(経済関連ニュース)
・Q307シンガポールGDP改定 前期比年率+4.3%(速報比▲2.1%)、前期修正+14.5%、市場予想+6.4%。但し景気拡大は続いているとの見方が多い。
・11月全米ホームビルダー教会 米住宅市場指数改定19(速報比+1)、市場予想17。
・9月対米中長期証券 264億㌦の買い越し(前月改定706億㌦の売り越し(速報比から13億㌦売り越し幅拡大))、市場予想715億㌦の買い越し。
・米国株は大幅下落。シティ等の金融株が売られた。為替はドルが軟調。
(穀物市場サマリー)
・大豆は下落。ドル高を受けて売られたが、パーム油の上昇や中国輸出が好調であることが伝えられたことから一代高値を更新する局面があったものの、引けにかけて売られた。新規材料不足。
・トウモロコシは下落。大豆の一代高値更新を受けて10日移動平均線のレジスタンスラインをトライする動きとなったが、新規手がかり材料に乏しく、引けにかけて売られた。
・小麦は下落。世界的に米国からの輸入量が減少する中、10日移動平均線のレジスタンスラインを上抜けするような材料がなく、下落。そろそろ今年の相場も終了か。
(非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は続落。ドル高の進行が材料視され、週末サポートされた30日移動平均線のサポートラインを下回った。このラインを下回るのは今年8月以来。銀も下落し、50日移動平均線を割り込んでいる。プラチナは続伸。供給懸念で買いあがられた。パラジウムはドル高を受けて大幅に値を崩したが、引けにかけて買い戻された。但し50日移動平均線は上回れず。
(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+1.0MB、ガソリン+1.0MB、ディスティレート▲0.6MB、稼働率+0.5%
・OPEC首脳会議で増産が先送りされる。
現在の実際の価格水準を反映して足下の見通しを変更。但し中長期的に60㌦台に下落する見通しに変更はない。
見通しの大きな変更点は、需要と供給に何らかの影響が出た場合に、それが適正な需給環境に復帰するには、DBが予想していた以上に時間がかかる、ということである。
(商品市況概況)
「まちまち」
昨日の商品価格はまちまちであった。OPEC増産が見送られたこと、寒波襲来予報が流れたエネルギーは上昇、非鉄金属は株価の調整に伴うセンチメントの悪化と、LME在庫の増加を受けてきわめて軟調に推移。ソフトは材料不足の中もみ合い、貴金属はドル高を受けて軟調に推移した。
小職の所感であるが、株の調整を受けて投機資金が流入する動きはそろそろ終盤に差し掛かっているように思う。下のパフォーマンスグラフを見ていただいても分かるが、殆どの商品がここ数日の間に頭打ちとなり、下値を探る動きになっている状態が明らかであろう。やはりサブプライムに端を発する景気減速・信用収縮の影響は小さくなく、各金融市場に徐々に悪影響を及ぼしつつあるようだ。徐々に、債券や現金での保有、といったネガティブな形での質への逃避が起きる可能性があることは念頭においておいても良い時期に来たと考えている。基本、景気減速に伴う需要減少で商品価格は下落すると考えてはいるが、一方で新興国のインフラ整備に伴う一次産品需要、近代化に伴うエネルギー需要が急に鈍化する可能性も低く、下げ幅は限定されるとの見方には変更はない。
(非鉄金属)
昨日の銅価格は下落した下落した。ドルが強含む中、LME在庫の大幅増加といったマイナス材料が重なったため。取引序盤は週末の流れを受けて10日移動平均線のレジスタンスラインをトライする動きとなったが、米国株の調整やLME在庫の増加といったマイナス材料を受けてマイナスサイドに転落した。一時6,665.25㌦とサブプライム禍のときにマークした6,730㌦を下回る局面もあったが、さすがに引けにかけては買戻しが入った。一時期の強い上昇トレンドは見られずむしろベアであり相場展開は昨年の非鉄金属市場と同様との印象。LME在庫は+1,275Mt増加、(FSCは3.6日)、(キャンセルワラント率は0.9%)。米国・欧州で在庫が増加している。売買高は11,717枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇し大幅にフラットニングしている。この動きはここ数週間非常に顕著に見られている。ひとえに在庫増加の影響であろう。C-3は39㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日の亜鉛価格は下落した。取引序盤は小高く推移していたが、NY時間に銅価格が下落したことに伴うセンチメントの悪化で下落した。またコール/プットオプションのたまっていた2,500㌦を下回ったタイミングで下げが加速し、とうとう2,400㌦を下回ることとなった。LME在庫の減少は全く材料視されなかった。LME在庫は▲100Mt減少、FSCは2.6日(キャンセルワラント率は6.5%)。シンガポール、ドバイ、マレーシアで在庫が減少している。売買高は6,884枚。イールドカーブは期近がを中心に大幅低下し、フラットニング。カーブ的には殆どフラットになってしまった。C-3は6㌦コンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
昨日の鉛価格は大幅に下落した。一目均衡表の雲を下回って寄り付いた後、100日移動平均線を下回ったところから下げが加速、一気に心理的な節目である3,000㌦まで水準を切り下げることとなった。新興国株も含めた株式市場の調整が明らかにセンチメントを悪化させている。この下落の中で、プットオプションのたまっていたチャートポイントを殆どした抜けしてしまった。ファンダメンタルの状況に大きな変化がないことからこのラインを下回ることは当面なかろう、と考えていたが100日移動平均線のサポートを下回ったことは大きい。LME在庫は+225Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は5.1%)シンガポールで在庫が増加している。売買高は3,184枚。イールドカーブは期近を中心にフラットニングが進行している。C-3は22㌦バックとバック幅を縮小した。
昨日のアルミ価格は下落した。予想通りではあったが、一目均衡表の雲の上限で寄り付いた後、50日移動平均線まで水準を大幅に切り下げる展開となった。LME在庫は+125Mt増加、(FSCは8.9日)。シンガポール・韓国で減少し、米国で増加している(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は10,107枚。イールドカーブは期近が下落し、期先はまたしても全く動いていない。C-3は51㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日のニッケル価格は下落した。ドル高の進行や、LME在庫の増加、銅をはじめとする非鉄金属全体が売り込まれたことなどから下落し、目処として挙げていた100日移動平均線を下回ることとなった。場中は一目均衡表の雲の下限をトライする動きとなったが、結果この水準を下回ることなく引けている。LME在庫は+606Mt増加、ロッテルダム・シンガポールで増加している。(FSCは10.6日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は1,727枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は340㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日の錫価格は大幅に下落した。特段材料がない中、株式市場の調整といったマイナス材料を受けて非鉄金属全体が売り込まれる中、錫も同様に売られた。結果、10日移動平均線のサポートラインをとうとう割り込んでしまった。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは13.1日)、キャンセルワラント率は1.59%。売買高は228枚。イールドカーブは全ゾーン低下している。C-3は190㌦コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
(エネルギー)
昨日のNY原油価格は上昇した。米北東部の気温低下やOPECの増産見送りが材料。しかしこれらの材料はある程度折込済みであったことから10日移動平均線のレジスタンスラインを上値として頭重い展開であった。但し上げが顕著になったのがNY時間の14:00頃から引けにかけてであり、システム売買等の買いが相場を押し上げた可能性がある。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン上昇している。BrentもNYの後場寄りで上昇し、10日移動平均線を上回ることとなった。イールドカーブは同様に、期先の上げ幅が大きい。
石油製品も上昇。RBOBはアジア時間で10日移動平均線のレジスタンスラインをトライする動きであったが、欧州時間に下落、NY時間の後場にかけて上昇といったいってこいの展開であった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ヒーティングオイルも同様に上昇。こちらは、気温が材料にされたこともあり顕著に上昇し10日移動平均線のサポートラインを維持している。イールドカーブはパラレルに上昇している。ICEガスオイルも上昇。冬場を控えた在庫積み増しの動きに遅れが出る中、気温低下予報を受けて10日移動平均線近辺でもみ合った。イールドカーブは期近の上げ幅が大きかった。
(ひとりごと)
最近我が家で議論になって、結論を見たことがある。
結構身近だが重要な内容だ。
え?何って?
そりゃですね、ミートソースを食べるときにですね。ソースを掛けるじゃないですか。
そのソースをパスタの上に掛けるだけで食卓に出すのか
ソースをパスタにあえて出すのか
という問題である。
われわれは勝手に、イタリア料理屋風、と呼んでいる。
ソースを上から掛けただけの場合は、喫茶店風である。
ま、そもそもミートソースとボロネーズの差はあるのだが、日本では殆ど同じ内容のものである。
ソースを合えることの最大のメリットは、運営計画を気にしないでよいこと
であろう。
私のコラムを長らく愛読いただいている方はご存知と思うが、新しい方もいるので念のため説明すると
運営計画とはご飯やパスタといった、いわゆる炭水化物物と副菜を合わせて食べるときに
バランスよく食べるための方法のことを指している。
更に具体的に言えば、たとえばご飯が一口分しかないのに、カツ2切れとか
おかずがなくなったのに、ちょっと前にお変わりしてしまったとか
人間として生きるうえで食べ物を食べねばならないが、その主食であるご飯を主語にして発生する、人生の悲哀を避けるための計画、とでも言おうか。
そう。
ソースがですね。予め絡まっていれば、この運営計画を悩まないで良いわけですよ。
なので我が家は
表示より3分短くパスタを茹で
お湯を切って予め暖めておいたソースの鍋に入れ
絡めた後にチーズも入れて絡め
温めた皿の上に盛り
食卓に運ぶときにはちょうどアルデンテ
という手法をとっている。
ソースに会えている間に余熱でパスタに火が通るんですな。
ということで、一手間掛けてソースを和えることをお勧めするが
掛けソースの場合に発生するソース染みの問題など、会話として楽しい話題が人と話せなくなるリスクがあるので
あえて時々掛けソースで食べたりするが。