リレー小説-第1話

【商品市況概況】

「年初からの売り一服、底堅い

年初の商品市場は景気循環系の商品価格の調整が続き、景気非循環系の商品価格は小幅に上昇した。しかし年初から続いていた「利益確定の動き」が一巡したと見られ、買戻しが入ったため底堅い推移となった...


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【雑感】

【リレー小説:第1話】<リレー小説:第1話>
龍太郎は自宅の自室でまんじりともせず夜を過ごしていた。
明日も誰よりも早く起きて会社に行かなければならないのに、
毎週木曜日の夜には必ずかかってくる恋人の茉実からの電話がないのだ。


学生時代から付き合っていた二人は就職とともに
別々の土地で働くことになり、
遠距離恋愛の状態がもう3年も続いている。

しかも2人とも非常に仕事が忙しい職業を選択してしまったため
休みの予定が合わない。週末も龍太郎は土日の完全有給二日制だが
茉実の方は木曜日だけ休みが決まっており
その他の休みは不定期だった。

この3年、木曜日の夜に茉実からの電話がかかってこなかったことは
それが年末であろうが年始であろうが1回もなかった。
しかし今日はかかってこない。
電話をこちらからかけると、どうも電波の届かないところにいるらしい。

いや、電源が切れているのか?
もし朝まで連絡が取れなかったら、警察に連絡しよう。
そう思至った時に、突如携帯が鳴った。


「知らない番号だな、誰だろう...」

(第2話に続く)