リレー小説-第58話

【商品市況概況】

ギリシャ一服とドル高で高安まちまち」

昨日の商品市場は高安まちまちとなった。もめにもめたギリシャの救済協議は、ギリシャが債務の支払延期などを視野に入れつつ、ユーログループの要求をほぼ呑むことで、救済協議再開で合意したことが買い安心感を広げた一方、ユーロキャリーの再開と、米利上げに焦点が移ることでドル高が進行したことが重石となった。


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【雑感】

【リレー小説-第58話】

今週からリレー小説復活します。
みなさん、話覚えてますか?

「誰だお前は?」
「リッチー」

背の高い男の声は新太郎を戦慄させた。
とてつもない衝撃が走った。

それは、秩父宮ラグビー場が取り壊され、
2019年ラグビーW杯日本大会中には改修中である
改修中は聖地・秩父宮は移転せず数年間存在しない 
という事実を聞かされた時に匹敵する衝撃であった。
一般の人は「ラグビーW杯が日本であるのか」
「そもそもラグビーW杯って知らんぞ」
というのが普通の反応となるが…

新太郎は父も祖父も通った名門小学校からラグビーに取り組み、
高校時代は花園には惜しくも出られなかったものの、
大学でも父も祖父も在籍した体育会に入り3年から背番号6を獲得し、
4年時には副将も務めた。

体が小さかったこともあり、
社会人強豪チームから誘われることはなかったが、
卒業後は家業を継ぐべく職人見習いになり繊細な手先が必要なため、
きっぱりと第一線での選手生活を止めていた。

ある日、草ラグビーチームに所属する友人から、
「次の日曜に練習試合があるんだけど、
メンバーが足りないから出てくれ」と連絡があった。

ブランクがあるとはいえ、
もともと大学対抗戦で猛者を相手に足首にタックルに突き刺さり
続けた新太郎であるから、休みの日曜だし、二つ返事で了解した。

新太郎は磨き上げられたスパイクとお守りのヘッドキャップを持って、
短パンにポロシャツのラフな格好で、
電車を乗り継ぎ江戸川の河川敷に行った。

野球やサッカーをやっているエリアのはずれにゴールポストの立った
土のグランドがあった。

そこは前日までの雨で一部田んぼのような状態になっている。
よく見ると、相手チームには、でかい外国人がたくさんいる。

ゲームが始まったが、さすがに草ラグビーで非常に緩い雰囲気だった。
ただ相手チームのNo.8だけは別格だった。
ポジションの関係上、そのNo.8にタックルに行く回数は新太郎が
多いのであるが、そのNo.8は、
まるで新太郎やほかのディフェンスが居ないかのように突き進む。

それは本物の欧州系の突破であり、
日本にも多い瞬間的にぶちかますアイランダー系とは
全く異質なものであった。

重い突進に簡単にタックルは外されるが、
新太郎は泥まみれになりながら、「もう一丁」と、
より低く鋭いタックルを目指した。
新太郎は徐々に学生時代の感覚がよみがえり、
だんだん熱を帯びていった。楽しくなりNo.8を倒すことだけに集中した。

そのNo.8こそリッチーであった。
(続く)