リレー小説-第30話

【商品市況概況】

地政学的リスクの後退で小じっかり」

昨日の商品価格は小じっかり。中東、ウクライナ地政学的リスクが若干緩和したことから株価の下落が止まったため、この数日で下落し割安感が出ていたリスク資産に幅広く買いが入る形となった。


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【雑感】

【リレー小説-第30話】

リレー小説です。
来週は土曜日のレポートがお休みなので
続きは再来週になります。

3人は勘定を済ませて店の外に出た。
時間はもう夜10時を回っていた。

これからいったいどこに行くんだろうか?

木曜日の夜に茉実の電話がなかったことから始まった一連の
出来事であるが、
すでに半年ぐらい経過しているような気がしている。
この10年、ここまで濃密な日を過ごしたことはない。
突如として現れたリッチーは私をどこに連れて行こうと
しているのだろうか...

熱海の駅を降りてすぐ右手にある商店街をどんどんと下っていく。
このまま降りていくと、金色夜叉お宮の松のところまで
行ってしまうが、行こうとしているのは海辺なのだろうか...と、
思った矢先突如リッチーが狭い路地を右に入った。
私と茉実もそれに続く。
しばらくするとベニヤで作られたかのような古ぼけたドアが
ついている、築年数40年は立っていそうな古いビルに辿りついた。

「ここだ」

ここ!?
どう見ても。廃墟である。

そう。

誘拐とかがあった時に、被害者が監禁されそうな、
一見して誰も入りたくなさそうな老朽ビルだ。
リッチーがドアに何かしているようだが、暗くて良く見えない。
しばらくするとドアが開き、カビ臭い臭いが...しない。
びっくりするほどビルの中の空気は清浄である。
ドアを開けた底には地下に下っていく階段があった。
リッチーはものも言わず、階段を下りていく。
美紅も何も言わずにリッチーについていく。

「ドアを閉めて。早く」

リッチーに促され、龍太郎はドアを閉めた。
完全に真っ暗かと思ったら階段の上には小さな
豆電球がポツリポツリと灯っていた。
何とか足元は確保できそうだ。

「あのー、これからどこに...?」
「黙って」

しばらく下るとそこにはまたドアがあった。
見た目はベニヤでできているやすそうなドアだが、
やはりリッチーが何かをしているのが薄明かりの中で見える。
ドアの横にある何かをリッチーは覗き込み、
しばらくするとドアが自動的に開いた。

「さあ、ついた。中に入ってくれ」

なんと!開いたドアの向こうは非常に明るい部屋になっており、
中には昔テレビで見たことがあるような、機械類が多数並んでいる。
よく見るとテレビのモニターもあって、
我々が開けたドアや階段の様子が映し出されている。

「ようこそ、我々の秘密基地へ」

秘密基地!?奥に座っていた初老の男が立ち上がって言った。

「ずいぶん大きくなったわね。20年ぶりかしら」

顔をよく見ると、見覚えのある顔である。

「保養所の...おばさん!?」
(続く)