桃太郎

(経済関連ニュース)
・2月中国貿易黒字は86億?。
・1月独輸出 前月比+3.8%(前月▲1.3%)、市場予想+1.0%。
・2月英生産者物価指数 前年比+5.7%、市場予想+6.0%。
・1月米卸売在庫 前月比+0.8%(前月改定+1.1%)、市場予想+0.5%。売上高前月比+2.7%、在庫比率は1.07ヶ月と過去最低。景気後退局面下で在庫圧縮進む。
・ドルは対ユーロで上昇。トリシェ総裁「現在の環境における過度な為替の変動を懸念している」とコメント、急速なドル安への警戒感高まる。一方対円ではキャリートレードアンワインドの動きで下落。
日本株は大幅続落し、2年半ぶりの安値に。為替の円高進行に伴い輸出株が売られた一方、東証でのシステム障害等が嫌気されたことが材料。米国経済への依存度が高い日本株はやはり米株の下落の影響を受けやすいようだ。米株は大幅下落。ベアスターンズの資金繰りが悪化している、との報道を受け金融株に売りが入った(同社は否定)。

穀物市場サマリー)
・大豆は上昇。時間外は前日までの流れを受けて下落したが、50日移動平均線のサポートラインでサポートされたことが確認されると4日連続で下落していることもあったこともあって買い戻しが優勢となり、前日比プラスで引けた
・トウモロコシも大幅上昇。こちらも前日までの流れを受けて軟調に推移していたが、30日移動平均線でサポートされたことを確認の後、米国時間に入ってエネルギーが急騰したことを受けて連れ高となった。テクニカルな買いと考えられる。
・小麦もNY時間に入ってから暴騰。特段材料はなかったものの、NY時間のトウモロコシの上昇を受けて連れ高となった。投機資金の一部が短期的に買いを入れている可能性が高い。


非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は総じて軟調。金は小幅続落。取引序盤はエネルギーの下落を受けて軟調に推移したが、NY時間での原油上昇を受けて急速に買戻しが入り上昇に転じたが、結局前日比マイナスで引けている。ただし10日移動平均線のサポートラインは維持した格好。銀も下落。NY時間には金と同様買戻しが入ったのだが戻りは弱く、10日移動平均線を割り込んで引けた。
・プラチナは小幅続落。南アの電力公社の電力供給再開の報道で大幅に水準を切り下げていたが、NY時間にエネルギーや金といった株価下落時の資金の逃避先となっている商品が物色された流れを受けて物色され、結局30日移動平均線のサポートラインを維持して引けた。パラジウムは大幅続落。窓を開けながら下落してきたが、NY時間に買い戻しが入った。
・チリでマグニチュード5.5の自信発生。但し今のところ被害は報告されていない。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+1.6MB、ガソリン+0.2MB、ディスティレート▲2.0MB、稼働率+0.1%
・某大手米系証券が原油相場見通しを大幅に引き上げ。

(商品市況概況)
実体経済減速とインフレのマインドゲーム続く」
 昨日の商品相場はまちまち。流動性の高い金やエネルギーは総じて堅調であったが、その他の商品は軟調に推移した。商品相場が実需の悪化観測を背景としてクラッシュした場合、「いち早く退場できる」市場に短期的に資金が流入している感は否めない。実際、株価との相関が高く、比較的流動性の低い非鉄金属市場では行き過ぎた価格上昇が修正されるかたちで下落を始めている。
 昨日指摘したとおり、「流動性の高い商品は、株からの資金が一部避難してきているため堅調であり、それ以外の商品は雇用統計の悪化・株の下落といったマイナス材料を受けたファンダメンタルズの悪化観測から売られている」ということである。株価下落に伴う2種類の異なるリアクションが発生している状態である。結果、マーケット規模が大きな原油や石油製品は堅調であり、非鉄金属では銅・アルミが堅調な推移となる。ただ、非鉄に関しては銅・アルミが下落を始めたため、セクター的に今後、選好されなくなる可能性も否めない。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。取引序盤ほ小幅上昇したものの、やはり週末の雇用統計の悪化の影響は大きく終始一貫して売られた。LME在庫の減少はファンドの買い集めの動きで継続しているものの殆ど材料にされず、長らく維持してきた10日移動平均線を割り込んで引けることとなった。LME在庫は▲2,350Mt減少、(FSCは2.5日)、(キャンセルワラント率は19.7%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は9,878枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3(Cash vs 3M Fwd)は93?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。週末の雇用統計の悪化を受けて略予想通り下落した。LME在庫の増加も売り材料となったようだ。亜鉛価格は終始一貫して下落し、100日移動平均線のサポートラインを試す展開となっている。LME在庫は+950Mt増加、FSCは3.7日(キャンセルワラント率は4.3%)。売買高は4,395枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン大幅に低下し、ベアフラットニング。C-3は22?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。銅・亜鉛と同じく雇用統計の悪化を受けた株下落がセンチメントを悪化させた。鉛価格は略予想どおり、100日移動平均線と200日移動平均線が重なる心理的なサポートライン3,000?をトライする動きとなり、このレベルで支えられて引けた。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は1.1%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は2,318枚。イールドカーブは全ゾーン大幅に低下している。C-3は4?バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。中国の豪雪問題や南アの電力危機、米利下げといったプラス材料を受けて高騰してきたわけであるが、米雇用統計の悪化や株価の大幅続落といったマクロ材料の悪化で、さすがに売られることとなった。但し他の非鉄金属とは異なり、10日移動平均線のサポートラインではサポートされて引けている。LME在庫は▲575Mt減少、(FSCは8.2日)。(キャンセルワラント率は3.8%)。売買高は10,862枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は40?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。材料は明確に、米雇用統計の悪化に伴う需要減少観測や、株価の大幅下落に伴うセンチメントの悪化である。取引序盤はドル安の進行もあって小幅上昇していたが、銅が大幅な下落に転じる中非鉄金属全体の地合いも悪化し、ニッケル価格も大幅に水準を切り下げる動きとなった。LME在庫は▲54Mt減少、(FSCは11.0日)、キャンセルワラント率は0.9%。売買高は1,038枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。C-3は215?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。米雇用統計が市場予想を大きく下回る内容であり、昨晩の株も大幅に続落したことから、投機資金の影響を受けにくい錫はファンダメンタルズの悪化懸念で売られた。しかしながら、インドネシアの輸出の遅れやコンゴボリビアの鉱山でのトラブルといったファンダメンタルズ材料を背景に大幅な下落とはなっていない。LME在庫は▲20Mt減少、(FSCは9.5日)、キャンセルワラント率は1.37%。売買高は566枚。イールドカーブはパラレルに全ゾーン低下。C-3は95?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は大幅に上昇した。取引序盤は先週までの流れを受けて下落していたが、NY時間に入ってから株の下落を見透かしたように急騰、一時的な資金退避の動きが鮮明になってきた。これに伴いWTIは期近が上昇し、期先が低下している。Brentも同様にNY時間前は下落していたものの、NY時間に入ってから急騰した。イールドカーブは期近が上昇、期先が下落。直近限月の騰落率はWTIが+2.5%、Brentが+1.7%。
 石油製品も上昇。RBOBも相場展開は全く同じく、NY時間までは軟調な推移だったもののNY時間に入ってから高騰した。期近の上げ幅が大きいが、期先も小幅上昇している。直近限月の騰落率は+0.8%。ヒーティングオイルも上昇。こちらも期近の上げ幅が大きいが、期先は小幅低下している。直近限月の騰落率は+0.9%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは期近が上昇、期先が比較的大きく低下している。直近限月の騰落率は+0.5%。

(ひとりごと)
ジーサン・パンツでいじめられた話をした。
私の兄は、良く私を騙していた。

幼稚園児の頃には、良く「まんが日本昔話」を見ていた。
いい番組でしたよね(若い方は知らないかも知れませんが)。

で。

桃太郎、という話がある。当然みんなご存知だと思う。
桃から生まれた桃太郎が、犬・猿・キジをお供に連れて、鬼が島に鬼退治に行く、という話。
実に一行で説明が終わってしまうシンプルなストーリーである。

ここで兄がまたしても登場するのだが、兄から聞いていた話はイカ、あ、いや以下の通りであった。

桃から生まれた桃太郎は、おばあさんからもらったきび団子を持って、鬼が島に鬼退治に行くことになりました。
鬼が島に行く途中で、犬・猿・キジに出会います。
桃太郎はおなかをすかせた犬・猿・キジにきび団子を与え、一緒に鬼が島に行くことになりました。

ところが鬼の情報網が発達していて、桃太郎が鬼が島にくることを鬼たちは事前に知っていました。
何も知らずに鬼が島に上陸する桃太郎。
予期せぬ鬼の登場に、桃太郎は返り討ちにあってしまいます。

こんなときのために、桃太郎はきび団子で、犬や猿たちを手なずけておいたのです。
ところが犬たちは、

「きび団子ぐらいで、鬼と戦うなんて、割が合わないだろう。世の中を甘く見るな」

と想像もしていなかった言葉を、桃太郎に浴びせ掛けます。

傷心の桃太郎。
そのまま鬼に囚われて、一生鬼が島で暮らすことになりましたとさ。

この話の教訓は、「簡単に人を信じてはいけない」ということである。
この話を、お受験がある幼稚園の入園試験で、私は長々と話したらしい。

こう見えても結構素直に育ってんですよ。実は。