ウニクリームのパスタ

(商品市況概況)
「センチメントの好転」
 昨日のコモディティ価格は概ね上昇した。株価が引き続き堅調に推移している上、今回の景気悪化の最大の要因の1つである米建築関連統計の好転が好感された。非鉄金属は中国の需要回復(政府による意図的なものかどうかは把握しきれないが、中国向けの現物需要は旺盛)に伴い、足許底値を固める動きになりつつある。エネルギーに関しても、OPECの減産の効果により徐々に需給が均衡するようになってきた。
 今後については、やはり米国と中国の状態によるところが大きいのだが、FRB議長が年内の景気回復を示唆している意味は決して小さくなく、また、中国が更なる景気刺激策の「弾薬」を保有しているとの温家宝首相の発言も来年以降景気が二番底をつける、との見方に一石を投じるものであると考えられることから、急騰はないにせよやはり行き過ぎた下落が修正される可能性が高まってきたと見るべきであろう。

(経済関連ニュース)
・独ZEW指数 ▲3.5(前月改定▲5.8)、市場予想▲8.0。
・2月米住宅着工 前月比+22.0%の58.3万戸(前月改定47.7万戸(速報比+1.1万戸))、市場予想45万戸。
・2月米生産者物価指数 前月比+0.1%(前月改定+0.8%(速報比変わらず))、市場予想+0.4%。

・ドルは対ユーロで上昇。米経済統計の好転に伴う株価の上昇等が素直に交換された。ドルは対円でも上昇している。
日本株は続伸。各国株式に買い戻しが入る中、割安感の強い日本株も積極的に物色された。米国株は反発。米住宅着工の大幅な回復を受けて景気底割れ回避への期待が高まったことから。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は続落。株高進行が継続していることから、安全資産としての金ニーズが減少したため。手仕舞い売りに押される形で小幅安となった。ETFのSPDRの金在庫は過去最高の1,056.8Mtまで積み上がっている。もし景気の底割れが回避されればこのコラムでも指摘しているが「株売り→ETFを通じての金買い」が中断し、昔の需給均衡価格に収斂するならば金は700ドル程度まで下落してもおかしくない。但し、景気の先行きは見通し暗く、少なくともこの上半期は安全資産としての金物色の動きに大きな変化はないと考えている。銀も下落し、50日移動平均線のサポートをトライする動きとなった。投機資金の買いが株高進行で細っていると見られる。

・NYプラチナ価格は小幅高。株が堅調に推移していることから、実需回復期待で買われる一方、金価格の下落を受けた同セクターの売りが交錯する形で小幅高となった。Pラジウムは小幅安。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+1.0MB、ガソリン▲1.5MB、ディスティレート+1.0MB、稼働率±0.0%
ベネズエラ ラミレスエネルギー相「5月28日の総会で、原油在庫の削減を図る」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。各国株式が堅調に推移する中、強含み推移する局面も見られたが、ドル高の進行等もあって一旦利食い売りに押される形となった。LME在庫も減少しており、足許、積極的な売り材料は見当たらない状況。但し景気が回復しているわけではないことを鑑みれば、更に上値をトライする地合いでもないだろう。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待が高まっていることから堅調な推移が続くと見られる。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、現時点での大幅な上昇は想定していない。LME在庫は▲325Mt減少、(FSCは9.9日)、(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は8,943枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が低下し、ベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。株の上昇を受けて強含み推移したものの、先々週から100ドル超上昇していることもあり、ドル高進行を切っ掛けに一旦下値を固める動きとなった。コスト割れの状態が続く中生産調整が進捗し、加えて中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて、需給が改善しつつある。チャート的には各種移動平均線を上抜け、上値としては1月12日の高値1,322ドルが次のシーリングとして意識されることになりそうだ。LME在庫は+4,250Mt増加、FSCは11.1日(キャンセルワラント率は7.1%)。売買高は3,949枚。イールドカーブは期先が低下しベアフラットニング。C-3は27ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の鉛価格は上昇した。個別材料はLME在庫の減少であるが、それ以外の目立った材料がない中、株の上昇等を背景として10日移動平均線を下値に堅調な推移となった。LME在庫は▲125Mt減少、(FSCは2.5日、キャンセルワラント率は5.3%。)。売買高は2,030枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は8ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。アルミ価格下落の最大要因の一つに住宅関連統計の悪化が挙げられるが、昨晩の米住宅着工が予想外の良い内容であったことから、アルミも上昇することとなった。但し在庫の増加は継続しており上値も重く、50日移動平均線で頭を抑えられて引けている。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準での推移が続くと考えられるものの、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくいこと、景気悪化の一因である金融機関の業績見通しに若干明るさが見え始めていることから、底打ちは近いと考えている。LME在庫は+5,475Mt増加、(FSCは31.4日)。(キャンセルワラント率は1.6%)。売買高は8,912枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。株の上昇や住宅着工の改善といったプラス材料と、LME在庫の大幅な増加やドル高の進行といったマイナス材料が混在する中、行って来いであった。弊社はニッケル価格の限界コストを7,289〜9,729ドルと予想しており、この価格水準がニッケル価格の下値として意識されると考えている。LME在庫は+420Mt増加、(FSCは27.6日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は1,242枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は83ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。シンガポール在庫が大幅な増加となったことが端的に嫌気され、株高やその他の経済指標の好転などは殆ど材料にならなかった。但しきりの良い10,000ドルは意識されるようで、この水準は殆ど割り込まずに引けている。LME在庫は+620Mt増加、(FSCは9.9日)、キャンセルワラント率は6.1%。売買高は400枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は155ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。長らく上値の目処として意識されてきた100日移動平均線を上回って寄り付いた後、株の上昇や夜間の好調な経済統計の発表を受けて水準を切り上げる動きとなった。しかしながら50ドルは強く意識され、この水準は上抜けできずに引けている。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+3.6%。Brentは大幅に上昇。域内のOPECの生産枠遵守強化の発言を受けてWTIよりも大幅に上昇することになった。イールドカーブは期近が上昇しブルフラットニング。直近限月の騰落率は+8.1%。WTI/Brentのポジティブスプレッドは大幅に縮小。
 石油製品も上昇。RBOBも株の上昇や原油の上昇を受けて水準を切り上げ、先々週2回トライした140セントラインを上抜けした。イールドカーブは略パラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+3.8%。ヒーティングオイルも上昇。株価が堅調に推移していることや原油価格の上昇を受けてとうとう30日移動平均線を上抜けした。イールドカーブは期中が上昇し、ブルフラットニング。直近限月の騰落率は+4.6%。ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期近の上げ幅大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+4.4%。

(ひとりごと)
昨日今日ぐらいから本が書店に並び始めているようです。
是非、宜しくお願いします。

さて。

ウニのクリームパスタの作り方を教えて欲しい
という声があったのでちょっと解説を
といっても、相当適当なんですが

まず、近所のスーパーに行って生うにを買います
チリ産でも、ペルー産でもどこでも良いので、なるべく安いのを一船買います
あ、ちなみに一船、といっても一番小さいヤツで十分

パスタは好きな太さのを使ってください
本場ではフェットチーネのような平麺を使うらしいが
気にしない
ただ、細すぎると美味しくないので比較的太目のものを選ぶ

まずはソースを作るのだが、2通りあって
トマトとクリームのみの場合と
他の具材を入れる場合で
ソースの作り方を若干変えている

トマトのみの場合はいたってシンプル
常温のオリーブオイルににんにくのみじん切りと唐辛子を加え、にんにくが茶色くなるまで揚げるように炒め
その後一気にホールトマトの缶を投入
個人的には面倒臭いので、チョップドトマトを使ってしまう
具材を入れる場合には、ホールトマトを入れる前に、たまねぎのみじん切りを炒める
その後、塩・胡椒、ウスターシャーソース、醤油をひとたらし。
具在を入れる場合には、少量のケチャップをいれ、ソースを濃い目に仕立てるのがポイント
その後、沸騰しないように弱火で煮詰める

具在は、鶏肉やカニ缶、ツナ缶等を使うが、なくてもかまわない
個人的には鶏肉を焼くのが面倒なので、ツナ缶、あればカニ缶を使う

で。

安いワインで良いので買ってきたウニの3分の2をワインで溶く
残りの3分の1は取っておく

ここまで下準備を進めつつ、パスタを茹でておく。
茹で上がりの目安よりも2分早く引き上げ、先ほどのトマトソースに投入
その後、パスタのゆで汁を加えるのだが、個人的には味が薄くなってしまいそうな気がするのでやらないことにし
ころあいを見て生クリームを目分量で投入
その後、先ほどワインでといたウニを投入し、軽くアルコールが飛んだところで火を止める

綺麗に皿に盛り付けて、先ほど残しておいた3分の1の生うにを上に乗っけて完成

チーズとタバスコを掛けて食べてください。
美味しい、と思います。