庄屋

(経済関連ニュース)
・Q207独GDP確報 前期比+0.3%(前期+0.5%)。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲2千人の322千人、市場予想320千人。
・日銀は利上げを見送り。

非鉄金属関連ニュース)
・BHP Billiton インドの需要増加がメタル需要を牽引。

(エネルギー関連ニュース)
・Chevron Pascagoula製油所(330KBD、ミシシッピ、P3)、火災の影響から稼働率50%に回復。
・メキシコ湾の10の油田・ガス田労働者は以前退避したまま。11,053KBD(メキシコ湾の日量の0.9%)が依然として休止状態。

(商品市況概況)
「上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。主要金融市場の混乱が落ち着いた事から安値拾いの買いが入ったものと思われる。しかしながらサブプライムローンに端を発する信用収縮の問題がこれで解決し、ファンダメンタルに立ち返った買いが継続するかどうか、と問われれば、その判断は現時点では早すぎると見る。というのも一部報道でも言われているが、サブプライムローン金利更改の山が10月、来年半ばにある模様であり、そのタイミングで幾つかのファンドの破綻や信用不安拡大が起きてもおかしくないためである。
 よって、当面は特に株式市場動向に一喜一憂の展開が続くと見られ、高値ではしっかり売りが入る展開が続く事になろう。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。金融市場の混乱が沈静化する中、ファンダメンタルに回帰した買い戻しが優勢となった。日銀の金融政策決定会合で利上げが見送られたことから、キャリートレードの巻き戻しに一旦ストップが掛かった事も相場押し上げ要因になったと考えている。金融市場の混乱の一時的な収束を切っ掛けにいきなり10日移動平均線を上回って寄り付いた後、略一貫して水準を切り上げる展開となった。LME在庫は+1,300Mt増加、(FSCは2.5日)、(キャンセルワラント率は4.6%)。売買高は5,741枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブはパラレルに上昇。C-3は92㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については引き続き株や債券といった主要金融市場動向に振らされる展開が継続し、不安定な相場展開になると考えている。FRB公定歩合引き下げを契機とする各国中央銀行の対策もあり、市場の激しい混乱は一時的にでも回避された。そうなると基本的に足元の下落はファンダメンタルが強い中、買い戻しが優勢になるといえる。しかしながらサブプライムローン問題はその更新時期のコブがまだ訪れていない事からこれからが本番であるといえ、もしファンドや金融機関がそのタイミングで破綻するようなことがあれば、株価下落を背景に需要が減少する「悪い意味での価格下落」の可能性があるため要注意である。売買材料を整理すると以下の通りである。1つ目は、主要消費国中国の需要が高水準なGDPや固定資産投資、鉱工業生産を背景として需要サイドが堅調に推移する見込みである事、2つ目は生産国のストライキ懸念が継続していること、3つ目はLME在庫水準の低さ・キャンセルワラント率の高止まりである。このように供給サイドに関する問題は根本的に解決していない。売り材料を整理すると、1つ目は繰り返しになるが、株価動向が不安定な事から投機筋も積極的に商品市場に手を出しにくい環境にあることである。また株価の低迷が長期化し、景気が減速した場合に「悪い形での」価格下落を引き起こす可能性があるため予断を許さない。2つ目は短期的に中国国内の供給が需要を上回っている可能性があること(7月の輸入統計では精錬銅・銅製品の輸入量が再び前月から減少しているが、前年比では引き続きプラスが継続しており、経済成長に裏打ちされた長期的な需要の増加トレンドは維持しているものの、短期的には供給不足が解消されている可能性があることを示している)、3つ目は、中国当局の利上げ姿勢が持続している事である。但し預金の上げ幅を大きく、貸し出し金利の上げ幅を小さくした事から、景気をゆっくりと冷ましたいとの中国当局の意向が伺われ、実際に需要減少を促すまでには暫く時間を要しよう。尚、9月オプションの建玉は8,000㌦コールが1,189枚、7,800㌦コールが895枚、7,400㌦プットが758枚、6800㌦プットが518枚となっている。

 昨日の亜鉛価格は上昇した。信用収縮問題が一時的に解決したことと、銅の上昇、LME在庫の減少等が材料視された。但し、10日移動平均線レジスタンスは上回らなかった。LME在庫は▲650Mt減少、FSCは2.0日(キャンセルワラント率は9.5%)。売買高は2,618枚。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇した。C-3は3㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については引き続き株・債券といった主要金融市場の動向に振らされ、不安定な相場展開が続くと考えている。但し一時的にサブプライム問題が落ち着いた事から安値拾いの買いが入り易い状況にあると言える。ファンダメンタルの売買材料を整理してみると、中期的には買い材料が多い。1つは中国のQ207のGDPが予想を上回る大きな伸びとなった事から引き続き中国国内の亜鉛需要は車の防蝕向けに旺盛であると見られること、2つ目はこの旺盛な需要を背景として中国政府が亜鉛輸出の増加に歯止めをかけるべくリベート撤廃に加え、6月1日から亜鉛の輸出関税の引き上げを実施したこと、3つ目は亜鉛の在庫水準が低く有事のバッファが少ないこと、である。しかしながら信用収縮問題が解決しておらず、このマイナス材料がファンダメンタルの強材料を凌駕すると見られることから上値ではしっかりと売りが入らざるを得ない。また、中国当局が加熱する経済を冷やす目的で金利上げを行ったことも、中長期的な需要の減少を引き起こす可能性がある。尚、長期的には大半のメタルと同じく年後半に向けての下落を予想している(3,000㌦を切る水準までの下落の可能性は低いと見ていたが一連の価格下落の過程でこの水準は一旦下回ってしまった。しかしながらこのタイミングでFRBの金融政策の変更があったため、当面は2,990㌦が下値の目途となろう)。まとめれば、短期的には下落、中期的には上昇、長期的には低下、ということである。但し、今回の連鎖株安が長期化した場合、実需の減速を伴って価格が下落する可能性があるため、価格低下が長期化する恐れもあるため要注意である。目先の上値は10日移動平均線となる3,300㌦、下値の目途は上記の通り2,990㌦、セカンドサポートは昨年6月20日にマークした2,810㌦を挙げておきたい。尚、価格の目途となりやすい9月オプションは3,500㌦コールが535枚、3,400㌦コールが600枚、3,500㌦プットが1,225枚、3,400㌦プットが1,030枚、3,000㌦プットが869枚となっており、下落への警戒感が強い。

 昨日の鉛価格は上昇した。株式市場が安定を取り戻した事や、LME在庫の減少が材料視された。また、チャート的にも一目の雲の上限でサポートされている。LME在庫は▲275Mt減少、(FSCは1.1日)在庫水準の低さやキャンセルワラント率の高さ(キャンセルワラント率は8.7%)を背景に、ファンダメンタルは非常に強い。売買高は2,033枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は66㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については引き続き主要金融市場の動向に振らされ、不安定な展開が継続すると考えている。但し各国当局の矢継ぎ早の対応で、とりあえず金融危機は回避された事から、ファンダメンタルが強いため一時的にでも買い戻しが優勢になるといえよう。とはいえ、今回のサブプライム問題が解決したわけではなく、中期的に買いが継続するかどうかに関しては疑問符が付く。もし、株価が長期的に安定しない場合、実需の減少を通じて価格に下押し圧力がかかる可能性は依然、否定できない。ファンダメンタルは、中国が鉛の輸出関税を引き上げたことに伴い、中国からの輸出が7月以降も、豪を初めとする大手生産者の生産障害になんら進展が見られないこと、自動車バッテリー向けに使用される中国での需要が引き続き旺盛であると考えられる事(7月までの中国の商用車・自家用車販売は引き続き堅調)、LME在庫水準が依然として低いこと(FSCはとうとう1.1日に)こと、カーバッテリー向けに使用される鉛は代替品が存在しないことなどから、極めて強い状態が継続している。但し、繰り返しになるが、株価が不安定な状況が続いている事や中国の利上げが継続する可能性等(中国の利上げは中国国内実需のマイナス要因となり得る)のマイナスもあり、著しい高値を維持することが難しい環境になっている事も注意すべきであろう。本日も株価次第であるが、週末を控えた利食い売りが入ると見られ、3,000㌦の心理的なサポートラインを固める展開となろう。

 昨日のアルミ価格は上昇した。主要金融市場が落ち着きを取り戻しつつある中、日銀が利上げを見送った事からキャリートレードの巻き戻しの動きが一服、安値拾いの買いが入った。またエネルギー価格の上昇もコスト上昇の可能性を映じてアルミ価格を押し上げたようだ。LME在庫は▲825Mt減少、(FSCは8.3日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は8,449枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が下落。C-3は59㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については、他メタルと同様、主要金融市場動向に一喜一憂の展開が予想され、引き続き不安定な状態が続く事になると見る。小職としてはサブプライムローン問題が解決したわけではないと考えており、現時点においては金融危機が回避されただけであると考えている。また、ファンダメンタル的にはベアな要素が多い。1つ目は最大消費国中国が投資抑制を目的として利上げを検討していることである(今回の信用収縮問題とはやや趣が異なる)、2つ目は中国国内の企業在庫水準が以前に比して増加している可能性が高く、LME在庫の水準もFSCベースでは低くなく、3つ目は原材料であるアルミナ価格が低下を始めたことが挙げられる。尚、7月の中国の輸出入統計では、前月比ベースではネット輸入が増加、前年比ベースでは減少しており、短期的にはブル、躊躇汽笛にはベアな状態であるといえる(銅と反対)。一方で買い材料は、1つ目は中国の固定資産投資や鉱工業生産等が引き続き堅調であること、2つ目はエネルギー価格が需要期を迎えて堅調に推移していること、が挙げられる。このほかの売買材料としては、生産量回復後の価格支配力維持の観点から大手生産社の大型合併が始まっている事を挙げておきたい。期先で売りヘッジをしていない企業と、している企業が合併した場合、通常はヘッジをしない方針に変更されるケースが多いからだ。こうした合併の動きも期先での売りヘッジの動きを鈍化させ、イールドカーブコンタンゴ化させる可能性がある(かつて原油市場で見られたように、高い価格水準で全ゾーンコンタンゴになる可能性はある)。
 本日は10日移動平均線を挟む展開が予想されるが、週末を控えて一旦利食い売りが優勢になると考えている。尚、下値の目途は昨年9月にマークした2,405㌦を挙げておきたい。価格の節目となりやすい9月オプションの状況は、2,750㌦コールが3,153枚、2,700㌦コールが725枚、2,700㌦プットが1,200枚、2,650㌦プットが4,450枚、2,450㌦プットが930枚となっており、下落への警戒感が強い。

 昨日のニッケル価格は下落した。主要金融市場の落ち着きを受けて安値拾いの買いが入り取引序盤は30日移動平均線29,660㌦をトライしたが、そもそもLME在庫が大幅に増加していることから振れを伴いながら水準を引き下げ、10日移動平均線近辺まで値を崩して引けた。LME在庫は+612Mt増加、(FSCは5.3日)、キャンセルワラント率は4.4%。売買高は1,347枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は210㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については、サブプライムローン問題が解決しない中、不安定な状態が続くと考えているが、非常に短いスパンで見た場合一旦株式市場が安定を取り戻しつつあるため、安値拾いの買いで上昇すると見ている。しかしながら、ニッケルは現在、どちらかといえばLME在庫の増加基調が継続していることに象徴されるファンダメンタルが売買材料とされている可能性が高く、上昇幅は限定されると考える。ニッケル在庫は少ない、と考えていたがFSCも5日を回復しており危機的状態は脱したといってよい。一時期の相場の主役から転落した感がある。また、中国国内での銑鉄使用増加や、クロム系ステンレス(ニッケルを必要としないステンレス鋼)への移行といったマイナス材料もあり、下値を探り易い地合いになっていると考えるべきである。
 小職が目標に挙げていた昨年8月の25,350㌦をいったん割り込み、株価の安定とともにニッケル価格は短期的には下値を固めた感がある。サブプライムローンに端を発する信用収縮の問題が完全に解決したわけではないため予断を許さない状況が続くと見るが、当面は8月16日につけた24,800㌦が下値の目途となろう。中期的にはLME在庫が春先から12月末まで増加の傾向をたどりやすいことを考えると、年末に掛けて再び下値を探る動きになると考えられる。次の下値の目途は昨年7月にマークした21,800㌦を挙げておきたい。一方で、銑鉄への移行やクロム形ステンレスへの移行も、ニッケル価格が低下するまでの繋ぎの色彩も強く、ニッケル価格が低下すれば再びニッケルが消費される可能性は高いと考えていることから下値も限られ、中〜長期的には価格は回復するものと見ておいたほうが良い。但し、クレジットクランチ問題が再燃した場合には、本当に実需の減少を伴う下落となる可能性があるため注意を要しよう。

 昨日の錫価格は上昇した。相場展開はニッケルと略同じで、一時30日移動平均線の15,178㌦をトライする動きとなったが、LME在庫が非常に大幅に増加したことから引けにかけて略一貫して水準を切り下げる展開となった。但し前日比では大幅なプラスとなっている。LME在庫は+525Mt増加、(FSCは15.5日)、キャンセルワラント率は12.12%。売買高は188枚。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン上昇。C-3は120㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。 今後については、各国金融政策とそれを受けた株価動向を受けて不安定な相場展開が続くと考えている。錫は特に流動性が低い事から値を飛ばし易い。但し、インドネシア生産者からの輸出体制が完全に復帰しているわけではないこと(小規模生産者の生産回復にはまだ時間を要する見込み)、インドネシア政府の金属関連商品の輸出関税強化の可能性から思惑的な買いを誘いやすく、基本、下値は限られると考えている。とにかく他非鉄金属と同様、米国株式の調整に伴うセンチメントの悪化、中国当局の連続利上げにともなう実需減速の可能性に注意すべき時期にきたといえる。金融当局の矢次早の対策で、金融市場が落ち着きを取り戻している事から戻り高値を試す安い地合いではあるものの、本日については週末を控えた利食い売りに押されると見ている。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。昨日のNY株式が小幅下げを受けて取引序盤は売りが優勢であったものの、下げ幅が限定された事から買い戻しが優勢となり前日比プラスで引けることとなった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。Brentは前日比大幅なプラスであった。やはり金融市場の落ち着きを受け、買戻しが優勢となった。イールドカーブは期近が大幅に上昇している。
 石油製品も上昇。各国金融市場が落ち着きを取り戻しつつある中、米在庫統計で確認されたように石油製品在庫水準が著しく低い事から10日移動平均線レジスタンスラインをトライする展開となった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ヒーティングオイルも上昇。金融市場の落ち着きを受けた買戻しが優勢になったものの、週半ばの米在庫統計で大幅な在庫増加が確認された事から広いレンジでのもみ合いとなった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブも全ゾーンパラレルに上昇している。

 本日の原油相場は週末を控えたポジション調整の売りで下落すると見ている。主要金融市場の混乱が一時的に落ち着きを取り戻しつつある中、日銀の利上げ見送り等もありファンダメンタルを背景とした買戻しが入り易い地合いであるが、サブプライムローン問題が完全に解決したわけではなく高値ではそれなりに利益確定の売りが出ると予想されるためだ。
 ファンダメンタル的には、北海油田からの生産減少、OPECが増産について否定的な見解を示している事、ナイジェリアの情勢不安から供給は十分でないこと、石油製品在庫の水準は極めて低い事から需給は引き続きタイトである。ガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、十分な在庫があるとは決していえない。
 イールドカーブが全ゾーンバックになった事から投機資金が投資し易い環境にあるものの、CFTCの統計に見られるように投機筋は概ねロングポジションを手仕舞い始めている。概ね信用収縮に伴う手仕舞い売りは終了したと見られるが、新たに投機資金がエネルギー市場に資金を積極的に振り向ける可能性は低く、暫くは債券や金等の安全資産のほうが物色されやすい環境が続く事になると見る。
 WTIはCushing在庫の減少を受けて全ゾーンバックが復活しており、ようやくWTIが「原油の需給の状態を考える」上で有効な指標になってきたといえる。以前から提唱していたWTI/Brentのネガティブスプレッドの解消は、期近のみ解消される事となった。しかしながら北海油田からの生産減少と、著しいユーロ高の影響もあって完全なネガティブスプレッドの解消にはもう少し時間がかかると考えている。"
 短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年の最低水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いているといえる。また、ここ暫く横這っていた原油FSCは、輸入の状況に振らされる形で非常に不安定に推移している。OPECに増産の意向が今のところない以上、今後、稼働率が改善してもピークシーズン入りしている石油製品の需要を満たすだけの生産をしつつ在庫を積み増す事が難しいといえる。また、IEAの月報ではQ207の在庫水準が過去5年平均に満たない事が示されており、FSCの悪化も確認された。つまり最近高い価格に慣れてしまっているため忘れているが、ファンダメンタルの厳しい状況にはなんら変化がないのである。こうした在庫水準の低さは以前から指摘している通り有事へのバッファが少ないことを意味し、同時にアップサイドへのセンシティビティが高いことを意味する。ガソリンのFSCは20.4日しか存在せず、ドライブシーズンを耐えうる在庫は確保できていない(過去5年最低の水準は21.2日)。ガソリンの得率が限界的な水準(60%近辺)まで上昇していることを鑑みれば、ガソリンの供給は輸入に頼らざるを得ず、今後も非常にボラタイルな展開が予想される。
 供給サイドに関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、安泰ではない。OPECは9月11日にウィーンで開催される総会まで増産の意向はなく、夏場のピークシーズンは冷夏とならない限り、供給が不足する状況が続く事となろう(日本は異常気象のため、夏入りが遅れている)。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。
 尚、価格の目途となりやすいWTIオプションの建玉状況は、80㌦コールが18,043枚、75㌦コールが17,275枚、70㌦コールが12,644枚、75㌦プットが6,633枚、72㌦プットが6,148枚、70㌦プットが13,246枚となっている

(ひとりごと)
子供が出来て、昔話の絵本を買ったり見たりするようになった。
結構、日本の昔話は今読んでみると面白いものも多い。

で。

またしてもふと気になった。
庄屋って、いったいなんだったっけ?
皆さん、分かります?
庄屋って何だか。
日本の昔話を読んでいたら5つに少なくとも1つは必ず庄屋が出てくるわけですよ。
でも、正直読み流していた。

なので、また、私の好きな大辞泉で調べてみた。
答えは明日。
って、やりたいけど、そこまでしてアクセス数増やしたりしたくないので説明すると、結構目からウロコであった

「庄屋」
江戸時代、村落の長。地方(じかた)三役の最上位。年貢納入責任をもち、村の自治一般をつかさどった。主に関西での呼称で、関東では名主(なぬし)、北陸・東北では肝煎(きもいり)と称した。
地方三役とは、江戸時代、郡代・代官の支配のもとで、村内の民政をつかさどった、名主(なぬし)(庄屋)・組頭・百姓代の総称のこと。

うーーーーーーむ。
知ってました?これって。
知っている人はあっち行け、シッシッ。
皆知らない事にするのッ。
名主の別称だとは思わなかった。
それと、東北では「肝煎り」って言うんですね。
更に調べてみたところ、「肝煎る」で、世話をする、取り持つという意味を持ち
昔の東北のほうでは、庄屋さんが結婚や村の揉め事などの仲裁を取り持った事から、庄屋=肝煎、となったらしい。
となると、

「○×社長の肝煎り」

といった場合、最近は恐らく「思い入れが強い」といった意味合いで使われる事が殆どであるが
そもそもの語源の、「世話をする、取り持つ」からは意味が変わってきていることになる。

うーん。
日本昔話を読んでいても、勉強になる事が多いなぁ。