リレー小説-第71話

【商品市況概況】

「重要統計・イベントを控えて高安まちまち」

昨日の商品相場は高安まちまちとなった。多くの商品が供給過剰な中では金融政策動向などの金融面での要因が価格動向を支配しやすいが、今週はECBの追加緩和の有無、米利上げの判断材料となる米雇用統計の発表が予定されており、市場参加者の様子見気分が強いうえ、ドルがじり高となったこと、また非鉄金属などは生産者の生産調整観測が強まっていることが下値余地を限定した。


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【雑感】

【リレー小説-第71話】

リレー小説です。

「想像以上だったな...3人の男を5秒で秒殺だ。」
「しかも素手で」

「私たちもボヤっとしていたら、レオタードを脱がされていたわ」

3人組のお姉さんのセンターの人が言った。

「それはどうだろうか」
黒づくめの男は失笑しながら言った。

「いずれにしてもどうにかあいつを管理下に置くことに成功した」
「しかし、あの男も強欲だな。200万ドル前金で、スイス銀行の口座に
振り込め、か。ゴルゴ13かよ」
「たった年間2億円かそこらであれだけの男を手に入れたんだから
よしとすべきだろう」
「うむ、まあそうだ。あの最終兵器を手に入れるまでに、
有能な手駒は出来るだけ確保しておかなければならない」
「そういえば、ボスが本当にあの男でいいのか?と言っていたぞ。
実力を試さなくていいのか?」
「...確かに。振り込む前に一度実力を試してみるか」

「ロシア出身の、50人殺しの格闘家がいる。今まで100戦負けなし。
すべて秒殺だ」
「それでいいじゃないか」
「試してみるか?」

ロシア人の男はハラヘリンコフという、冷酷無比な殺し屋だ。
世界中のあらゆる格闘技に精通していると聞く。
身長は2メートル、体重は100キロ。
それにも関わらず、100メートルを12秒で走る。
パンチはヘビー級のボクサーを一発で吹き飛ばすほどのパワーだ。

「しかし、連れ出すのは大変だぞ。」
「ハラヘリンコフの方か?」
「いや、あの男の方さ」
「ああ、それならば、暗示を掛けてあるのであの女の前で『卍』のマー
クを見せればいい」
「いつの間に」
「ついでにあの女の家族もマインドコントロールしておいた。
彼女の行動に何の疑問も持たないように」
「それは上手くやったな」
「10億ぐらいのファイトマネーを払えば、ついてくるだろう」
「テストだけで10億か?高いな」
「我が国は量的緩和をしてるので、いくらでも現金が刷れるからな」
「いや、それは違うんじゃないか?」

Xデーは来月の1日に決まった。
(続く)