全裸マン

(経済関連ニュース)
・2月ユーロ圏消費者物価指数速報 前年比+3.2%、市場予想+3.2%。インフレ率目標の2%を上回る。
・2月米ISM製造業景況指数 48.3(前月50.7)、市場予想48.0。
・1月米建設支出 前月比▲1.7%(前月改定▲1.3%(速報比▲0.2%))、市場予想▲0.7%。
・ユーロ圏財務担当者会議 ユンケル ルクセンブルク首相兼務財務相「ユーロについて一段と懸念し、警戒感を強め始めている」 スロベニア バユク財務相「ユーロ高は勇気付けられる内容ではない」。ユーロ高の進行に伴う域内経済の失速の可能性に懸念を表明する発言が散見される。
日本株は大幅続落。円高の進行と国内外金融機関の損失拡大に伴うクレジットクランチ懸念が嫌気され、13,000円を割り込んで引ける。米国株はまちまち。SP500は小幅高、ダウ、NASDAQは下落。新規材料ない中小幅な値動きに終始。
・ドルは対円・ユーロで下落。米国経済の失速懸念が根強い中、ドルが嫌気される流れが継続している。円は株安があったもののキャリートレードの牧戻し等で上昇した。素材高に伴うインフレ懸念の台頭もあって債券も小安い。
・今週は大きな経済統計の発表が相次ぐ。5日の米労働生産指数、単位労働コスト、製造業受注、ISM非製造業指数、6日の失業保険、中古住宅販売、7日の雇用統計の他、バーナンキ議長の講演等が予定されている。
穀物市場サマリー)
・大豆は続伸。一時市場最高値の16?まで上昇。中国の大豆・大豆油の旺盛な需要を背景としてファンド筋の買いも続く。ドル安の進行も支援材料となった。USDAの週間統計は事前予想を上回る。尚、メテオロジクス社によれば週末のアルゼンチンの降雨で土壌改善が期待され、大豆の育成にはプラス材料になる見込み。
・トウモロコシは大幅に上昇。時間外は軟調な推移であったが、ドル安の進行や南ア情勢に改善が見られない中金が上昇、原油も循環物色で上昇する中、トウモロコシも大幅高となった。週間輸出統計も前週比マイナスなるも、事前予想を上回った。
・小麦は小幅上昇。在庫水準の低さ等のファンダメンタルズが意識され、小幅上昇して引けている。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は上昇。金属類は上の表のとおり昨日は殆ど上昇している。金はドル安や原油高が好感された。南アの状況に大きな改善が見られない中、同時に進行するドル安とFRBによる利下げ観測(利下げ実施時には金は上方にオーバーシュートしやすい)を受けて1,000?をトライする展開が続いている。このままでは1,000?突破は時間の問題。銀も急騰。材料は金と同じ。前日比プラスで寄り付いた後、とうとう20?の大台を突破した。
・プラチナも続伸。南ア問題の継続やドル安の進行が好感された。ロイターの報道ではプラチナ価格の高騰で、イタリアやフランスの宝飾業の2007年の売上は、目標に達しなかった企業が多いようだ。そろそろ価格の上昇が実需に影響を与え始めているようであるが、供給サイドの改善は見られていない。年初からの上昇幅が大きすぎたことから他の金属が物色されていたようであるがその動きが一巡、再び貴金属が買いの対象となっているようである。今の所プラチナは10日移動平均線(2,170?)を下値として堅調な推移。
・ペルー Buenaventuraの Uchucchacua, Orcopampa, Antapite, Caraveli鉱山の労働者は72時間のストライキを終了、業務を再開。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.4MB、ガソリン▲0.3MB、ディスティレート▲1.9MB、稼働率+0.3%、天然ガスNA
OPEC ヘリル議長「米景気減速に伴い、Q208は需要が減少するため今回の総会での増産は見送られると思う。」
・ラミレス エネルギー石油相「OPECは9月前に臨時総会を開催する可能性がある。」
サウジアラビア ヌアイミ石油鉱物資源相「タールサンド等の代替燃料の開発コストが上昇しているため、原油が60?を切る可能性は低い。こうした代替燃料の生産には60-70?のコストが掛かるため、このライン以上下落し得ない」
・ロシア ガスプロムウクライナに対し料金未払いを理由としてガスの供給を少なくとも四半期削減すると発表。
イスラエルの掃討作戦で、パレスチナ人100名が殺害。これを受けてパレスチナ自治政府は和平交渉を中断。

(商品市況概況)
「軒並み上昇」
 昨日の商品相場は大幅に上昇した。中国や南アの生産障害の影響が商品市場全体に幅広く波及している様である。加えて米経済失速に伴うドル安の急速な進行が、ドル建資産の上昇を後押ししているようだ。Q108の米景気悪化を素材価格の高騰が助長しかねない状況となっており、先々の急落リスク(といっても100?の原油が80?に下落しても急落であるが、十分水準自体は高い)を抱えながらの相場上昇が続くことになりそうだ。
 但しプラチナや金、といった産出国でのトラブルで生産が滞っている商品価格の将来の下落余地は小さいと考えておくべきであろう。今週は大きな経済統計や要人発言(バ議長)が予定されているため、株価や経済指標を睨みつつ、ファンド中心にチョッピーな展開を予想している。
 民主党の対決姿勢の強まりで日銀人事が混迷していることは、日本の株価にとってはマイナス材料であろうが、商品市場には余り影響はないと考えている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。一部ファンドのワラント買い集めの動きが活発化している様で、一時期は中国周りの現物在庫が減少していたが、現時点では世界中の銅在庫が減少に転じている(イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、米国、等)ことやカルパース(米年金)のコモディティ投資比率引き上げのニュースを受けて上昇が続いている。得にNY時間に入ってから8,500?のターゲットラインを超えてしまったことから上げが加速した。マーケットでの主要プレイヤーは実需家、というよりもファンドが中心になっているようだ。LME在庫は▲2,275Mt減少、(FSCは2.7日)、(キャンセルワラント率は22.9%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は9,162枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が上昇し、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は95?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。こちらも銅と同じく朝方は前日の株安を受けて軟調な推移であったが、LME在庫が減少したあたりから潮目が変わり、NY時間にかけて上昇、ドル安も手伝って大幅な上昇となった。亜鉛のファンダメンタルズが大きく変わるような事象は起きていないのだが200日移動平均線を目指して上昇する展開となっている。LME在庫は▲725Mt減少、FSCは3.7日(キャンセルワラント率は3.1%)。売買高は4,325枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに大幅に上昇している。C-3は19?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。取引序晩は若干軟調に推移していたが、銅価格が上昇したことやドル安の大幅進行といったプラス材料を受け、続伸した。貴金属由来の相場上昇が非鉄金属市場全体に及びはじめており、大幅な上昇が続いている。今のところ10日移動平均線を下値として意識されているようだ。一目均衡表の雲も極めて厚く、3,000?を切るには新規材料が必要な状況になっている。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は1.9%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,287枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は3?バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。南アの電力公社のアルミ精錬所向け電力供給停止が継続していることや、(アルミや銅の後追いであるが)エネルギー価格が高騰していることからファンダメンタルズが強い上、こういった相場になると必ず名前が出てくる某非鉄金属系ファンドの買いで上昇していたが、NY時間に発表された建設支出等の経済統計が悪化したことから上げが続かず、引けにかけて水準を切り下げる展開となった。LME在庫は+200Mt増加、シンガポールで減少、米国で増加している。(FSCは8.3日)。(キャンセルワラント率は3.7%)。売買高は10,214枚。イールドカーブは全ゾーン上昇しているが期先の上げ幅が大きいようだ。C-3は38?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。ファンドの買い仕掛けの影響が強いと思われるが、ニッケル鉱山でのスト発生の報道が引き続き好感され、200日移動平均線を上回って寄り付いた後ほぼ下落することなく大幅に上昇した。但しきりの良い34,000?レベルでは利食い売りも多く、上げ幅を削る展開となった。基本弊社はニッケルに関してブルな見通しであったが、予想通りの相場展開となっている。但し、LME在庫の水準は高く、ファンダメンタルズがそれほど良好でないことから、ここまでの価格上昇は実需以外の影響の方が大きいといえる。。LME在庫は▲162Mt減少、(FSCは11.1日)、キャンセルワラント率は1.0%。売買高は1,479枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は175?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は上昇した。材料はここ数日と同じく、最大生産国中国の生産が滞っている状況が継続している上、インドネシアの一部の業者が錫を輸出できなかったことや、コンゴの北部の鉱山の稼動が停止する可能性があること、ボリビアでも前労働者が鉱山を占拠するなどの暴動がおきていることに加え、大幅なドル安が好感された。LME在庫は+45Mt増加、(FSCは9.8日)、キャンセルワラント率は2.74%。売買高は293枚。イールドカーブの形状はパラレルに全ゾーン上昇。C-3は90?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇した。米国株が昨晩小幅安に留まる中、再び短期的な資金退避場所としてエネルギーが選好され始めたためである。同時にロシアのエネルギー供給に政治色がさらに強まったことや、イスラエルパレスチナの緊張、といった軍事的な緊張の高まりも湾岸地区の治安悪化懸念を醸成し、買い材料となった。但し米経済統計の悪化の流れは大きく変わっておらず、株安が継続、先々の景気悪化懸念が強まっていることからこの価格上昇がいつまでも続かないのでは、との見方もあり引けにかけては利食い売りに押されて上げ幅を削る展開となった。イールドカーブは100?を超える原油価格の状態が継続していることから、期先も上昇を始めている。昨晩は期先が上昇しブルフラットニング。Brentも同様にNY時間に上昇後、下落。イールドカーブは期先が上昇しブルフラットニング。直近限月の騰落率はWTIが+0.6%、Brentが+0.4%。
 石油製品も堅調。RBOBはそもそも限月交代で水準が大幅にジャンプしたが、前日比では小幅高となった。原油と同様にNY時間の序盤に急上昇し、引けにかけて売られた。イールドカーブは全ゾーン小幅高となっている。直近限月の騰落率は+0.1%。ヒーティングオイルは10日移動平均線を下値として堅調な推移。気温の低下や地政学的リスクの高まりといった支援材料を受けてNY時間に上昇、後に利食いに押されて上げ幅を削る展開に。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニング。直近限月の騰落率は+1.2%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+2.0%。

(ひとりごと)
ずいぶん昔に買ったCDに「タイムボカン名曲の夕べ」
と言うのがある。

私の年齢前後の人であれば一度は聞いたことがある、タイムボカンシリーズのサントラである。
その中に、(私はあまり好きでなかったので見ていなかった)、「ゼンダマン」というのがあった。
当然敵の名前は「アクダマン」

なのだが、そのCDを聞いていて、カミさんが非常に怪訝そうな顔をしていた。

「ねえ、ゼンダマンって、子供の番組なの!?」

はい?上記のとおり子供向け番組です。

どうもカミさんはずっと「全裸マン」だと思っていたらしく、歌の歌詞も相当酷い、と思っていたらしい
出てくる歌の歌詞も、ずっと

「全裸マン 走り出せ 勇気を振り絞って 」

だと思っていたらしい。
そりゃ、確かに勇気が要りますな。
全裸で中学生を走らせた先生が辞めさせられている今の世の中である。
終わり。