夢の中で

(経済関連ニュース)
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲15千人の322千人(前週改定 337千人(速報比+1千人))
・11月米卸売在庫 前月比+0.6%(前月±0.0%(速報比変わらず))、市場予想+0.4%。
・英中銀 政策金利のレポ金利を5.5%に据え置き。略市場の予想通り。
バーナンキ議長 「景気拡大見通しとそのリスクの最近の変化を考慮すると、一段の金融緩和の可能性はある。景気梃入れとした振れリスクに対し、必要に応じて実効ある追加行動をとる用意がある」
・米国株式は大幅続伸。バーナンキ議長の追加利下げ発言を受けて金融中心に上昇。為替は対主要通貨で下落。同様にバ議長の発言を受けて50bp程度の金利引下げ観測が高まる一方で、ECBが政策金利を4.0%に据え置き、トリシェ総裁が「インフレを容認しない」と発言したことから金利差拡大観測が強まったことによる。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。金や原油の下落を嫌気して売りが先行する中、アルゼンチンの降雨などを受けて下げ幅を拡大した。
・トウモロコシも同様に金や原油軟調を受けて下落。その後のエネルギーの下落を受けて更に水準を切り下げる動きとなった。
・小麦も下落。ウィンターグレードの作付けが9-11月期で48.5百万エーカー(前年比+7.8%)に増加するなど、先々の需給緩和観測が台頭していることから。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は堅調。原油安や最高値圏にあることから利食い売りで軟調に推移していたが、バ議長の利下げに関わる発言を受けてドルが弱含んだことから結局上昇した。銀も大幅に上昇。プラチナも小幅高。パラジウムは小幅安。

(エネルギー関連ニュース)
ブッシュ大統領が中東歴訪中。

(商品市況概況)
「下落」
昨日の商品価格は概ね下落した。非鉄金属は運用資金の流入で年初から上昇を続けてきたが、銅が200日移動平均線の節目に差し掛かったことから更に上値を追うには材料が少なく、下落に転じたことから他の非鉄金属も軒並み下落した。但しバーナンキ議長の利下げに関するコメントを受けてドルが急落したことから後場にかけては買戻しが優勢になった。貴金属も同様の展開。エネルギーも水曜日の在庫統計で製品ベアであったことからやはり手仕舞い売りに押された。ソフトも同様。
 今後については、欧米金融機関の著しい信用悪化懸念が後退してはいるものの、米景気の減速の可能性は引き続き高く、実需の減少を映じて当面軟調な推移が続くことになろう。米国経済の失速は、市場参加者のセンチメントの悪化を映じて買い意欲をそぐ可能性が高いため、引き続き相場の撹乱要因になると考える。ただし非鉄金属・エネルギーの需要は最大消費国中国やインドといった新興国の需要が引き続き旺盛であることから大幅な価格調整はないとする従来の見方を変更する必要はない。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は小幅安下落した。年初からの運用資金流入の影響で急騰してきたが、200日移動平均線レジスタンスラインを上抜けできなかったこと、米景気の減速に伴い実需が減少する可能性があるとの見方から投機筋の手仕舞い売りが優勢となったが、バ議長の利下げに関わる発言を受けてドルが急落したことから買戻しが優勢となった。目先、100日移動平均線で頭を押さえられている格好。LME在庫の大幅減少も買い戻しの側面支援となった(ロッテルダムシンガポール、韓国で減少)。LME在庫は▲1,100Mt減少、ベルギー、米国で増加、ロッテルダム、ドバイで減少している。(FSCは3.8日)、(キャンセルワラント率は13.9%)。米国、韓国で在庫が増加している。売買高は10,675枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は期近が小幅下落。C-3(Cash vs 3M Fwd)は18?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅価格の下落を受けて軟調にオープンしたが、LME在庫の減少やドル安の進行といった買い材料を受けて取引後半に下げ幅を縮小すうr展開となった。結果的に30日移動平均線を回復して引けている。LME在庫は▲500Mt減少、マレーシア、ドバイで在庫が減少した。FSCは2.9日(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は6,393枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は10?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。10日移動平均線のサポートラインを試す展開になると予想していたが10日移動平均線を下回って寄り付き、米経済の減速観測を受けて軟調に推移していたが、ドル安の進行を受けて取引後半は買戻しが優勢となり下げ幅を削った。LME在庫は+25Mt増加、シンガポールで減少、米国で増加。(FSCは1.5日、キャンセルワラント率は5.6%)。売買高は1,993枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下し、ベアフラットニングしている。C-3は11?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。取引序盤は50日移動平均線レジスタンスをトライする形で上昇していたが、年初からの上げ幅が大きかったことから手仕舞い売りが優勢となり一時30日移動平均線まで水準を切り下げるが、ドル安の進行を受けて再度上昇に転じ、100日移動平均線を回復して引けている。LME在庫は+950Mt増加、米国で大幅に在庫が積み上がる動きに大きな変化はない。(FSCは8.3日)。(キャンセルワラント率は3.1%)。売買高は17,059枚。イールドカーブの形状は殆ど変わっていない。。C-3は48?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。取引序盤から軟調に推移していたが、ドル安の進行を受けて買戻しが入るという他メタルと同様の相場展開となった。一昨日の米国株式上昇は自律反発の域を出ない、との見方が強くやはり先々の需要減少観測がフォーカスされたようである。LME在庫は▲150Mt減少、ロッテルダム、英国、シンガポールで減少している。(FSCは11.2日)、キャンセルワラント率は4.0%。売買高は1,605枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は278?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。下落した、といっても昨日の予想通り、100日移動平均線を下値としてもみ合っている、との印象である。LME在庫は▲65Mt減少、(FSCは11.6日)、キャンセルワラント率は3.63%。売買高は139枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下し、ベアスティープニング。C-3は150?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は予想通り下落した。根強く残る米国の需要減少懸念が相場を下押ししたと見られる。水曜日の統計で石油製品在庫が稼働率の大幅な回復とともに大幅に増加したことも売り材料視された。WTIは目先の上値である10日移動平均線を下回って寄り付き、50日移動平均線のサポートラインを試す動きとなった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーンパラレルに低下。Brentも同様に下落、50日移動平均線でサポートされて引けている。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアフラットニング
 石油製品も大幅に下落。RBOBは水曜日の統計で大幅な在庫増加が確認されたことや(稼働率の回復による生産増加による在庫増加であり、輸入の増加による在庫増加ではないところがポイント)、米景気の先行き見通しが不透明であることが手仕舞い売りを誘ったようだ。結果、50日移動平均線のサポートラインを割り込んでしまった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。ヒーティングオイルも大幅に下落。こちらは統計がガソリンほどベアではなかったことから下げ幅はガソリンよりも小さかった(ガソリンの下落は▲3.3%、ヒーティングオイルは▲2.2%)。イールドカーブは略パラレルに低下。ICEガスオイルは変わらず。但し期先は全ゾーン低下している。

(ひとりごと)
またやられた。
何にやられたか、というとハンカチ王子に、である。

何回かこのコラムでコメントしているんだが、しょっちゅう、カミさんの夢の中に登場するのだ。
この前もずうずうしくも夢の中に登場し、デートをしたとのこと。


そこまでいいのか?


確かに私もハンカチ王子は好きであるが、ここまでずけずけと家庭の中に入ってこられると、黙ってるわけには行かない。
早速神宮球場に赴き、不義を正したいところである。
あるいは、仕返しに私も仲間由紀恵が出てくる夢を見てやろう。
と、思うのだが、都合よく見たい夢が見れるわけでもない。

あれって、どうしてなんでしょうかね。
見たい、見たい、と強く思っていれば見れるものでもなく、寝る前にチラっと目に入ったものが夢に出てきたりするし。
昔、ノーベル賞学者のファインマン博士が「夢を如何にコントロールするか?」ということに関して熱弁を振るっていた。
("SurelyYou're Joking, Mr.Feynman" 「ご冗談でしょう、ファインマンさん(日本語版)」に掲載されているエピソード(だったはず))
それによれば、見る夢の種類は選べないようであるが、見ている夢を自分でコントロールすることが可能であるようなのである。

たとえば、歩いている夢を見ていて、家が見えてきたとき、自らの意思で「入ってみる」こともできるし
好きなものを冷蔵庫から出して食べる、といったことが可能らしいのだ。
ノーベル賞学者が言っているんだから、本当なんだろう。

と、いうことで。
今日からやってみようかな、と心から思っている。