :1,957.00(▲7)
Iron Ore :141.4(▲1.4)
Chrome(クロム) :10,600(UC)
Cobalt(コバルト) :19.8(UC)


Copper 3M :7,505.00(+80:27.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫は▲125Mt減少、(FSCは8.1日)、(キャンセルワラント率は7.2%)。売買高は13,072枚。C-3(Cash vs 3M Fwd)は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

Zinc 3M   :2,120.00(+35:28.25C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫は▲700Mt減少、FSCは18.9日(キャンセルワラント率は3.5%)。売買高は7,694枚。C-3は28ドルコンタンゴと前日と変わらず。

Lead 3M   :2,243.00(+23:23.75C)
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫は+125Mt増加、(FSCは7.5日、キャンセルワラント率は2.1%。)。売買高は3,298枚。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

Aluminum 3M :2,228.00(+24:10.5C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫は+1,225Mt増加、(FSCは42.5日)。(キャンセルワラント率は4.9%)。売買高は14,521枚。C-3は11ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

Nickel 3M :21,950.00(+285:65C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫は▲288Mt減少、(FSCは32.1日)、キャンセルワラント率は4.3%。売買高は1,602枚。C-3は65ドルコンタンゴと前日と変わらず。

Tin 3M   :20,290.00(+440:35C)
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫は+40Mt増加、(FSCは13.6日)、キャンセルワラント率は6.87%。売買高は313枚。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。


【エネルギー関連ニュース】
WTI :82.47(▲0.08)
Brent :82.20(▲0.48)

・米在庫統計 原油▲2.8MB、ガソリン+0.7MB、ディスティレート+2.2MB、稼働率+0.6%


【ひとりごと】
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久しぶりに、シンガポール時代からの友人かつお客様と夕飯を食べた。
有楽町にある、シーフード・リパブリックというお店である。
ここは、シンガポールにも大きな店舗が構えられている「ジャンボ」というチリクラブで有名なお店の、出店である。
シンガポールにいた時にはしょっちゅう食べに行っていた。


ここ数年、シンガポール料理を出す店が増えているが
さすがにここのお店は美味しかった。
シンガポールで食べた味と近い。
でも、値段は高いんですよね。シンガポールより。
それで量はシンガポールのお店よりも少ないんですよね。
まあ、そんなに食べられないので私はちょうどよいのですが。
ややこしいですが、なんでも「このお店の」支店が今度大規模拡張された、セントサ島にも出店しているらしい。


シンガポール、毎度のことながら景気良いよな。
GDP成長率も前年比20%近い信じられない伸びになったらしいし。


シンガポールの強さは「国に何もないので、人や物の東南アジアのハブとして」、人を含む物流を掌握していることろにある。
特にエネルギーに関して。
進出する外資企業に対しても、大きな税制優遇を行っており、必然的に人モノ金が集まる仕組みになっている。
かつてリークアンユーが日本を見習え、と言って日本を追いかけてきたが
今、日本がシンガポールから学ばねばならないことは結構ありそうである。
前期の大幅成長のカギとなったのが、カジノと大規模国際会議場の増設らしい。
空港からの利便性を増し、国際会議を開催し易い環境を整え
さらにカジノで観光客を呼び込む(昔は何にもすることがない国だったんですが...)って仕組みのようだ。

もちろん国が日本に比べて小さいこともあって、大胆な戦略を実施し易いということもあるんですけど
日本でも使えそうな仕組みが結構あると思うんですよね。
カジノなんて分かり易いですけど、国営カジノ、あったら使う人結構いると思うんですよね。


でも、いろいろあって難しいんだろうなぁ...
と、シンガポール料理を食べながら、思った事でございました。
オチなしです。

↓シーフードリパブリック
http://www.restaurant-mrs.com/#noloading