リレー小説-第40話

【商品市況概況】

「売られ過ぎ、ドル安進行で買戻し」

昨日の商品価格は買戻しで軒並み大幅な上昇となった。OPECの減産見送りの影響で原油価格が大幅に下落したが、それに伴うドル高の進行が逆に行き過ぎと判断され、ドルが売り戻されたことが買戻しの切っ掛けとなった。


...続きは、以下のリンクからメルマガ(有料)にご登録頂くことでバックナンバーでご確認いただけます。


※市場分析に役立つチャート類はこちらから(随時更新)→ http://www.marketrisk.co.jp/topics/
※詳細なレポートは、MRAリサーチ作成の、「MRA商品レポート for PRO」でご確認いただけます。
 お申込みはこちらから→http://www.mra-research.co.jp/report/#pro
 バックナンバーはこちらから→http://www.mra-research.co.jp/backnumber/
※無料メールマガジンの登録はこちらから
⇒ http://www.mra-research.co.jp/contact/#mm
ツィッターも始めました NaohiroNiimura



【雑感】

【リレー小説-第40話】

リレー小説、行ってみましょう。
「さわり」の部分だけで越年しますね...

レストランに着いた。
リッチーの話を出した後の車内は重苦しく
二人とも押し黙ったままであった。

そのレストランは、土日は9時開店の人気店であり、
おいしいとの評判で女性客中心に関西一円から車で来るために、
お昼前後にはレストランにつながる一本道に、
ちょっとした渋滞ができるという繁盛店であった。
通常モーニングの時間帯は土日でもそれほど待たずに入ることが
できるのだが、
その日は店の中が少しざわついているようで、
入り口付近で待たされた。

「人気店だけど、この時間だったらいつもは待たないんだけどね。
そんなに混雑しているようにも見えないんだけど…」

龍太郎はそんな茉実の独り言ともつかないような一言に、
「あぁ 昨日からややこしいことばかりだ。
普通のレストランに入ることすら上手くいかない」
と心の中でつぶやき、一人苛立っていた。

「お待たせいたしました。」
と明るい店員の声に促され店内に入り、
入り口近くの席を案内された。
店全体を見渡せるのはソファー側に座った茉実であるが、
茉実は手渡されたメニューを見ずに店の奥の方を見ている。

「どうしたの?」
「うん、なんか奥の方でTVの撮影かなんかやってるみたい。
ほら照明が当たって、なんかTVスタッフみたいな人たちで
人垣ができているでしょ? 誰が来てるのかなぁ 
山越シェフかなぁ」

龍太郎は後ろを振り返ったが、何が行われているのか分らない。
ただ、時々進行役の張った声と、
タレントだか評論家の声が聞こえる。
少し浮かれた感じの茉実は店の奥を気にしながらも
メニューを見始めた。

「早く頼もうぜ。俺は腹が減ってるからエッグベネディクト
と飲み物は…」

と、ドリンクメニューを見ている横を新たな客が通り過ぎて行った。

茉実がメニューをテーブルの上にパサっと落した。

「ん、どうした?」

龍太郎がメニューからから目を上げると、
あからさまに動揺している茉実がそこにいた。

「ご、ごめん、やっぱり別の店にしよう?
ここ居心地が良くないし。」
伏し目がちに周りに全く聞こえないほどの小声で茉実が言った。

「どうして?誰か知り合いでもいるの?」

慌ててハンカチをカバンにしまい、
席を立とうとしている茉実に龍太郎の背後から声がかかった。
(続く)