這えば立て

(経済関連ニュース)
・2月米非農業部門雇用者数 前月比▲63千人(前月改定 ▲22千人(速報比▲5千人))、市場予想+23千人。失業率4.8%(前月4.9%)、市場予想5.0%。
・胡暁煉中国国会外為管理部局長「ドル安は中国経済にとってマイナスだ」
・1月日本機械受注 前月比+19.6%、前年比では+11.4%。大幅な伸びに。
日本株は急落。急速な円高の進行や信用収縮懸念で輸出関連・不動産・金融関連等幅広く売られた。米株も急落。注目の雇用統計がNY時間に発表されたが予想を大きく下回る内容であったことから。
・ドルは他ユーロで週間ベースでは4週連続下落。雇用統計の悪化で。対円でもドルは上昇し(キャリートレードアンワインド)、100円割れが視野に入ってきた。但しその後FRBによる金融システムへの資金注入規模拡大が報じられるとドルは上昇に転じ、下げ幅を削った。
日銀総裁人事、民主党は引き続き政府案に反対の見通し。

穀物市場サマリー)
・大豆はストップ安。中南米の供給増加観測や、中国が大豆油の輸入を見送ったことなどを切っ掛けに大豆油が下落したことを受け、大幅な下落となった。また夜間の雇用統計の大幅悪化がセンチメントを悪くしたようだ。CFTCのポジションはロング幅が大幅に縮小している一方、インデックスファンドもロング幅を縮小。
・トウモロコシもストップ安。大豆や大豆油の急落や、雇用統計の悪化が材料視された。一方でブッシュ大統領はトウモロコシ由来のエタノール利用の拡大を国際エネルギー会議で主張しており、これは支援材料。またバ議長はエタノール輸入関税(主に米南部の農業保護の観点で導入されている)の撤廃が、穀物価格の上昇ひいてはインフレリスク抑制に効果があると主張。CFTCのポジションはロング幅が拡大しているものの、ショート幅の拡大の法が大きい。インデックスファンドは買い越し幅拡大。
・小麦も下落。ミズーリオハイオの軟質赤冬小麦(小麦を色で分類したもの。小麦は春小麦と冬小麦の2種あり、色も赤白の2種類)の作付けが進捗したことや、大豆油の下落雇用統計の悪化が売り材料視された。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は総じて軟調。金は米雇用統計が悪化したことを受け、ドル安の進行にも関わらず利益確定の売りが入り軟調に推移したが、米FRBの金融システムへの資金注入規模拡大の報道を受けて下げ幅を削る展開となった。銀は小幅高。
・プラチナは大幅に下落。南アの電力公社が一部の鉱山向けに260メガワットの電力を追加供給する、との報道が手仕舞い売りを誘った。また夜間の米雇用統計の大幅悪化も売りを加速させた。結果、セカンドサポートとして意識されていた30日移動平均線まで下落して引けている。(電力不安が起きれば話はまた別であるが)、大相場が一巡した可能性がある。パラジウムも下落。

(エネルギー関連ニュース)
・メキシコの3つの主要原油積出港、悪天候の影響で3日間操業停止。
・中国は2つの戦略備蓄プラントの建設を略終了、近々使用を開始する見込み。現時点でZhenhaiの33MBの備蓄タンクは一杯の状態。

(商品市況概況)
「商品市場は難しい局面に」
 週末の商品相場は総じて下落している。米雇用統計の悪化が最大の連絡材料である。今、商品市場で起きていることは、もちろんファンダメンタルズが重要ではあるが、「流動性の高い商品は、株からの資金が一部避難してきているため堅調であり、それ以外の商品は雇用統計の悪化・株の下落といったマイナス材料を受けたファンダメンタルズの悪化観測から売られている」ということである。株価下落に伴う2種類の異なるリアクションが発生している状態である。結果、マーケット規模が大きな原油や石油製品は堅調であり、非鉄金属では銅・アルミが堅調な推移となる。貴金属は南アの電力供給再開、といった材料の方がインパクトが大きかったため、流動性はあるものの下落している。
 今後については繰り返しになるが、Q108の米景気悪化を素材価格の高騰が助長しかねない状況となっており、先々の急落リスク(といっても100?の原油が80?に下落しても急落であるが、十分水準自体は高い)を抱えながら、流動性の高い商品が牽引役となり、相場は堅調に推移することとなろう。

(非鉄金属)
 週末の銅価格は下落した。取引序盤は夜間の雇用統計を控えて小動きで、上海在庫の増加やLME在庫の減少(引き続きワラント買い集めの動きが見られる)といった強弱材料を受けて更にもみ合い、夜間の米雇用統計の悪化を受けて水準を切り下げる展開となったが、10日移動平均線でサポートされて引けた。LME在庫は▲1,525Mt減少、(FSCは2.6日)、(キャンセルワラント率は21.4%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は7,740枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は略変わらず。C-3(Cash vs 3M Fwd)は95?バックとバック幅を拡大した。
 週末の亜鉛価格は下落した。10日移動平均線のサポートラインを挟んで一進一退の展開であったが、上海在庫の増加やLME在庫の増加でセンチメントが悪化、加えて夜間の雇用統計の悪化をうけ、週末であることもあり終始軟調に推移して引けた。結果、10日移動平均線のサポートラインを割り込んで引けている。LME在庫は+650Mt増加、FSCは3.7日(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は5,771枚。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン大幅に低下し、ベアスティープニング。C-3は18?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末の鉛価格は下落した。銅・亜鉛と同じく取引序盤は堅調な推移であり、ドル安の進行等も手伝ってむしろ上昇気味であったが、LME在庫が増加したことや夜間発表された米雇用統計の悪化を受けて急落し、30日移動平均線でサポートされて引けた。LME在庫は+150Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は1.1%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は2,451枚。イールドカーブは全ゾーン大幅に低下している。C-3は6?バックとコンタンゴからバックに転じた。
 昨日のアルミ価格は小幅上昇した。LME在庫の大幅減少や夜間の雇用統計の悪化、といった強弱材料が混在する中、大きく水準が動かずに終った。アルミや銅や株価調整時の資金避難場所として選好されやすいのも事実であるが、株価が大幅に急落した場合には話は別なのであるが、週末については株価の下落は強弱両方の材料として捉えられた可能性が高く、結果、高値での小動きとなった。また、アルミは非鉄金属の中でも特にドルの変動の影響を受けやすい非鉄金属であり、ドルの下落が支援材料となった点も否めない。LME在庫は▲3,150Mt減少、シンガポールで減少、米国で増加している。(FSCは8.2日)。(キャンセルワラント率は3.9%)。売買高は10,417枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が大幅に低下している。C-3は38?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末のニッケル価格は上昇した。特段新規材料はなかったが、LME在庫の大幅減少や継続的なドル安の進行が相場押し上げ材料となったようだ。米雇用統計の大幅悪化はニッケル相場に与えた影響は週末に関して言えばニュートラルであったようだ。LME在庫は▲108Mt減少、(FSCは11.0日)、キャンセルワラント率は1.0%。売買高は1,185枚。イールドカーブは期近が小幅上昇している。C-3は210?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末の錫価格は上昇した。注目の米雇用統計は市場予想を大きく下回る内容であったことから発表直後から下落したが、19,000?の心理的サポート堅く、この水準を下回れないことが確認されると買戻しが優勢となり、前日比プラスで引けた。結局、インドネシアの輸出の遅れやコンゴボリビアの鉱山でのトラブルといったファンダメンタルズ材料を受けて堅調な推移が続いている。LME在庫は▲75Mt減少、(FSCは9.6日)、キャンセルワラント率は1.57%。売買高は330枚。イールドカーブはパラレルに全ゾーン上昇。C-3は88?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 週末の原油価格は下落した。取引序盤は雇用統計を控えて小動きであったが、雇用統計が予想を大きく下回る内容であったことから大幅に下落、位置j104?を試す展開となったが下値幅が限られたことから買い戻しが優勢となり一転史上最高値をトライする動きとなったが、さすがに雇用統計が悪化する中で買いは続かず、週末の手仕舞いも入り前日比マイナスで引けることとなった。イールドカーブは期近は然程変わらなかったものの、期先が大幅に低下している。Brentも同様に下落しているが、期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率はWTIが▲0.3%、Brentが▲0.2%。
 石油製品はまちまち。RBOBは取引序盤から余り下落する感じがせず、雇用統計発表後もむしろ堅調に推移して引けている。正直何が材料視されたのかは不明。先週までの教科書的な意見を述べれば株からの資金退避、ということになろうがあまりその感じもない。イールドカーブは期近が大幅に上昇、期先は小幅上昇。直近限月の騰落率は+1.5%。ヒーティングオイルは下落。こちらも米雇用統計後に下落したが、その下落幅が限られたことから一転史上最高値をトライする動きとなったが、300?に迫るレベルではさすがに買いが続かず、週末ということもあって下落して引けた。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに低下。直近限月の騰落率は▲0.9%。ガスオイルは上昇。イールドカーブは期近が上昇、期先が小幅低下。直近限月の騰落率は+0.8%。

(ひとりごと)
うちの子供、だいぶ前からつかまり立ちをしていたのだが最近、
ハイアンドローチェアにつかまって、歩くようになった。

それだけで嬉しい。

子供も自慢げな顔をして、こっちを見ている。
まだ赤ん坊ではあるものの、自慢げな顔をするんだな、と思った。

ふと思うが、大人は当たり前のように歩いているが
歩く、と言うことはものすごく大変なことなのだ。
足の面積は大きな人でもA4一枚程度。
それで40〜100キロぐらいの体重を支えて、かつ移動するわけだから。

確かに、各大学のロボット研究をしている人が「バランスをとりながら歩かせるのは非常に難しい」
というのは、こう考えてみるとよく分かる。

我が子は一応、ロボットよりも優秀なんだな、と謎な感慨にふけりながら
アトムができるのには、相当な年月が必要なんだな、と思う。
エヴァンゲリオンは2015年にできていることになっているらしいが、あと7年でできるんだろうか。