南極大陸とサプライズ

【商品市況概況】

「強弱材料混在でもみ合い」

昨日の商品市場は高安まちまちとなった。一昨日の相場下落の切っ掛けとなったユーロ圏国債入札で、スペイン国債の入札が比較的良好な結果となったことが買い安心感を広げた。また米国時間に発表されたNY連銀指数、PP連銀指数、新規失業保険申請件数が米経済の健全さを示す内容となったこともリスク資産の買い材料となった。しかし一方でユーロ圏PMIは低迷、HSBC中国製造業PMIも不冴えな内容であったことから、世界の2大経済圏の景気鈍化懸念が商品相場全体の地合いを悪化させることとなった。いずれにしても欧米はクリスマス休暇入りし始めており、方向感に乏しい展開となるだろう。通常であれば12月の商品相場は上昇し易いが今年に関しては2012年の実需動向が不明なため、新年度(1月)を睨んだ実需家の買いも限定され、ファンドも積極的な取引を見送ると予想されることから現状水準のまま年を超えるものと予想される。


エネルギーはWTIが下落、Brentが小幅上昇となった。欧州・中国の景気後退に伴う市場参加者のセンチメントの悪化を受けて総じて軟調地合いであるが、米国経済統計の好調がそれを相殺している印象である。本日は米CPIが発表となるが原油価格が安定していることもあり、ほぼ前月並みの数値が予想されるため相場に大きな波乱はないだろう。ベースメタルはもみ合った。欧州・中国のPMIが不冴えである一方、米PP連銀、NY連銀指数が改善したことから強弱材料が混在したため。当面現状水準でもみ合い推移することとなるだろう。貴金属は金・プラチナが下落、銀・パラジウムが上昇した。年末を控えたポジション整理の取引に終始していると見られる。但しETF保有残高を見ると、金とプラチナが急減している。市場で米ポールソン・ファンドが貴金属ETFを整理しているとの噂が流れたが、ポールソン・ファンドではなかったとしても9月末以降に積み上がった(プラチナは7月末以降)現物ポジションの益出し売りが発生している可能性が高い。




「ファンダメンタルズは重要」

欧州問題の悪化を受けて多くのリスク資産がリスクオフで水準を切り下げている。商品に関しても多くの商品が投機筋によって買い持ちされていたこともあって、そうした手仕舞い売りによって下落、更には先々の需要見通しが立てにくいことから実需が買い手控えを行っていることも商品価格を低迷させている。通常であれば...



...続きは、以下のリンクからメルマガ(無料)にご登録頂くことでバックナンバーでご確認いただけます。

※尚、当ブログでの商品市況概況、雑感のアップデートは1日遅れとなっています。
※会社のセキュリティの問題などで登録が出来ない場合は、 ask@marketrisk.co.jp までお問い合わせください(個人の方の代理登録はしかねますので、ご了承下さい)。
http://www.marketrisk.co.jp/contact/




コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):30.46(▲0.59)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):269.49(+0.17)



【雑感】

南極大陸、毎週見てるんだけど
明日は最終回の後編らしい。
ネット見てびっくりしたんだが、あのドラマ視聴率が低いんだとか。


なぜに?
と思って芸能評論家の方々のコメント(出してるんですねぇ〜)を見てみると


「過去の南極物語が、高倉健主演だったので、それとの比較感でキムタクが見劣りする」


とか


「そもそもキムタクの人気がなくなった」


とか。言いたい放題だ。
だけど、個人的には見ていて面白く
役者さんもみんな演技上手く
南極物語も昔見たけど、別に高倉健と比較して見てないし
なんで視聴率が伸びないのかよくわらかない。


でも、よくよく考えてみると
恐らくあの話の結末をしかもあの時間帯でテレビを見ている人は
10人中9人ぐらいが知ってると思うんですよね。
なので、そのせいじゃないのかと。
オチが分かってしまっているから、つい手が動かないんじゃないかと。


と、思うと結局のところ人間ってのは「サプライズ」を求める生き物なのだとつくづく思う。
南極大陸でも出てくるが、前人未到の大陸に行くとか、その山に登るとか
好奇心という言葉で片付けられない、「驚き」を求めているんじゃないかと。
異性と付き合うのも、「この人と付き合ったら面白いカモ」といった驚きを潜在的には求めていると思うし
女性向けの企画でレストランやプレゼントで「サプライズ」させなければならないもの
恐らくここに起因するんじゃないかと思うんですよね。


じゃあ、史実に則った歴史ものはなんで人気がすたれないのか?
これはおそらく情報が大量にあることによって、その時の人間模様に関する解釈が異なるから
なのだと思う。
「俺はこう考えているけど、この人はこう考えていたんだ」という
情報が多いが故の別の驚きを楽しめるからなんだろうと推測される。

と、翻って自分のことを考えてみると
私の作ってる見通しも、もっとサプライズがあったほうがいいんだろうか?


「金は今年の夏に5万ドル行きますよ」


みたいな。
書いてみて思ったが5万ドル、って書いてある資料があったら
確かになんでそうなるのか、気になるなぁ。
私もサプライズを求める、人間、ってことなんでしょうねぇ。


やっぱり僕も5万ドルって書いた方がいいでしょうか。違いますか。