ダイエット

(商品市況概況)
「しばらく調整か」
 昨日の商品価格は軒並み下落している。株安、ドル高を背景に、今まで物色されていたリスク資産に手仕舞い売りが出たためである。各国政府の経済対策の効果によって世界経済の「底割れ」は回避された可能性が高いが、今後景気が順調に回復して商品相場が安定した上昇基調を辿るためには更なる追加の買い材料が必要であり、7月中旬から8月上旬にかけて発表される経済統計の内容待ちの状態が続くと見られる。
 弊社は経済見通しを変更し来年の代に四半期までは回復基調が持続、その後調整という二番底の先送りのシナリオに変更しているが(これに伴い商品価格の見通しもこれに沿う形に変更)、私はむしろそうではなく、この四半期にも調整相場が訪れその後本格的に上昇し来年の第二四半期にピークを打ち、一旦調整するという「三番底型」の価格推移を予想している。但し、今回の調整は下のパフォーマンスグラフにもあるように6月中旬ごろから始まっており、当初予想していた底打ちのタイミング(9月〜10月)が前倒しになる可能性が出てきたことは指摘しておきたい。


(経済関連ニュース)
・6月日本国内企業物価指数 前月比+0.3%(前月改定▲1.0%)。
・5月インド鉱工業生産指数 前年比+2.7%、市場予想+1.3%。
・5月米貿易収支赤字 260億ドル(前月改定288億ドルの赤字(速報比▲4億ドル))、市場予想300億ドル。
・7月米ミシガン大消費者マインド指数 64.6(前月改定70.8)、市場予想70.0。
・6月米輸入物価指数 前月比+3.2%(前月改定+1.4%(速報比+0.1%))、市場予想+2.0%。
・都議選始まる。
気象庁エルニーニョ現象発生、今年の冬まで継続する可能性があるとの見解を発表。
・夏のボーナス下げ幅過去最大に。


NY Dow  :8,146.52(▲36.65)
S&P500   :879.13(▲3.55)
NIKKEI225 :9,287.28(▲3.78)
JPY/USD :92.35(▲0.73)
USD/EUR :1.396(▲0.0095)

・ドルは対ユーロで上昇。米消費者マインド指数の悪化を受けて、安全資産(私は引き続き納得できないんですが)が選好された。消去法的に円も物色されている。
日本株は小幅安。前日の海外市場が比較的落ち着いていたことや、企業決算を見極めたいとの動きから。米株式相場は下落。センチメントに影響を与え易いマインド指数の悪化や、商品価格の下落に伴い関連株が売られた。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :491.75(▲2.5)
Cbot Corn :345.50(+2)
CSCE Sugar :17.27(+0.17)

・大豆価格は続伸。米経済統計の悪化で急速に地合いを悪化させていたが、100日移動平均線でサポートされたことやが好感され買い戻しが優勢となっている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが232,879(前週比 ▲9,549)、ショートが147,371(前週比 +17,993)となったことから、ネットで85,508(前週比 ▲27,542)となった。インデックスファンドのポジションは309,775(前週比 +4,608)となっている。

・トウモロコシ価格も小幅上昇。米経済統計の悪化に伴い大幅に水準を切り下げていたが、バイオ燃料向け需要の増加期待等もあって堅調な推移となった。今後に関してはFSC水準の低さから引き続き堅調な推移になると見込んではいるが、景気回復を先取りして大幅に上昇していた後の調整売りに伴って水準を下げていたこともあり、経済統計、企業決算を睨みながら一進一退になると見ている。尚現在のFSCは1970年代半ばの最低水準に近づきつつある。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが129,551(前週比 ▲10,603)、ショートが24,998(前週比 +1,303)となったことから、ネットで104,553(前週比 ▲11,906)となった。インデックスファンドのポジションは145,135(前週比 +8,047)となっている。

・小麦価格は小幅下落。5月以降一貫して水準を切り下げてきたが値ごろ感もあり、比較的安定した推移となっている。但し、トウモロコシや大豆に比べて代替燃料として用いられる比率が低いことから需要ののびもこれら2つの穀物ほどではなく、需給悪化の懸念今のところないため、小麦の支援材料は少ない。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが72,566(前週比 ▲5,185)、ショートが96,116(前週比 +8,860)となったことから、ネットで▲23,550(前週比 ▲14,045)となった。インデックスファンドのポジションは162,532(前週比 +10,568)となっている。



(金属関連ニュース)
Comex Gold :912.50(▲3.7)
Nymex Platinum :1,101.4(▲2.6)

・NY金は小幅下落。ドル高の進行というマイナス材料と、株安の進行というプラス材料の混在する中、手がかり材料に乏しいことからレンジワークとなった。基本的には金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いが、足許、ソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、金の保有比率を増加させる動きが見られることが下げ余地を限定しつつある。7月以降の経済統計とこうした新規要素を加味し、高値でのもみ合いを予想していたが、チャートポイントを下抜けしていることもあって、一旦200日移動平均線近辺まで調整する可能性が出てきた。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 912.50(▲3.7)。
 銀価格も下落。株の下落とドル高というマイナス材料を受けて力なく調整を続けている。足許200日移動平均線近辺(12ドル)まで調整してもおかしくない環境になっている。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,263.70(▲28.7)。"

・NYプラチナ価格は小幅安。ドル高の進行と株安の進行を受けて地合いが悪い中、もみ合った。100日移動平均線を切ってからの下げ幅が大きかったことから、新規手がかり材料の乏しい中現状レベルでのもみ合いが続いている。大きく下落していない要因として中国自動車販売が前年比大幅な伸びとなっていることが挙げられよう。チャート的には200日移動平均線近辺まで水準を切り下げてもおかしくない環境にある。昨日の引け(東京時間0:00)は1,101.4(▲2.6)。
 パラジウムもプラチナの下落を受けて小幅下落。昨日の引け(東京時間0:00)は234.95(▲0.8)。"


Copper 3M :4,858.00(▲37:1C)
 昨日の銅価格は下落した。上海在庫の大幅減少を受けて地合いが好転しアジア時間は堅調な推移となっていたが、夜間のドル高、株安進行が嫌気されて一時下値余地を探った。その後LME在庫の減少もあって持ち直し下げ幅を削る展開となった。引き続き経済統計・企業決算待ちの状態であるといえるが、相場の地合いは当初の予想通り一旦調整モードに入った可能性が高い。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられ、中長期的には上昇トレンド入りしたと考えている。しかし、実態経済の悪化速度が鈍化はしたものの引き続き回復しているわけではないことから、7月の統計を確認しながら、一旦調整する動きになると考えている(但し、その下落幅は年初に見込んでいたような大幅なものではなく小幅なものに留まる見込み)。LME在庫は▲3,400Mt減少、(FSCは54.9日)、(キャンセルワラント率は5.0%)。売買高は8,245枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は1ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは4,858.00(▲37:1C)。

Zinc 3M   :1,493.00(▲36:23.75C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。上海在庫の減少やLME在庫の減少もあってアジア時間は高止まりしていたが、欧州時間以降に進んだドル高、株安の影響を受けて地合いが悪化し、もみ合いながら水準を切り下げた。予想通りここまでの価格高騰が許容できる環境ではなかったが、株高が非鉄金属価格を高止まらせていたため、株の調整を受けて市場は調整モードに入っていると見られる。引き続き7月以降の経済統計を受けて上がりすぎの修正によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は▲250Mt減少、FSCは11.9日(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は3,758枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,493.00(▲36:23.75C)。

Lead 3M   :1,596.00(▲29:23.5C)
 昨日の鉛価格は下落した。アジア時間は銅価格が堅調であったことから前日比プラスで小高くスタートしたが、LME在庫の増加やドル高の進行、株安を受けて下落。50日移動平均線でサポートされて引けている。LME在庫の増加に見られるように需給は緩和傾向にあり、個別のファンダメンタルズはマイナスの材料が多く、現在の価格水準はファンダメンタルズのみでは説明できないレベルであったことから、株安や経済統計、企業決算待ちの動きが強まる中、手仕舞い売りに押されている。しばらくは下値の落ち着きどころを探る展開になると予想する。多くの非鉄金属が50日移動平均線を割り込み、一目均衡表の雲の上限でサポートされていることから、1,500ドル程度まで一時的に調整してもおかしくなさそうだ。LME在庫は+425Mt増加、(FSCは4.1日、キャンセルワラント率は1.5%。)。売買高は1,332枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は24ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは1,596.00(▲29:23.5C)。

Aluminum 3M :1,572.00(▲13:28.4C)
 昨日のアルミ価格は下落した。上海在庫の増加を受けて軟調な推移となっていたがLME在庫の減少を受けて反発。夜間のドル高や株安の影響で総じて不冴えな展開であったが現状レベルでのもみ合い継続の結果前日比マイナス、と言う感じである。LME在庫の大半を一部の業者が保有しているとの噂も流れており、在庫水準の高さにも関わらず現物市場ではタイト感が出ており高値での推移が続いているが、200日移動平均線は現時点においては強いレジスタンスとして意識されており、この水準を上回るには企業決算がさほど悪くないことや経済統計が落ち着くことが要求される。今後は7月以降に発表される経済統計、企業決算の内容を受けて、一旦下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は▲2,425Mt減少、(FSCは43.2日)。(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は4,763枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,572.00(▲13:28.4C)。

Nickel 3M :14,490.00(▲410:83C)
 昨日のニッケル価格は大幅に下落した。他非鉄金属の上昇もあって一旦上値を試したが、LME在庫の増加やドル高の進行、株安の進行といったマイナス材料が重なり、50日移動平均線を目指して略一貫して水準を切り下げた。LME在庫の水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ておらず、ここまでの上昇は投機的な動きによるものである可能性が高いことから、株等の金融市場の混乱で手仕舞い売りが入り易い地合いになるため、7月の企業業績や経済統計を受けて下値余地を探る動きになると予想する。ニッケルの今年の限界生産コストは7,000〜10,000ドル程度であると見込んでいるが、そこに至るまでには50日移動平均線(14,000ドル)、200日移動平均線(12,000ドル)を割り込む必要があるが、この移動平均線を2つとも割り込むようなマイナス材料が出ていないことも事実あり、まずは14,000ドルが調整の目標となろうか。LME在庫は+90Mt増加、(FSCは29.4日)、キャンセルワラント率は2.6%。売買高は1,742枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3は83ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは14,490.00(▲410:83C)。

Tin 3M   :12,000.00(▲605:95B)
 昨日の錫価格は大幅に下落した。アジア時間から軟調な推移となり一気に200日移動平均線を割り込む動きとなった。その後夜間に更にドル高、株安が進行したことから下げが加速、一気に12,000ドルまで水準を切り下げて引けている。錫はイールドカーブの形状が示すように需給がタイトな非鉄金属であるが、バックの度合いが徐々に落ち着いてきている。このことは需給が緩和し始めていることを意味し、経済統計の不冴えを受けて株が調整している状況下一旦下値余地を探る動きになってもおかしくなくなってきた。LME在庫は▲30Mt減少、(FSCは17.2日)、P596は3.39%。売買高は1,187枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。C-3は95ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは12,000.00(▲605:95B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :59.89(▲0.52)
Brent :60.52(▲0.58)

・IEA月報
2009年の石油需要は83.3MBD(前年比▲2.5MBD)、2010年は85.2MBD(前年比+1.4MBD)
2009年のNon-OPEC供給は50.8MBD(前年比+190KBD、前回調査時比+330KBD)、ロシアの生産増加で
2010年は51.2MBD(前年比+410KBD)、アゼルバイジャン、ブラジル、バイオ燃料、米メキシコ湾、オイルサンドの生産増加で。
6月のOPEC供給は28.7MBD(前月比+75KBD)、ナイジェリアの生産停止にも関わらず。
5月末のOECD在庫は+27.8MBの2,768MB。FSCは62.5日(前年比+7.2日)。北米、欧州原油、アジアパシフィックのディスティレートの積みあがりで。
Q309の原油処理量は72.3MBDに。


 昨日のNY原油は下落し、引けベースで60ドルを下回った。ドル高の進行や株安の進行といったマイナス材料、ETF等の投機取引を規制する動きが見られることなどプラス材料が少なく、じりじりと水準を切り下げる動きが続いている。60ドルを引けて割り込んだことから200日移動平均線となる55ドルが意識されることとなろう。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.9%。昨日の引けは59.89(▲0.52)。 Brentも同様の相場展開で下落。直近限月の騰落率は▲1.0%。昨日の引けは60.52(▲0.58)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは小幅縮小。
 石油製品も下落。RBOBは原油価格の下落もあって調整を余儀なくされたが、100日移動平均線が目前に迫っていることから下げ幅が限定された。在庫統計ではFSC水準が在庫の増加によって5年レンジを上抜けしてしまっていることもあって以前程の力強さは無い。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲0.8%。昨日の引けは165.05(▲1.33)。 ヒーティングオイルも下落。米在庫統計での在庫増加と需要の減少が確認されており、原油相場の下落(後に反発)もあって下値余地を探る動きとなった。いずれにしてもディスティレート在庫の水準が記録的に高いことから、原油価格が上昇しない限りは高値での推移が正当化できないため、原油価格が下落すれば下落することになる。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲0.1%。昨日の引けは153.35(▲0.09)。 ICEガスオイルも期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は±0.0%。昨日の引けは483.75(UC)。


(ひとりごと)
最近、あまりの運動不足で体重が商品相場並みに急上昇しているので
眠い目をこすりつつ、土曜日にマラソンを始めることにした(といっても2日しか走っていないけど)。

さすがにこの数年間まともに運動していなかったこともあって効果テキメン。
30分ほど走って帰ってくるとなんと体重が1.5キロ(2回目のときは1キロ)も落ちるのだ。
しかし、これを毎日続けているわけではないので翌週には戻ってしまってるんですがね。
本来的には毎日続けるべきなんだろう。

このマラソンを通じて私は分かったことがある。
どうもですね。
私の場合は「水分を取りすぎているときに」
体重が増えるみたいなんですよね
なので、暑い時にマラソンするとあっという間に汗が出て、体重が落ちるんですな
これは逆も真なりであり
水分を多く取った翌日はあっという間に1キロ近く体重が増えてしまうんですよね

そのために気をつけなければならないのは

(1)夕飯に塩辛いものを食べない
(2)エアコンを程よく効かせて夜間に水分を採りに行くようにしない

の2点。
寿司みたいに塩分の多い夕飯を食べた夜などは要注意である
何でも物の本に拠れば「塩分は水分を体に留めてしまう効果」があるんだとか

しばらくダイエット動向は追いかけてみることにします。