末は博士か

【商品市況概況】

「債券をめぐる思惑で下落後上昇」

昨日の商品相場は下落後上昇した。


ユーロ安定化に向けた欧州各国の足並みが揃わないことから、同問題の根本的な解決に時間を要する可能性が高まったことが嫌気された。


また、ムーディーズが結局、アイルランドの信用格付けを5段階引き下げたこともドル高を誘い、商品相場の重しとなった。


その後、(格下げがうわさされ始めた)米国債FRBによる国債買い入れをきっかけに上昇に転じ(利回りは低下)、ドル安が進行したことや米株がこれをきっかけに反発したことが、商品相場の上げ材料となった。


年末に向けて動意薄い(というより、来週から欧米のトレーダーの多くはクリスマス休暇入り)中、周辺材料に振らされる相場展開であった。


そんな中、この数日間下げ幅が大きかった非鉄金属は、来年以降のETFを通じた取引の本格化(資金流入)を背景に大幅な上昇となっている(尚、非鉄現物ETFが拡大し、利用可能な現物が減少すると(取引所には在庫があるものの実際に利用できない状態)、プレミアムの上昇を映じて結果的に消費者の調達コストが高くなるリスクがある)。


金融の量的緩和の影響により、商品相場はややバブルの様相を呈しつつあるが、欧州問題ですら目先大きな混乱をもたらさないであろうとの楽観的な見方が市場を支配しており、昨日の上昇につながっているとまとめることができるだろう。




「CVIXは急低下〜年内は高値で推移か?」

弊社が指標として提示しているコモディティ恐怖指数CVIXはこの1週間で急低下している。CVIXは変動性の指標であり、今の高い水準で相場が一旦安定したことがその背景だ。今後CVIXが変動するとすれば、


(1)年初から各リサーチ会社がそのファンダメンタルズを「強い」と評価している非鉄金属が上昇すること(主にETFを通じてフレッシュマネーが流入すると見られる)

(2)年明けにも行われるといわれている欧州の新ストレステストへの思惑

(3)年内見送られた中国の政策金利引き上げ

(4)ポルトガル、スペインの国債動向


の4つが主要な材料になるといえる。逆にこのタイミングまでは相場は大きくその水準を変えることなく、高値で推移する可能性が高いとも言えるだろう。




コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):28.63(▲0.86)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):302.68(+0.13)



【雑感】
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ウチのカミさんが昼のテレビで
小学生だか誰だかが考えた造語・類義語の番組を見たそうだ
何だか政治ネタが多かったらしいが
いくつか挙げてみよう
なるほど、と思うものが多い



ハトる



「できもしないことを約束する」



なんてのが挙げられていたらしいが
由々しき事態だと聞いていて思ったのが



「総理大臣」



だ。



総理大臣=
(1)言ったことを守れない人のこと
(2)突然現れて、突然いなくなる人のこと
(類義語)一発屋



だって。



...昔は末は博士か大臣か
って博士と並び称された仕事なんですけどねぇ...
相当面白いんですが
笑えないよあなぁ。やっぱり。