初戀

【商品市況概況】
「さようならユーロ?」
 昨日の商品価格は軒並み反発している。ギリシャに端を発するユーロ危機解決に向け、EU基金設立で合意したことやECBによる国債買い入れによる資金供給策、各国中央銀行によるドル通貨スワップ再開、といった資金供給策が好感された格好。ギリシャ国債の大幅な下落は、そもそも財政不安の状態であったギリシャの資金繰りを「スーパーリクイディティ」が支えていたのだが、ECBの出口戦略実行観測を背景にその財政の不健全さがあぶりだされる形で発生したものであり、今回の対策は「出口戦略前の状態に戻す」ことを意味する。これにより各国の国債の下落には歯止めがかかることになるわけだが、言葉を変えればECBは出口戦略を議論するような状態ではなくなったことを意味する。よってユーロ圏は以前以上に低金利政策の継続をせねばならないと考えられる。こうした動きがユーロを対他国通貨で軟調に推移させることになるだろう。また各国の国債を購入することでECBのバランスシートは拡大、今まで抱えていなかったユーロ加盟国の財政リスクもECBが抱えることになるため、ユーロ自体はこうした観点からも軟調に推移せざるを得ないだろう。
 こうした動きの中で徐々に「ユーロ高→資源高」の枠組みは中期的に崩れていくものと考えている。欧州からのファンドの資金が商品市場に流入することで商品価格が上がり...といった議論をする人もいるが、私はユーロ圏での商品の取り扱い数量に通貨の動きは連動していると考えている。これは、昨年からの欧州の景気回復の遅れでユーロ高→資源高とはならなくなってきていることからも明らかだ。こうした中、今後の商品価格動向を占う上で重要なのは、景気回復サロン入りしている新興国+米国の動向になるだろう。


 もしもう一回ユーロ問題が再燃した時のターゲット等は、先週のコラムをご覧ください。ターゲット価格が書いてあるのは右のブログです( http://d.hatena.ne.jp/Aburauri/20100507 )。ご参考まで。

【経済関連ニュース】
・3月独輸出 前月比+10.7%%(前月改定+5.1%)。
・4月中国貿易収支黒字 16億8千万ドル(前年比▲87%)、輸出 1,199億ドル(前年比+30.9%)、輸入 1,182億41千万ドル(前年比+49.7%)。
・3月中国M2 前年比+22.5%(前月改定+25.52%)。
・3月OECD景気先行指数 OECD103.9(前月改定103.3)、G7104.1(103.4)、アジア102.6(102.5)。
・日銀2日連続で2兆円の資金供給を実施、またFRBと合議の上ドル資金供給オペを再開。FRBは日銀、ECB、BOEカナダ銀行スイス国立銀行とドルスワップの再開を確認。
・ECB、7,200億ユーロに上るユーロ圏支援基金の設立で合意。さらに、IMFから2,200億ユーロの拠出を受ける可能性。
・ECB国債の購入を開始。独連銀、フランス、イタリア中銀は国債買い入れを認める。
・ECBトリシェ総裁「前回の政策委員会では国債購入を議論しなかったが、金融市場が機能不全になるリスクを回避するため購入を決定した。中長期的な物価安定に取り組むというECBの方向性は変わらず。債券購入は圧倒的多数が支持したが、反対票を投じたものもいた。」
ウェーバー独連銀総裁「ECBの国債購入には批判的な見解。ECBの国債購入は安定性に大きなリスクをもたらす」




【為替(FX)・株】
NY Dow  :10,785.14(+404.71)
S&P500   :1,159.73(+48.85)
NIKKEI225 :10,530.70(+166.11)
JPY/USD :93.29(+1.7)
USD/EUR :1.279(+0.0032)


・ドルは対ユーロで上昇。夜間にECBがユーロ支援基金国債購入を決定したものの、国債の急落を回避することはできても恒常的な財政赤字体質の改善には至らないとの見方が強まったことから。円は対ドルで大幅に下落。ユーロ問題の一旦の収束を受けて。
日本株は上昇。EU基金創設合意や各国中央銀行の協調姿勢を評価し、パニック売りから一転安値拾いの買いで上昇した。米株は大幅に上昇。支援基金創設とECBの国債購入等が評価された。



穀物市場サマリー】
Cbot Soybean :952.75(+1.5)
Cbot Wheat :482.50(▲17.75)
Cbot Corn :363.00(▲1.75)
CSCE Sugar :14.18(+0.43)




非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,200.80(▲9.6)
Nymex Platinum :1,693.5(+27.7)
Baltic Dry Inex :3,707.00(+99)
Iron Ore :175.5(+0.5)


Copper 3M :7,120.00(+175:35.75C)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫は▲1,575Mt減少、(FSCは9.9日)、(キャンセルワラント率は3.5%)。売買高は16,367枚。
Zinc 3M   :2,139.00(+48:32C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫は▲550Mt減少、FSCは19.3日(キャンセルワラント率は1.9%)。売買高は6,909枚。
Lead 3M   :2,108.00(+58:31.25C)
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫は▲25Mt減少、(FSCは8.2日、キャンセルワラント率は0.7%。)。売買高は3,270枚。
Aluminum 3M :2,147.00(+74.5:32.75C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫は▲5,125Mt減少、(FSCは44.8日)。(キャンセルワラント率は6.2%)。売買高は12,516枚。
Nickel 3M :23,005.00(+455:69C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫は▲762Mt減少、(FSCは42.1日)、キャンセルワラント率は4.2%。売買高は3,297枚。
Tin 3M   :17,750.00(+150:73C)
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫は+160Mt増加、(FSCは20.5日)、キャンセルワラント率は2.09%。売買高は435枚。


【エネルギー関連ニュース】
WTI :76.80(+1.69)
Brent :80.12(+1.85)

OPECバドリ事務局長「EUIMFの支援を原油市場は前向きに受け止めるだろう」。



【ひとりごと】
最近子供が幼稚園で、異性というものを意識するようになってきた(らしい)。
まだ3歳になり建てなので、男女がどうこうというよりは、明らかにママという生き物と同じ性別の生き物がいるらしい、ということを生物的に認識した、という方が正しいだろうか。
まあ、いいこと、だと思う。

でも女の子のお父さんからすれば、さんざ自分が若いころに悪いことしてたとしても



「お父さんは許さないぞッ!!」



って感じになるんでしょうね。3歳児に対して。

歳を取るって決してネガティブにとらえていないんですけど
山や谷を越えていかなければならないわが子の「旅路の入り口」を見るにつけ、
如何に今の自分がカミさん意外の女性に対してトキメかなくなった自分が、なんだか嫌なんですよね。



カミさん以外の女性にトキメキたい...
いやいやいやいやそれはないんですが


って力強く否定するところが怪しいって?
ないない。
ほら、このブログ、カミさんも読んでるし。
え?政治資金報告書に書いてあれば問題ないって言っている人と同じだって?
いえいえ、大分違うと思いますが。
え、同じですかそうですか。



話を戻すと、なんとなく若い人の恋愛話を電車に乗っていて聞くにつけ
遠いところまで来てしまったナァと本当に思う。
この前本屋で買った「のだめカンタービレ」も、結局は20歳前後の若者の恋愛話。



ふぅ。