人間の歩き方-その2

(経済関連ニュース)
・10月米消費者信頼感指数 95.6(前月改定99.5(速報比▲0.3))、市場予想99.0。
・米国株、新興国株は下落(上海のみ上昇)。企業決算の悪化等を受けて。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。FOMCの結果待ちで、10日移動平均線まで水準を切り下げて引けた。
・トウモロコシも略同様の相場展開。ドル安はあったものの、10日移動平均線まで利食い売りに押されて引けた。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は下落。10日移動平均線を大きく上回って上昇している金は800?の心理的抵抗線が目前に迫っていることもあり、原油安もあって売られた。
 プラチナ、パラジウム、銀も大幅安。
・Teck Cominco(世界第2位の亜鉛生産者)、Galore Creek銅&金鉱山のコストが、予想をはるかに上回る増加となったと発表。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+0.4MB、ガソリン▲0.5MB、ディスティレート▲1.2MB、稼働率+0.5%
・Petroleos Mexicanos(Pemex, メキシコ国営の石油会社)は引き続き生産がストップしていると発表。これで5日目。
OPECハミリ議長「史上最高値で推移している原油価格が輸入国の経済に悪影響を及ぼし、原油需要を減少させることに関して懸念している。但し増産の意向はない」
・IEA 田中事務局長「原油価格が上昇し、現状の価格を維持すると原油を生産しない発展途上国に有害。IEAは戦略備蓄の放出は検討していない」

(商品市況概況)
「下落」
 昨日の商品価格は総じて下落した。株式市場の調整の中で買い進まれてきたエネルギーは、FOMCという大きなイベントを控えて利食い売りが優勢となった。非鉄金属新興国株式市場が調整したこともあって軟調、ソフトもポジション調整の売りに押された。
 今後についてはまずは今晩のFOMCで米国が利下げを実施するか否かがポイントとなる。今のところ利下げを完全に織り込む形でドルが弱含み、ドル建資産の上昇が続いているわけであるが、著しい原油価格の上昇がインフレ懸念を強めていることも事実であり、先々の政策金利に関するオペレーションを困難にする可能性も高く、本日は特に今後の運営方針に関するコメントに注目したい。その内容を見るまではドル建資産の物色が続くことになろう。中期的には米国経済がハードランディングするのか否かがポイントになり、長期的には米国経済の悪化にどこのタイミングで歯止めがかかるか、がポイントになる。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。概ね予想通りであったが、寄り付きから10日移動平均線レジスタンスラインを下回って寄り付いたことから下げ加速、LME在庫の増加もあって100日移動平均線の大きなサポートラインをうかがう展開となった。その後、ドルが対ユーロで弱含んだこともあり引けに掛けては買い戻され下げ幅を削った。LME在庫は+3,250Mt増加、(FSCは3.2日)、(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は6,666枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が低下し、ベアフラットニング。C-3は2?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、LME在庫の大幅な増加を受けて欧州時間も終始弱含み推移した。但し対ユーロでドルが弱含んだこともあり、引けに掛けては買い戻しが入り下げ幅を削った。LME在庫は+4,825Mt増加、FSCは2.1日(キャンセルワラント率は7.8%)。売買高は2,904枚。イールドカーブは期先が低下しベアフラットニング。C-3は20?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。インド等の新興国株が調整したこともあって取引序盤から軟調に推移、一時30日移動平均線を下回り50日移動平均線のサポートを目指す動きも見られたが、ドルが軟調に推移したこともあって引けに掛けては買戻しが優勢となり結果的に30日移動平均線でサポートされて引けた。LME在庫は+250Mt増加、(FSCは1.7日)在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は0.6%)を背景に、ファンダメンタルの強さに代わりはない。売買高は1,765枚。イールドカーブは期近が下落しベアフラットニング。C-3は17?バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、予想通りもみ合い推移した。但し引けに掛けてはユーロ高の進行を受けて買い戻しが優勢となり、略10日移動平均線近辺まで水準を戻して引けている。LME在庫は+975Mt増加、(FSCは8.9日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は4.1%)。売買高は9,245枚。イールドカーブは期近が小幅低下、期先が大幅に上昇している(下のグラフよりも先の部分)。C-3は52?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。前日比マイナスで寄り付いた後、ユーロ高の進行を受けて略一貫して上昇して引けた。やはり100日移動平均線の大きなレジスタンスラインを上抜けするには材料不足である。LME在庫は+54Mt増加、(FSCは9.4日)、キャンセルワラント率は2.1%。売買高は624枚。イールドカーブは期近を中心に低下。C-3は350?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。一昨日の上げ幅があまりに大きかったことから、前日比マイナスで寄り付いた後、一昨日よりも低い水準でのもみ合いとなった。但し引けに掛けてはユーロ高の進行もあって小幅、下げ幅を削った。但し商い高は伴ってない。LME在庫は+65Mt増加、(FSCは12.6日)、キャンセルワラント率は2.5%。売買高は286枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下した。C-3は180?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は大幅に下落した。取引序盤は予想通り上昇余地を探る展開となったのだが、結果的に前日高値を上抜け出来なかったこともあって、FOMCを控えていることもあり利食い売りに押された。結果10日移動平均線のサポートラインまで水準を切り下げて引けている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。昨日は、NYの後場寄りで大幅に水準を切り下げている。おそらくシステムトレードの売りが入ったのだろう。Brentも取引序盤は上値を探る動きであったが、90?のラインを上抜け出来なかったこともありWTI同様、利食い売りに押された。結果10日移動平均線まで水準を切り下げた。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。
 石油製品も大幅に下落。原油同様、取引序盤は強含む局面もあったが、やはりNYの後場寄りから大幅に値を下げ、一昨日の上昇分を全て吐き出す形で下落した。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。ヒーティングオイルも下落。ガソリンと相場展開は略同じで、上値を探った後NY午後に大幅に下落し、一昨日の上げ分を吐き出した。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。

(ひとりごと)
なぜドアに顔からぶつかったのか?に関してご意見をいただいた。
以下、積極的にお返事を下さった読者の方からの回答。

思わず雑感に反応したくなっちゃいました。
人間の「歩く」という運動は「倒れる」ことを利用している(あるいは前提としている)運動です。
なので、倒れるところを足を出して支え、体重移動を繰り返しているわけです。
よってもって、頭から先の衝突するのは当然なのです。


なるほどー。
そういうことでしたか!
ありがとうございます!!

この他にも、「実は足も顔もぶつかっているのだが、明らかに顔の方が激突した際の痛みが大きいので、顔のことしか覚えていない」
という意見もあった。
さまざまであるが、結局世の中には、結構な数の「顔からぶつかって大変な目にあっている人」がいるのだ、ということが分かった。