モルジブ-その5

【商品市況概況】
「円安を考える」
 昨日の商品価格はまちまち。上海万博終了後の金融引き締め、需要後退懸念が根強い非鉄金属は調整色を強め下落、エネルギーは株の戻りを受けて反発、貴金属は株式市場が上昇する中小幅安となった。
 昨晩は中古住宅販売の好調が材料となり買いが入ったが住宅減税終了前の駆け込みによる統計数値改善であり、この効果は長くは続かないだろう。同時に欧州危機が一旦落ち着きを見せていること(正確には終息するには4〜5年かかるため、一時的なものであるが)から、値ごろ感のある株に買いが入った。中長期的にメキシコ湾からの供給懸念が付きまとう原油にも需給懸念で買いが入っている。一方、最大需要国中国の一時調整局面入りが非鉄金属の地合いを悪化させており、しばらくはさえない展開になるだろう。

 鳩山総理大臣の後任として菅副総理の名前が挙がっている。菅氏は財務大臣就任時から円安発言を繰り返している(最近は慎重になりましたが...)その影響で円安が進行、輸出企業の業績改善期待で株が買われている訳だ。しかしここで考えておくべきは、円安の進行→輸入価格の上昇、を意味し内需型の産業にとってはコスト上昇要因、ひいては利益の圧迫要因となり得る。商品価格は「ドル建て価格×為替レート」で決定する、という単純かつ重要なポイントを再考すべきタイミングにきていると言える(例え国内サプライヤーから円建てで購入していたとしても、為替のリスクがない訳ではない)。


【経済関連ニュース】
・鳩山総理大臣、小沢幹事長 辞任。
・4月ユーロ圏生産者物価指数 前年比+2.8%(前月改定+0.9%)。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+0.9%の639.0、購入指数 前週比▲4.1%の178.0、借換指数 前週比▲2.4%の3,336.9。
・4月米中古住宅販売 前月比+6.0%(前月改定+7.1%)。


【為替(FX)・株】
NY Dow  :10,249.54(+225.52)
S&P500   :1,098.38(+27.67)
NIKKEI225 :9,603.24(▲108.59)
JPY/USD :92.13(+1.19)
USD/EUR :1.225(+0.002)


・ドルは対ユーロでもみ合い。新規材料に乏しいため。円は大幅に下落。鳩山総理大臣の辞任に伴い、時期首相と目される菅副総理が円安を志向していることから。
日本株は下落。鳩山総理大臣の辞任報道を受けて一時大幅反発(ちょっと可哀そうではありますが...)したが、現在の民主党の政策が大きく進展する訳ではないことから冷静に売りが入った。


穀物市場サマリー】
Cbot Soybean :932.50(+0.5)
Cbot Wheat :442.50(▲8.25)
Cbot Corn :348.50(▲5.5)
CSCE Sugar :13.94(▲0.46)



非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,220.60(▲4.2)
Nymex Platinum :1,550.4(+1)
Baltic Dry Inex :4,041.00(▲33)
Iron Ore :145.4(+1.4)

・Q110南アフリカ金生産量 前期比▲12.4%の43,928Kg。


Copper 3M :6,668.00(▲82:30C)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫は▲350Mt減少、(FSCは9.3日)、(キャンセルワラント率は4.7%)。売買高は16,375枚。
Zinc 3M   :1,802.00(▲51:32.25C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫は▲1,375Mt減少、FSCは18.8日(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は8,642枚。
Lead 3M   :1,696.00(▲54:28.75C)
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫は▲450Mt減少、(FSCは7.8日、キャンセルワラント率は1.7%。)。売買高は4,037枚。
Aluminum 3M :1,984.00(▲6.5:32.5C)
 昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫は▲7,725Mt減少、(FSCは43.9日)。(キャンセルワラント率は6.4%)。売買高は11,698枚。
Nickel 3M :19,650.00(▲850:76C)
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫は▲960Mt減少、(FSCは37.4日)、キャンセルワラント率は4.0%。売買高は3,624枚。
Tin 3M   :17,650.00(▲150:70C)
 昨日の錫価格は下落した。LME在庫は▲395Mt減少、(FSCは18.2日)、キャンセルワラント率は6.21%。売買高は181枚。


【エネルギー関連ニュース】
WTI :72.86(+0.28)
Brent :73.75(+1.04)



【ひとりごと】
どうもホテルまでは高速船で行くらしい。



高速船、ってどんな船?



以前このコーナーで紹介した、ピピ島に行くときに乗ったようなやつであろうか?(詳しくはブログの「タイの楽しいご旅行は」をご参照)。
と、ちょっとどきどき、ってか風邪でどきどきしながら待っていると
やってきました高速船。
タイのときとは異なり、ちゃんとしたモーターボートであった。
でも、今日に限ってはモーターボートじゃなくて、タイで乗ったほうの高速船の方がよかった...



モルジブのホテルは殆どがそうであるが、島が海上に点在していて
ホテルごとに島を買い取ってその島が丸々ホテルの敷地となっているケースが殆どである。
そのため、水上飛行機とか、モーターボートで島まで移動するのだ。



おぼつかない足取りでモーターボートに乗り込む。
ファミリー向けのツアーだったので、家族連れが多い。
10名ほどの宿泊客を乗せてボートは真っ暗な海へと滑り出していった。
(続く)