(経済関連ニュース)
・3月米消費者信頼感指数 64.5(前月改定76.4(速報比+1.4))、市場予想73.5。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+48.1%の965.9、借換指数+82.2%の4,255.1、購入指数+10.6%の403.7。
・3月独Ifo企業景況感指数 104.8(前月改定104.1)、市場予想103.5。
・2月米製造業耐久財受注 前月比▲1.7%(前月改定▲4.7%(速報比+0.6%))、市場予想+0.7%。
・Q407ニュージーランド 前期比+1.0%(前期+0.5%)、市場予想+0.8%。
・CBOTは穀物取引の証拠金を引き上げ(大豆 3,250?/枚→4,388?/枚、トウモロコシ 1,350?/枚→2,025?/枚)
・大豆・ひまわりの種の輸出関税引き上げ(35%→44%)に伴うアルゼンチンのストライキは3週間目に突入。解決の兆しなし。
・2月日本コアCPI 前年比+1.0%、東京都区部+0.6%、市場予想は各々+0.9%、+0.5%。
・ドルは対ユーロで小幅下落(但し激しくもみ合った結果、小幅下落という感じ)。対円でも上昇。米経済統計が市場のサプライズを誘うような内容でなかったことから。
・日本株は続落。前日の米経済統計(機械受注等)が悪化したことを受けたNY株安を受けて下落した。引き続き米国が風邪を引くと日本株にも影響が出る環境。米株は続落。NY株は下落。朝方発表されたQ407のGDPで個人消費の伸びが確認されたために強含む局面もあったが、やはり金融機関の先行きの業績に対して市場は疑心暗鬼になっているため、引けに掛けて売られ、結局前日比マイナスとなった。
(穀物市場サマリー)
・大豆は下落。31日に発表されるUSDAの作付け意向調査で、大豆の作付け面積が増加sるうとの見方が広まったため。また、NY株が引けにかけて軟調な推移となったことも地合いを悪化させた。チャート的には50日移動平均線がレジスタンスラインとして意識されている。輸出成約高は事前予想の範囲内。
・トウモロコシは上昇。時間外は軟調に推移していたが、来週発表予定の作付け面積が減少するだろうとの見方から買いが優勢となった。トウモロコシの作付けが今年は減少するだろう、というのは市場の一致した見方。週間輸出成約高は事前予想の範囲内。
・小麦価格は下落。時間外は堅調な推移であったが、カンザス地区の降雨の影響で土壌改善が期待されたことから軟調な推移となった。
(非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金はドル・ユーロが経済統計の発表を挟んでChoppyな展開となったことから、ワイドなレンジでのもみ合いとなった。米GDPの個人消費が改定値から上方修正されたことからドルが上昇、軟調に推移したが引けに掛けては株が下落する中、再びドルが軟調になったことから水準を切り上げる展開。特段個別の新規材料があったわけではない。銀は大幅に上昇した。
・プラチナは上昇。チャート的に一目均衡表でサポートされている上、需給がタイトな状況になんら変わりはなく、堅調な推移となった。先週末、ESKOMの電力設備2機が再稼動したが、これに伴い現物が市場に出てくることが期待されるがそれには時間がかかると見られていることも相場を堅調にしているようだ。パラジウムは下落した。
・Xstrata、Valeとの合併交渉を双方の合意で終了。条件面で折り合わず。
(エネルギー関連ニュース)
・ナイジェリア ExxonMobile労働者、経営側との交渉再開の見込み。
・イラクの2月原油輸出は1.93MBDと戦争前のレベルを回復。
・イラクでパイプラインが攻撃され、破壊される。このパイプラインの爆破により、バサラからの輸出は1.2MBD(▲0.3MBD)に減少する見込み。
・Valero Port Arthur製油所(230KBD、テキサス、P3)、電力障害のために稼動停止していたが再稼動。
・ConocoPhillips Bayway製油所(238KBD、ニュージャージー、P1)、メンテナンスの終了が予想よりも長引く見込み。
(商品市況概況)
「そこまでドル安は商品の買い材料となるのか...?」
昨日の商品相場は軒並み上昇している。特段目だった新規材料はなかったが(エネルギーではイラクのパイプライン爆破の話はあったが)、総じてドル安傾向の再開を好感して買いが入っている。しかし昨晩のドル安傾向、といってもそれほど急激なドル安ではなく、むしろもみ合い推移していたが結果的にドル安になった、というだけの話しだ。これが意味することは、市場参加者は必要以上にドル安に敏感になっている、ということだろう。ドル安傾向が完全に終了したとはいえないためこの流れが今後も続くかどうか微妙ではある、とこのコラムで指摘してきたが、ちょっと極端すぎる気もする。
4月以降、ファンドマネーが商品市場に流入するか否かは4月以降の株・債券動向によると考えている。商品市場への投資を考えている投資家も、結局のところ雇用統計やQ108の米GDPの結果待ち、というスタンスにならざるを得ないと見ている。言い換えれば第二四半期以降は、株の安定・信用市場の安定が商品価格上昇の前提になると考える。
(非鉄金属)
昨日の銅価格は大幅に上昇した。数週間リクイデーションの動きで10日移動平均線を割り込み大幅に水準を切り上げていたが、米国市場の混乱が短期的にではあるが終了したことや(近々再燃すると思うが)、ドル安の進行、LME在庫がキャンセルワラント率の上昇を伴いながら減少していること等が好感された。銅価格は終始一貫して上昇し、高値引けしている。LME在庫は▲825Mt減少、(FSCは2.2日)、(キャンセルワラント率は21.1%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は10,297枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は131?バックとバック幅を拡大した。
昨日の亜鉛価格は大幅に上昇した。LME在庫の増減や為替の変動の影響は余り出ていなかったのだが、ドル安の進行を受けて銅が大幅に上昇したことから亜鉛も連れ高となった。LME在庫は▲75Mt減少、FSCは3.7日(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は4,790枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は28?コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
昨日の鉛価格は上昇した。材料は他の非鉄金属と同じで、再びドル安にトレンドが変わったことである。鉛価格はアジア時間こそ前日比マイナスで推移していたものの、NY時間に入ってから大幅に上昇し、100日移動平均線のレジスタンスラインまで水準を切り上げて引けた。LME在庫は+575Mt増加、(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は1.6%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,286枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇している。C-3は14?コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
昨日のアルミ価格は大幅に上昇した。LME在庫の減少やドル安傾向の再開、といったプラス材料を受けてアジア時間から銅と同じく堅調な推移となり、得にNY時間に入ってから大幅に水準を切り上げる動きとなった。この結果実にあっさりと10日移動平均線のレジスタンスを上抜けしてしまった。一旦調整局面を迎えていた原油価格が、ドル安の再開を受けて再び上昇に転じていることもアルミの支援材料となったようだ。LME在庫は▲1,175Mt減少、(FSCは9.0日)。(キャンセルワラント率は4.6%)。売買高は11,687枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルフラットニング。C-3は47?コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
昨日のニッケル価格は大幅に上昇した。LME在庫の増加、といったマイナス材料はあったが、一服していたドル安が再開したことから、ドル建てコモディティが物色される流れも再開、200日移動平均線のレジスタンスラインをあっさりと上抜けした。LME在庫は+750Mt増加、(FSCは11.5日)、キャンセルワラント率は2.2%。売買高は1,377枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は260?コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日の錫価格は上昇した。錫は投機の対象になりにくい商品であるが、一旦落ち着いたと見られたドル安が再開したことから買い優勢となった。そもそも、錫のファンダメンタルズは強いため堅調な推移となっている(ドル高になって調整局面入りしたとしても、他の非鉄に比べて大幅な下落となりにくい)。ここまでの上昇は純粋にファンダメンタルズ(インドネシアの輸出の遅れやコンゴやボリビアの鉱山でのトラブル等)とドル安である。LME在庫は+120Mt増加、(FSCは8.8日)、キャンセルワラント率は3.51%。売買高は364枚。イールドカーブはパラレルに上昇。C-3は75?コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
(エネルギー)
昨日の原油価格は上昇した。大幅なドル安が進行する中、イラクのパイプライン攻撃の報道を受けて、一時期下回っていた10日移動平均線のレジスタンスを上抜けしたことから買いが優勢となった。アジア時間ではユーロが急落したことから原油も下落したが、NY時間に入ってから再びドルが軟調に推移したため、買いが優勢となった。イールドカーブは全ゾーンほぼパラレルに上昇している。Brentも同様にドル・ユーロ相場に振らされる展開、結果的に前日比プラスとなり、10日移動平均線のレジスタンスを上抜けして引けている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率はWTIが+1.5%、Brentが+1.0%。
石油製品はまちまち。RBOBはドル・ユーロ相場の影響を受ける原油動向に連れる形となった。そもそもこの4日間の上昇幅が大きかったことから軟調な推移となっていたが、引けに掛けてはドル安の進行を受けて原油価格が上昇したため、RBOBも下げ幅を削る展開となった。イールドカーブは期近が下落、期先は上昇している。直近限月の騰落率は▲1.0%。ヒーティングオイルは大幅に上昇。水曜日の統計でも在庫の大幅な減少が確認されたことなどから、原油価格がドル安を背景に上昇していることもあって大幅な上昇となった、但しピークシーズンが終了していることから3月14日の高値322.20?を上回るには至らなかった。イールドカーブは全ゾーン上昇。直近限月の騰落率は+3.2%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+1.6%。
(ひとりごと)
何だか痛ましい事件が多いですよね。
日本は病んでいますヨ。
さて。
あっという間に桜が咲きました。
今年は例年よりも寒くて、雪も多かったにも関わらず結局昨年よりも早く咲いてしまった。
もう少し遅く咲いてくれれば、新しく小学校に入学する子供たちも(というより親の方)喜んだだろうに。
皆さん、今年は花見に行かれますか?
この場合、花見、というと外でござを敷いて飲み食いすることを指すのだが
個人的には外で食べたり飲んだりしていると、虫が飛んできたり、風が強くてお皿が飛んで行ったり
後片付けが大変だったりで余り外で飲食するのは好きではない。
でも、不思議なもので部屋から桜が見えるようなレストランで桜を見ながらご飯を食べても、余り感動がないのだ。
そう、コンサート会場で歌を聞くのと、そのコンサートのDVDを家で見るのと同じぐらいの違いがある。
なのでいつも思うのは、半分オープンエアのお店で桜が見られるところがないか?
ということなのだが、そんな都合の良いお店は京都ぐらいにしかないみたいだ。
と、悩んでいるうちに桜は散り、今年も結局悩んだだけで花見に行かない、という結果になりそうな気がしてきた。
すみません。今日、オチがないです。