リレー小説-第51話

【商品市況概況】

「貴金属以外は堅調」

昨日の商品市況は、貴金属以外が上昇する展開となった。米雇用統計の改善や欧州のQE等が好感され、実需・金融両面で景気循環系銘柄が物色された。但しギリシャが支援獲得のためになんら対策を行っていないことや、景況感・金融政策格差からドルが物色されたため、上昇余地は限定された。

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【雑感】

【リレー小説-第51話】

リレー小説、盛り上がってきましたね。
え?誰も盛り上がってないって?


もう、何が本当で何が本当でないのかが良くわからない。
あの熱海の地下でみた秘密基地や保養所のオバさん。
同僚と思っていたらどうも自分を学生のころから探っていたリッチー。
皆、何が目的なのだろうか。

「いや、一緒ではない」

明らかに嘘を言っているのだが、なぜか信用しても良いような
気がするのも事実である。
いや、それよりはこの数日、自分の身の回りで起きていることを知りた
いという欲望にはあらがえなかった。

「まあいいでしょう。あなたが昨日だろうが、
今日だろうが、美紅と一緒だったことは事実なんですから」
「君がそう思うのは勝手だがね」

覚悟を決めて龍太郎は車に乗り込んだ。
黒塗りの車に乗るなんて初めてのことである。

しかし気まずい。何か話をしなければ。
と、思っていたところ黒い服の男が質問してきた。

「地下施設には行ったんだな」
「!」

そのことまで知っているのか。
いや、ひょっとすると敵だと言いつつリッチー側の人間なのかも
しれない。
行ったと回答するべきか龍太郎は悩んだが、不思議とこの男に
本当のことを話すことがためらわれなかった。

「行きました」
「そこでは保養所のおばさんが出てこなかったか」
「出てきました」
「私の話をしようとしなかったか」

確かにそうだ。保養所のおばさんが「黒い服の男よ」と
いったところで記憶が飛んだのだ。

「奴らの狙いは俺だ。俺を確保するためにお前に近づいたのだ。
きっとこうなる、と思っていたので龍太郎がまだ物心つく前に
私は家を出たのだ。」
「そんな。じゃあ、僕のお父さんは...」

と話を切り出そうとした時に車が止まった。

「船着き場に到着しました」

そこには小型のクルーズ船が停泊していた。

「あれは君の父親ではない。私の部下だ。続きは船の上で話そうか」

龍太郎は自分の存在自体が否定されたような気がして、
足元がガラガラと崩れ落ちるような錯覚にとらわれた。
エビせんどころの話ではなくなってきた。