リレー小説-第25話

【商品市況概況】

「材料待ちで高安まちまち」

昨日の商品価格は高安まちまちとなった。独貿易収支は総貿易量という意味では悪い内容だったが収支という意味では悪い統計ではなく、経済統計が積極的な売買材料にはならず、アルコア決算発表を控えて利益確定を初めとするポジション調整の取引が主体だったと考えられる。


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【雑感】

【リレー小説-第25話】

済みません。
昨日のリレー小説、前のものをそのまま掲載してしまっていたようです。
(おかしいな...)ということで、25話を掲載したいと思います。スミマセン。

何となく新幹線を降りる人を観察してみた。

結構遅い時間だし名古屋方面からなので、あまり降りる人は多くない。
通勤と思しき人も見受けられる。
見るからにゴルフの前乗りであろう楽しそうな数人組もいる。
なんだか訳ありげな男女もいる。
我々はどう見られているのだろう。

既に夜のとばりがおりた熱海はサイン広告でギラギラしていた。
しかし夜の熱海駅前はどことなく寂しげでもあり、
子供の頃に来ていた明るい太陽のイメージの熱海とは
程遠いものであった。
そのイメージの違いに、
もう一つの熱海=黒ずくめの男の記憶が蘇りつつあった。
少し体が重くなった。

改札を出ると、美紅は商店街の方に歩き始めた。
てっきりタクシーに乗るものだとばかり勝手に思っていた龍太郎は、
そのあまりにも迷いのない歩き方の美紅についていくのに必死だった。

「あのさ、どこにいくの?」
「ついてくれば判るから。…ところでお昼は名古屋で食べたの?」
「うん」
「なにを?」
味噌煮込みうどん」
「どこで?」
「山本屋」
「どっちの?」
「どっちのって?」
「あなたって食品会社に勤めてる割には、食に関心が無いのね。
あんなに近所なのにうちのどら焼きも食べたことないし」

暗く静まりつつある商店街から一歩入ると飲み屋などが軒を連ねている。
またいたるところに宿があり、何となくやましいような気分にもなる。

5分ほど歩いただろうか。
「ここよ」と美紅が立ち止まった。
(続く)