リレー小説-第20話

【商品市況概況】

「欧米市場休場で様子見」

昨日の商品価格は主要欧米市場が休場だったこともあり、オープンしていた市場の値動きは小動きだった...


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【雑感】

【リレー小説-第20話】

本当にこのリレー小説読んでる人いるんだろうか?
と心配になりますが、タイトルもなく今日も行きたいと思います。


その頃、狸屋五代目主人である新太郎は試作に明け暮れていた。
東京オリンピックを6年後の2020年に控え、
新たな名物土産となるような菓子を生み出す必要があると
考えていたのだ。

狸屋と言えばどら焼きというイメージが強い。
実際、売り上げの7割がどら焼きによるものだ。
これでも十分に商売は成り立つ。
生菓子で二日しか日持ちがしないため、
客が買い求めに来る回数が多いこともありがたいことではある。
しかし、賞味期限の短さ故、帰省用の手土産になり難く、
東京以外の場所で知名度が今ひとつであることが長年の悩みだった。

ある日、空港や新幹線乗り場の土産物屋にも置いてもらえるような
菓子を作ってみようと思うのだが…
と末娘の美紅に何気なく意見を聞いてみたところ

「しょっぱ系のお菓子があってもいいんじゃない?」

と意外な言葉が飛び出した。

「しょっぱ系?」
「そう。甘いものを食べた後はしょっぱいものが
食べたくなるでしょ?」
「どら焼きの後にか?」
「女はどら焼き食べた後もお茶を飲み飲み喋り続ける生き物なのよ。
熟年層は特にそうね。」
「なるほど、塩気のあるお菓子か…」
「うちがセットで売ればいいのよ」


今のどら焼きの餡にトレハロースを加え、
生地には有塩バターを練り込んでほのかに塩気を出すという方法もある。
しかし、先代から受け継がれて来た味を壊すようなことをしたくは無い。
ならば、新たに作るしかないではないか。
しかし、あと6年もあるとは言え、
塩気のある菓子を製造するノウハウを持った人間など狸屋にはいない。

他に意見を聞ける人間はいないだろうか…。
(続く)