テクニカル・ワード

【商品市況概況】
「米住宅市場の二番底懸念」
 昨日の商品価格は小幅反発している。米経済統計が悪化したことに伴い下落する局面があったが、企業の業績回復期待もあって株価が引けにかけて買い戻される中、商品価格も小幅高となった。個別の売買材料がある中での上昇ではなく、今までどおりのなんとなくで売買されている状況が続いている。
 ここにきて米住宅市場の二番底の話が出てきたが、これも以前から指摘させていただいている通り、住宅バブルから脱却するためには必ず通る道であるので、二番底はあると考えていた方がいいだろう。問題はその深さがどの程度かということである。幸いなことに日本が反面教師となるため、危機的な状態に突入する可能性は低いと考えている。


【経済関連ニュース】
・7月米住宅市場指数 14(前月改定16(速報比▲1))。
・Q210IBM決算、売上高が市場予想を下回る。



【為替(FX)・株】
NY Dow  :10,154.43(+56.53)
S&P500   :1,071.25(+6.37)
NIKKEI225 :Close
JPY/USD :86.69(+0.12)
USD/EUR :1.294(+0.0012)
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):27.87(▲0)

・ユーロは対ドルでさらに上昇。欧州問題は銀行のストレステストの内容がサプライズにならないであろうとの見方から材料とされなくなってしまった一方で、米国の景気の悪化観測が材料になった。円は対ドルで小幅安。
日本株は海の日で休場。米国株は上昇。ホームビルダー協会指数の悪化によって住宅市場の二番底懸念が強まったことから大幅に売られてスタートしたものの、企業業績の改善期待で買い戻しが入り、前日比プラスで引けている。


穀物市場サマリー】
Cbot Soybean :1,008.00(▲11.5)
Cbot Wheat :582.25(▲5)
Cbot Corn :381.50(▲13.25)
CSCE Sugar :17.61(+0.5)


非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,181.90(▲6.3)
Nymex Platinum :1,509.4(+1)
Baltic Dry Inex :1,732.00(+12)
Iron Ore :118.1(+0.2)
Chrome(クロム) :10,600(UC)


Copper 3M :6,510.00(+25:15.25C)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫は▲3,575Mt減少、(FSCは8.3日)、(キャンセルワラント率は7.4%)。売買高は9,490枚。C-3(Cash vs 3M Fwd)は15ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
Zinc 3M   :1,808.00(+11.5:26.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫は▲225Mt減少、FSCは18.8日(キャンセルワラント率は3.7%)。売買高は6,255枚。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
Lead 3M   :1,775.00(+5:20C)
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫は▲200Mt減少、(FSCは7.6日、キャンセルワラント率は6.7%。)。売買高は2,208枚。C-3は20ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
Aluminum 3M :1,972.00(▲6:21.5C)
 昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫は▲6,325Mt減少、(FSCは42.2日)。(キャンセルワラント率は5.8%)。売買高は7,099枚。C-3は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
Nickel 3M :18,800.00(▲150:70C)
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫は▲534Mt減少、(FSCは32.3日)、キャンセルワラント率は4.1%。売買高は2,104枚。C-3は70ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
Tin 3M   :17,945.00(+195:20C)
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫は+40Mt増加、(FSCは14.7日)、キャンセルワラント率は7.56%。売買高は248枚。C-3は20ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。


【エネルギー関連ニュース】
WTI :76.54(+0.53)
Brent :75.62(+0.25)


【ひとりごと】
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久しぶりに、私のブログにどんなキーワードで検索にきているのかを見てみた。
引き続き圧倒的に上位にきているのが、「キャバ嬢 メール 返事がない」である。
そんなにキャバ嬢の話を書いているつもりはないんだが
相当な確率で私のサイトは夜のお店が好きな人が見ているものと思われる。



まあ。



コモディティ業界の人でそういうところが嫌いな人に、あんまり会ったことないんですけど(笑)。


それはさておき。

それ以外に結構検索でヒットしてるのが、「期間の読み方」である。
なので、少し紹介しましょう。
私も当たり前のように使ってるけど、知らない人も多いと思うので...



Cal10 = Calendar 2010 = 2010年1月1日〜2010年12月31日まで、のこと。
H110 = First Half year of 2010 = 2010年1月1日〜2010年6月30日まで、のこと
Q110 = First Quarter of 2010 = 2010年1月1日〜2010年3月31日まで、のこと



ぐらいですかね...ちなみにこの表現方法は欧米で使われていることから、暦年ベースである。
日本の第一四半期、なんていったら The first quarter of Japanese fiscal year なんてわざわざ言ったりします。
昔、この計算期間をちゃんと聞かず、日本の第一四半期とカレンダーベースの第一四半期を間違えかかったことがありました。
それ以来、どんなにバカ、うすのろ、と言われてもいちいち確認するようになりました。



コモディティだと、WTIのことをなぜか「ティーアイ」って略します。言うのが面倒くさいからなんでしょうが。
そういえば今はコンサルティング会社で働いている後輩から、昔、



「なんでWTIティーアイなのに、Brentはレント、ドバイはバイぐらいに短くならないんですか?」



と聞かれたことがある。
んなこと知らないよッ!!

って、なんででしょう?
カッコ悪いから?
(ちなみにドバイはデュービーなんて言ったりしますけどね。)