リレー小説-第62話

【商品市況概況】

「株のパニック売りで連れ安」

昨日の商品市場は豚肉、ココア、小麦、トウモロコシ以外、大幅に下落した。中国初の株安に歯止めが掛らず株安が進み、それに伴う価格下落で商品セクターにも売りが入った。ただし、ここまでの商品価格の下落を見るに、ロングの減少とショートの増加が同時に起きており、市場はまだ正常に機能している。



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【雑感】

【リレー小説-第62話】

リレー小説ですよ。
この話、物語の中では始まってからまだ1週間経っていません。

茉実は龍太郎とオリエンタルホテルのラウンジで別れてから、
ひとりぼっちでドライブしていた。
アパートに帰るでもなく、どこかに行くあてがあるわけでもなく。

龍太郎に神戸に来てくれと昨日涙ながらに言ったものの、
実際には茉実は何も告白するつもりはなかったのである。
ただ、寂しかったから傍にいてほしいと思っただけ・・・
優也ではなく龍太郎に。
茉実は龍太郎がそんなわがままを聞いて飛んで来てくれたことが
嬉しかった。

しかし最初のレストランでは偶然にも優也にも出会ってしまった。
その瞬間に心が乱れてしまった。
それをきっかけに子供ができたことを言ってしまった。
今日は言う覚悟ができていなかったのに…

ラウンジで気が動転したような覚えはあるが、
龍太郎に何を言ったかはあまり記憶していない。
「さよなら」と、立ち去ろうとする龍太郎にひどいことを
言ったような気がする。
でも何も言っていないのかもしれない。

茉実は、なぜか気分が晴れていた。
海辺をドライブしながら、鼻歌でも歌いそうな軽い気持ちだった。
これで龍太郎とは終わったという現実は受け入れられていないし、
気持ちの整理ができたわけでもないが、龍太郎に本当のことを
言えたという些かの満足感みたいなものがあった。

海辺を歩く仲睦まじげな少年・少女の姿があった。
信号待ちで見るともなしに純粋そうな彼らを見ていた茉実は、
満足げな自分に言い知れぬ違和感を抱いた。

それはまるで、止まっているエスカレーターに乗った時の
違和感に似て、キモチとカラダがバラバラになったような
感じであった。

ローラーコースターのような感情の起伏に、
茉実の正気が気おされていた。
涙がボロボロ零れ落ちた。
(続く)