リレー小説-第37話

【商品市況概況】

「株価回復も景気先行き懸念で景気循環銘柄軟調

昨日の商品市場は株価が急反発し、リスク許容度の改善が期待されたものの、景気の先行きを懸念した需給緩和懸念等が多くの景気循環銘柄価格を押し下げることとなった。金融緩和解除先送り観測の強まりを受け、貴金属セクターは上昇した。


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【雑感】

【リレー小説-第37話】

一週間は、早いものですね...


そのころリッチーは東京に向けて車を走らせていた。
土曜日の早朝の135号線・小田原厚木道路・東名の上り車線は快適だ。

しかし、

「まったく何てことだ!計画の練り直しだ!」

リッチーはハンドルを掌底でバンバン叩きながら悔しがっていた。

「まさかあのタイミングであいつが来るとは…」

あいつとは黒い服の男のことである。
昨夜秘密基地にいたとき、しかも保養所のおばさんが
「黒い服の男よ」といったと同時に、秘密基地の監視システムが
異常を感知したのである。
急いで玄関先のモニターを確認したところ、
まさにその黒い服の男が映っていた。

「いつもあいつは俺たちの計画を邪魔しやがる…」

黒い服の男が秘密基地に踏み込んだときには、
既にもぬけの殻となっており、さらに龍太郎は
気を失い横たわっていた。
監視システムの異常を知らせるブザーが鳴った瞬間、
何らかの手段によって龍太郎は気を失った模様だ。
のちに舞い戻ってきた美紅と黒い服の男が龍太郎を駅前のベンチ
まで連れて行ったのだ。

黒い服の男は、数週間前からリッチーたちが龍太郎を
秘密基地に招くXデーが近いと踏んでおり、
リッチーの動向を自ら監視していたのであった。
さらに、美紅とリッチーを接近させ様々な情報を取っていたのである。

秘密基地は、リッチーたちが退散した後、
すべての機器類が再起不能となっていた。
黒い服の男は計画の全容を知ることはできなかったが、
ゴミ箱からごく微量のエビのひげとタコの吸盤とイナゴの足を
採取することができたのは収穫だった。

ものすごいスピードで自宅に帰ったリッチーは、
腰を落ち着ける間もなくテーブルの上の書類と熱海から
持ち帰ったサンプルを手に出かけようとした。
だが、玄関ドアの前ではたと立ち止まり踵を返した。

「こんな時間に狸屋が開いているわけがないか…」

短針が6時台を指す左腕のロレックスを見てつぶやき、
靴のままベッドに倒れこんだ。
(続く)