リレー小説-第12話

【商品市況概況】

「マクロ統計悪化で軟調

昨日の商品価格は総じて軟調な推移となった。昨日発表されたマクロ経済統計が米欧中とも市場予想を下回り、前月から悪化したことから景気の先行きへの懸念が強まったことが背景。また、G7が制裁強化を打ち出したロシア経済がリセッション入りするのでは、との見方が強まっていることも地合いを悪化させた...


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【雑感】

【リレー小説-第12話】

さあ、リレー小説第11話です。
本当に年内にこれ、終わるんでしょうか...

同じ方面に向かうはずの新幹線に乗っているにも関わらず、
電話をかけてきてランチに誘い、かつ一方的に電話を切る美紅。
精神的に参っている自分の着信を計算しているかのように
拒否する茉実。
美紅の横に座る、どこかで見たことがあるような気がする
黒い服の男...
この前の夜から、余り良いことが起きていない。
いや、起きている出来事が何となく繋がっているような
「気がする」のが不思議だ。

とにかく、名古屋の山本屋まではすることがない。
いや、エビせんのためのエビ調達に関する商社との交渉の
事前作戦会議で、「東海エビ研究所」に行くんだから、
そのための準備の時間に充てるのが筋だ。
しかし、現在の精神状態ではマトモな相談ができるはずもない。

そうだ。ここまで起きてきたことを整理してみよう。


まず、遠距離恋愛の茉実からの木曜日の電話が来なかった。
彼女は有名な下着会社の男性下着部門で働いている。
毎週木曜日が休み、という変則的な休みになっているのも
そのせいだ。
そもそも電話がかかってこない理由は何なのか?
更には先ほどこちらから電話を掛けたところ、
着信拒否になっている可能性がある。
固定電話の時代はこんなことはなかったんだろうな、
と思うがそれもここでは意味がない。

彼女の電話を待っていたら、夜中に見覚えのない女から
電話が掛ってきた。
美紅である。美紅は合コンでちらりと見ただけの女性だが、
自分の電話番号をなぜか知っており、いきなり電話をかけてきた。
後でわかったことだが山中先輩の後輩だったので、
番号が分かったらしい...

と、ここまで整理していて思い出した。
そうだ。今日の午前中までに、彼女に来週の夜の予定を電話する
予定だったのだ。
それでは、さっきの電話はそれを催促する目的でしてきたのか?
いや、それならもっとダイレクトに
今日の夜は予定しておいてもいいの?程度の話が合っても
よさそうだ。

ということは、あの電話の主は本当に美紅だったんだろうか?
いやただ単に忘れっぽいだけなのか?

美紅と思しき女性の横に座っていた黒ずくめの男。
なぜかこの男のことを思い出すと頭に激痛が走る。
なぜだか理由は分からないが、5歳の頃...夏...熱海?
これ以上は全く思い出せない。

それと、よくよく考えると、何か自分が困ったときに限って、
あの「リッチーさん」が声を掛けてくるような気がする。
何か知っているのだろうか?でもなんて聞くんだ?

と、登場人物は極めて限られているにも関わらず、
これらの全てが何らかの糸、
いや意思を以って繋がっているような気がしなくもない。
でも自分の気持ちをかき乱しているのは、
これもまたよくよく正体が不明な美紅という女の存在だ。
山中先輩の知り合い、という以外の情報はない。

そうだ。山中先輩に電話をしてみよう。
何かわかるかもしれない。
(続く)