【商品市況概況】
「雇用統計の悪化」
昨日の商品価格は軒並み急落した。週初から発表されていた米経済統計は好調な内容のものが多かったが、昨日発表された米雇用統計は市場予想を大きく下回る結果となったため。雇用者数のみならず、週労働時間や労働賃金も低下しており、米国の景気回復に黄色信号が点っていることが再確認された形だ。年初から、月初の予想が良いと週末の雇用統計が悪い、というパターンが続いている。月初から「過剰な悲観論からの転換」によってリスク・オンモードに入っていたが、この雇用統計で「過剰な悲観論からの転換の再考」が促されることになるだろう。
エネルギーは急落。米雇用統計の悪化が材料となった。しかしWTIの下落幅に比してBrentの下落幅は限定された。これは米国経済統計の悪化に伴いWTIの下落余地が拡大した一方、WTI/Brentスプレッドの縮小方向にBetした取引のアンワインドが起きたことなどが要因だろう。ベースメタルは下落。米雇用統計の悪化に伴い、月初から買いを入れてきたと見られる投機筋が手仕舞ったためとみられる。但しLME在庫の減少は継続しており、実需の引き合いはそれなりにあるようで、底堅い推移となっている。貴金属は金銀が上昇、PGMが下落。金銀は雇用統計の悪化を受けた質への逃避で買われた。PGMはよりコモディティ性が強いため、株価の下落等に押される形となった。
「中国のCPI」
週末、中国のCPIが発表された。前年比+6.4%の上昇と、市場予想を上回る水準でありさらに前月からその上げ幅を大幅に拡大している。中国の物価上昇には歯止めはかかっていない。中国人民銀行が前月での物価上昇率を金融政策の判断材料にする、とコメントしたが...
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【コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):30.24(+0.97)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):304.00(+0.00)
【雑感】
昨日、戦略備蓄の話を書いていて思い出したが
以前、みずほで働いていた時にカトリーナが襲来し
戦略備蓄が放出された
数字の上ではいくら戦略備蓄が放出されたか分かるのだが
「何処から放出されたのか」
場所が分からない。
後で分かったことだが、9.11以降、安全上の問題から
戦略備蓄の場所は公開されていないんだとか。
ネットや文献で調べても
何処に在庫が積まれているかの情報は得られない。
で、結局悩んで、米政府にメールで問い合わせてみることにした。
拙い英語で
「戦略備蓄は何処にあるんですか」
と、質問してみた。
が、返事はない。
数日たっても返事はない。
まぁ、無視されたんだろうなと思っていたら
3日後ぐらいに返信が来た
が。
「あなたのメールは自動的に削除されました」
との文言が!
3日経って自動的に削除、って...
その頃からメディアに出てましたが
ヒゲ生えてたしな(アルカイダのザルカウィに似ていた by カミさん)
ひょっとして、米政府からマークされているかも知れません。
ただのアナリストなのに...