同棲生活

(商品市況概況)
量的緩和の影響」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。最も大きな材料は先週末のG20量的緩和の早期解除が見送られる可能性が高まったことであろう。結局のところ過剰流動性が行き先を求めて商品や株式市場に流入している可能性は極めて高いからである(といってもそもそもデフレ回避のためのインフレ政策なので、そうなっても当然といえば当然であるが...)。また、CFTCによる商品市場の規制の影響で、貴金属や非鉄金属が物色されつつある。また先物規制の強化に伴い、保管しやすい金属類は「現物による投機」の流れを加速させる可能性が高く、流動性供給がしばらく確保されていることもあって、金属類の価格上昇リスクには注意せねばならない環境になってきたといえる。
 引き続き中央銀行の金融政策ならびに、当局のデリバティブ規制の動きに注目したい。



(経済関連ニュース)
・7月独製造業受注 前月比+3.5%(前月改定+3.8%(速報比▲0.7%))、市場予想+2.0%。
・7月英製造業生産指数 前月比+0.9%(前月改定 +0.6%(速報比+0.2%))、市場予想+0.3%。
・7月独鉱工業生産 前月比▲0.9%(前月改定+0.8%(速報比+0.9%))、市場予想+1.6%。
・7月米消費者信用残高 前月比▲126億ドルの2兆4,721億ドル(前月改定▲155億ドル(速報比▲52億ドル))、市場予想▲40億ドル。
※消費者信用残高=金融機関の個人向け信用貸(無担保融資)残高
・8月英消費者信頼感指数 63(前月61)。


NY Dow  :9,497.34(+56.07)
S&P500   :1,025.39(+8.99)
NIKKEI225 :10,393.23(+72.29)
JPY/USD :92.17(▲0.74)
USD/EUR :1.452(+0.0184)

・ドルは対ユーロで大幅に下落し、年初来安値となった。景気回復期待、というよりは先週末のG20財務・中央銀行会議での出口戦略封印に伴う過剰流動性の供給が継続する可能性が高くなったことから、リスク資産へ資金シフトが起きたことによるものである。円は対ドルでは上昇している。
日本株は上昇。G20での金融緩和継続、財政出動維持といった当局主導の景気刺激が継続する見通しであることから買いが広がった。米国株も同様の材料で上昇している。金がとうとう1,000ドルを突破したことから金属関連株も物色されたようだ。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :431.50(▲12.5)
Cbot Corn :302.75(+2.25)
CSCE Sugar :20.87(▲0.73)



(金属関連ニュース)
Comex Gold :998.50(+3.1)
Nymex Platinum :1,289.6(+30.5)

・NY金は大幅に上昇し、一時1,000ドルを上回った。ドル安の大幅な進行と、CFTCによる規制強化(エネルギー・穀物分野)を受けて、より投機筋が保有しやすい金が物色されることとなった。この流れは規制強化が実際に実施された(というよりも規制強化の結果がニュースなどで報道された)先月後半から続いている。中期的にもソブリンリスクの高まりや、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが金価格を高止まらせると見ている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 998.50(+3.1)。
 銀価格も大幅上昇。金と略同様の理由で上昇しており、17ドルがターゲットとなりつつある。貴金属は当面堅調な推移が続こう。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,648.80(+22.5)。
・NYプラチナ価格は大幅に上昇。ドル安の大幅な進行と、CFTCの規制強化(エネルギー、食物関連)の動きを受けた逃避資金の流入で上昇が続いている。プラチナは環境面でも重要な貴金属であるため、先々当局によって投機の動きが規制される可能性は否定できないが今のところその動きは見られていない。昨日の引け(東京時間0:00)は1,289.6(+30.5)。
 パラジウムも上昇し、300ドルを目指す展開となっている。小幅安。昨日の引け(東京時間0:00)は297.75(+2.6)。

・Q209南アフリカの金生産量は前年比▲9.3%の1.66百万オンスに。



(非鉄金属)
Copper 3M :6,475.00(+151:10.25C)
 昨日の銅価格は上昇した。先週末のG20量的緩和の継続が確認されたこと、ドルが1.45を上回って下落したことが材料視された。また、CFTCのエネルギー・穀物市場での規制強化に伴い金や非鉄金属が物色されやすい地合いとなっていることも支援材料となったようだ。ファンダメンタルズについてはコンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。景気は徐々に回復していると見られるが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。特に、中国政府の投資抑制政策が重石となろう。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると考えているが、取り合えずG20では早期の出口戦略実施は見送られることが確認されており、しばらくは売り材料にならないだろう。LME在庫は+4,625Mt増加、(FSCは67.0日)、(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は10,674枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は10ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,475.00(+151:10.25C)。

Zinc 3M   :1,980.00(+75:22.25C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。材料は銅と同じく、G20での金融緩和継続を背景としたドル安の進行や、CFTCの規制強化に伴う金属セクター物色の流れを受けて物色されたと見ている。結果、2,000ドルの心理的節目を上抜ける局面もあったが、さすがに引けにかけては調整売りにおされた。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。特に米政府による国内投資抑制方針が価格の上値を押さえることになろう。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになるが、今回のG20で当面量的緩和解除が見送られる可能性が高まったことからしばらくは売り材料にならないだろう。LME在庫は▲400Mt減少、FSCは14.7日(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は4,503枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。C-3は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,980.00(+75:22.25C)。

Lead 3M   :2,455.00(+105:16C)
 昨日の鉛価格は上昇した。中国当局による環境規制の厳正なる強化、G20での流動性供給継続、CFTCのエネルギー・穀物市場での規制強化の流れを受けて物色されることとなった。特にドルが大幅に下落した日本時間夕刻以降の上げ幅が大きい。この結果、2,400ドルの節目をあっさり上抜けした。しばらくは中国の生産停止と更なる環境基準強化を材料に上値余地を探る展開にならざるを得ないと見る。こういう状況になると、価格の上限を設定することに余り意味がなくなることは要注意である。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。しかし、鉛は上述の通り環境に焦点が当たっていることからやや話が異なり、従来予想していた秋口にかけての調整は難しいとする見方に予想を変更している。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになるが、これもG20で当面は量的緩和維持が確認されたことからしばらくは材料とならないだろう。LME在庫は+50Mt増加、(FSCは5.4日、キャンセルワラント率は0.9%。)。売買高は2,792枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は16ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,455.00(+105:16C)。

Aluminum 3M :1,895.00(+29:32C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。銅と材料は略同じで、G20での流動性供給継続報道、ドル年初来安値更新、CFTCのエネルギー・穀物市場での規制強化、が材料となった。この結果一時30日移動平均線を上抜けするに至ったが、そもそも最大消費国中国の設備投資抑制方針などもあって、引けにかけては調整売りに押された。欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、ロシア生産者の生産減少といった新規材料もあって堅調な推移が続いている。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。また、中国政府の投資抑制政策も価格の上値を押さえることになろう。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになるが、今回のG20で当面量的緩和解除が見送られる可能性が高まったことから、しばらくは材料にならないだろう。LME在庫は▲1,875Mt減少、(FSCは45.3日)。(キャンセルワラント率は2.7%)。売買高は12,360枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が下落しフラットニングしている。C-3は32ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,895.00(+29:32C)。

Nickel 3M :17,950.00(+250:17C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。材料は他の非鉄金属と同じで、G20、ドル最安値更新、CFTCの規制前日の流れを受けて上昇、その後、最大消費国中国の投資抑制の動きを受けて高値警戒感も根強く、引けにかけて大きく水準を切り下げる展開となった。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴う投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいること、加生産者のストライキが継続していることによって高値圏での推移が続いているが、足許、株や為替の影響に左右されやすく、不安定な値動きが続いている。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。特に、中国政府の投資抑制策が価格の上値を押さえることになろう。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになるが、G20量的緩和の早期解除が見送られたことから、しばらくは材料とならないだろう。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることや生産者のストライキで比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は+360Mt増加、(FSCは31.5日)、キャンセルワラント率は2.1%。売買高は2,381枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は17ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは17,950.00(+250:17C)。

Tin 3M   :14,880.00(+555:622B)
 昨日の錫価格は上昇した。前日比プラスで寄り付いた後、G20での量的緩和継続やドルの大幅下落を受けて素直に買いが入った。投機資金が流入しにくい金属であることからむしろ為替が材料になったと考えている。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになるが、G20量的緩和の早期解除が見送られたことからしばらくは材料にならないだろう。当面は100日移動平均線を下値に堅調な推移が続くと見ている。LME在庫は+70Mt増加、(FSCは19.7日)、P596は4.15%。売買高は484枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は622ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,880.00(+555:622B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :71.10(+3.08)
Brent :69.42(+2.89)

・米在庫統計市場予想 原油▲1.6MB、ガソリン▲1.5MB、ディスティレート+0.9MB、稼働率▲0.38%
サウジアラビア ヌアイミ石油相「68-73ドルの原油価格は消費者と生産者の双方にとって満足できる水準」


 昨日のNY原油は大幅に上昇した。割り込むかと見られた50日移動平均線でサポートされたこと、G20で金融緩和継続が確認されたこと、ドルが大幅に下落したことが材料となった。エネルギーはCFTCによって投機筋の動きが規制され始めているが、逆に現物を保有せんとする動きが加速すると見られ、今後はよりボラタイルな相場展開になる可能性が高いと考えている。但しいずれにしても現物需要が付いてきているわけではないので、この価格上昇は人工的なものであると引き続き考えている。引き続き相場のメインドライバーはドル・ユーロレート、株式相場の変動、それの大本となる金融緩和であると思われる。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+4.2%。昨日の引けは71.10(+3.08)。 Brentも上昇下落し、50日移動平均線を回復して引けた。相場展開は同じく、略一貫して水準を切り上げる動きであった。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+4.0%。昨日の引けは69.42(+2.89)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは大幅に拡大している。繰り返しになるが現在の原油価格を議論する際にはBrent価格の方が実情を適切に表している。


(ひとりごと)
不在で更新回数が減ってます。
済みません。


さて。


友人の女性から、同棲していると結婚に踏み切れない、という話を聞いた。
確かに自分の周りで同棲している人間がそのまま結婚に至るケースは、殆ど聞いたことがない。
全く無いわけではないが、同棲中に子供ができたので...というケースが多いと思う。
なぜであろうか?

まぁ、いろいろな要因がるとは思うのだが、一般的なのが「同棲してしまうことで結婚生活が想像できてしまい、踏み切れなくなる」という意見

確かに。
今一緒に暮らしてるカミさんに、例えば再びプロポーズしろ、といわれたら
相当つらいものがある。
恥ずかしくてできるもんじゃない。
普段の生活を何から何まで見られている状態の人に、法的に家族になりましょう、という言ってみれば非日常的なお願いをすることは結構しんどいものがある。


と、考えると、「恋愛は足し算のゲーム」「結婚は引き算のゲーム」なのではないかと思う。

例えばですね。
結婚していない恋人同士、週に1回ぐらいしかデートができないとしますよね。
そうすると、当然数少ないデートの場面で、「なるべくポイントを稼ぐように」お互い頑張るので、基本、お互いの相手に対するプラスポイントが蓄積されていくことになる。
明確な基準があるわけではないが、その蓄積がマックスになったときに、バレンタインや誕生日、クリスマス等を切っ掛けとしてプロポーズに至るわけだ。

ところが結婚してみると楽しいことばかりではなく、結構つらいことも多い。
ましてや今までキチンと見ていなかった私生活の部分が見えるようになるので、過去の蓄積からマイナスされていくわけだ。
もちろん、結婚によってポイントを加算していくカップルもいるわけであるが、週に1回しかあっていなかったカップルからすれば、年がら年中一緒に居ることに伴うポイントマイナスの影響の方が大きい。
そうこうしているうちに子供ができたりなんだりと、2人の共通の課題が見つかり、結婚生活をが継続可能になる。

ところが同棲から入ると、まずポイントの蓄積がないので、略、ニュートラルな状態からスタートすることになる
つまり、プラスもあるが、マイナスもあるのでポイントがマックスまで蓄積されることがないのだ。
もちろん結婚してから「こんな人だとは思わなかった」と思わないで済むリスクも小さいのだが、ポイントの蓄積が難しいゆえ、結婚にまでは至らない、ということになる。

ということで


初婚年齢がどんどん遅れているのは、失敗を恐れる余り同棲等をするからなのではないか?


と勝手に思うわけです。
まあ、金銭的な問題から一緒に暮らす人も増えているので、経済状態が悪いこともその一因になっていると思ったりするわけなんですけどね。
実際のとこ、どうなんだろうか。

ニュージーランドでワイン造りをしている友人のサイトも宜しくお願いします。
http://ameblo.jp/satowines/