吉野家のインド人

(市況)

 原油・石油製品市場はいってこい。中国の国内石油製品価格引き上げ報道、中国の2月の石油製品需要が前年比+4.4%となったこと、ペトロブラスがテキサス製油所のキャパシティを150KBD(+50KBD)に拡大すること、ナイジェリアで人質が解放されたが「攻撃は止めない」とコメントされたこと、等、結局消化しきれない材料が提供されたが基本的にはFOMCステートメントまちで、引けベースでは大きく変動することはなかった。

 石油製品も10日移動平均線を挟んでの揉み合いとなった。

 非鉄金属は続伸。そもそも先週のインドネシアGrasbergの地滑り事故以来強含み推移していたが、先週末の年金資金流入の報道を切っ掛けに上昇トレンドが鮮明となった格好。FOMCで利上げに積極的な発言が出なければ、このままの水準で3月末を越すことになりそうだ。

(ひとりごと)

  近所に吉野家があるので、カミさんがいないときに一人で食べに行ったりする。牛が使えなくなっても豚キムチ丼があれば、私は吉野家で全く構わない。
 どこの吉野家でも言えることであるが、吉野家で働いている従業員、中国人が増えてきている。ごたぶんに漏れず、このお店でも中国人の女の子をバイトとして雇っていた。要は余り日本人のバイトがいない、ということである。

 ある日、吉野家に行ったところ、中国人ではなく、インド人のバイトが入っていた。今までインド人バイトは見たことがない。ところがこのインド人、

「いらっしゃいませ、ようこそいらっしゃいました!!」

 と、カタカナ日本語ではない流暢な日本語を喋る。おお、と軽い驚きを受けつつ豚キムチ丼を注文。
 それに対しこのインド人は、

豚キムチ丼の並一丁。かしこまりました!しばらくお待ちください」

 とそつない返事。うーむ。私は日本語以外は英語しかしゃべれないが、その英語に関しても「ボビーオロゴンがしゃべる、日本語のような英語(英会話教室の先生談)」。
彼のように流暢に他国後を話せる自信はない。きっと日本でバイトしながら勉強しているんだろなぁ、偉いなぁ、と思いつつ店を出た。

 数日後、またこの吉野家に行ってみた。そうしたらこのインド人に加えて日本人のバイトがいた。簡単に言えば、このインド人に日本人の部下がついた、という状態である。ところがこの学生(推定年齢18歳前後)、たいそうこのインド人にしかられていた。

インド人  「さあ、もっと大きな声で『いらっしゃいませ』といいなさい」
学生  「いらっしゃい...」
インド人  「だめだ!もっと丁寧な言葉でしゃべらないと、お客さんに失礼だろう!!」
学生  「すみません...」
インド人  「それから挨拶をするときには、お客さんの顔を見て、にこやかに」
学生  「はい...気をつけます.....」

....うーむ。外国人に日本語を習うようでは世も末である。ちなみにこのインド人は日本で生まれた、というわけでなくどうやら留学生で間違いないらしい。
数日後、この日本人の姿はなかった。

もっと頑張れ!日本の若者。