世界のナベアツ

(経済関連ニュース)
・3月独小売売上高 前月比▲0.1%(前月改定▲0.7%)、市場予想+0.6%。予想外の2ヶ月連続マイナス。
・4月ユーロ圏製造業景気指数改定 50.7(速報比▲0.1)。
・4月米非農業部門雇用者数 前月比▲20千人(前月改定▲81千人(速報比▲1千人))、市場予想▲75千人。市場予想は下回る。
・4月米失業率 5.0%(前月改定5.1%)、市場予想5.2%。
・3月米製造業受注 前月比+1.4%(前月改定▲0.9%(速報比+0.4%))、市場予想+0.2%。
・4月米ISM非製造業景況指数 52.0(前月改定 49.6)、市場予想49.1。
・3月ユーロ圏生産者物価指数 前年比+5.7%(前月改定+5.4%(速報比+0.1%))、市場予想+5.6%。
カンザスシティー連銀総裁「重大なインフレリスクで利上げの恐れ」
・スノー米元財務長官「米経済はリセッションにない。信用市場が回復すれば、リセッションは回避できる」
・アルゼンチン農家、政府との交渉を継続すると表明。
・中国胡主席来日。

・ドルは対ユーロで下落。米住宅金融投資のファニーメイが発表したQ108決算が、市場予想を上回る21.9億?の赤地となったことが住宅市場が引き続き低迷するとの見方を強めさせ、ドルの売り材料となったようだ。ドルは対円でも下落している。

日本株は大幅上昇(5月2日)。米景気や信用収縮の動きが一服したとの見方から輸出・金融を中心に物色された。米株は下落後、上昇。ファニーメイの決算が悪化したことから大幅に下落してオープンしたが、米政府がファニーメイに義務付けている自己資本の上乗せ比率を引き下げる方針を発表したことから上昇、ドル安の再度の進行で上昇している原油価格を受けて資源関連株も上昇した。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は下落。ドル安の進行で上昇していたが、アルゼンチン農家と政府の交渉が引き続き順調に推移していることなどが嫌気され、引けに掛けて売られた。今のところ50日移動平均線と10日移動平均線のレンジワークを継続している。

・トウモロコシは上昇。米国でのトウモロコシの作付が1995年以来の遅いペースとなっていることや、ドル安の進行が好感された。例年であれば59%程度の作付が終了している時期であるが悪天候等の影響でいまだ27%程度しか進捗していない。チャート的にはドルが振れ幅を大きくしていることから10日移動平均線をレンジ中心に比較的小動きとなっている。

・小麦価格は上昇。ドル安の進行と、3月末からの下落幅が30%を超えたことから打診買いが入った模様。引き続き10日移動平均線レジスタンスラインとして水準を切り下げる動きが続いている中での反発であった。

非鉄金属関連ニュース)
・金はもみ合いながら水準を小幅切り上げた。一連のドル高の進行の中で1月22日にマークした850?ラインを割り込まなかったことや、ファニーメイの決算悪化を受けたドル安の進行を背景として水準を切り上げる動きとなり、10日移動平均線レジスタンスラインを回復して引けている。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,100?までの上昇があってもおかしくないと考えている。銀も同様の材料でもみ合いながら小幅水準を切り上げる動きとなった。

・プラチナは上昇。先週末に発表された米雇用統計の悪化等の影響で、一時期強含んでいたドルが再び下落に転じたことが買い材料視された。この結果、再び10日移動平均線レジスタンスラインを上抜けて上昇している。結果的にドル安の進行の影響で、3月末のドル高進行時にトライした1,800?ラインを割り込めなかったことから買い安心感が広がっているようだ。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムもドル安を受け手上昇して引けている。

・チリ Codelcoの主要3銅山のストライキ終了。今週中にフル稼働の見通し。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+1.6MB、ガソリン±0.0MB、ディスティレート+1.1MB、稼働率+0.6%
・ナイジェリア 武装勢力が石油輸送設備へ攻撃を実施。
・イラン、核開発続行を表明。
・IEA ファティ・ビロル チーフエコノミスト「1バレルが100?を上回るレベルまで上昇したとしても、世界需要の伸びが停止することは殆どない」

(商品市況概況)
「やはり通貨は今のメインテーマであったAgain」
 昨日の商品相場は総じて上昇している。FOMCでの利下げ打ち止め観測を受けてドル高が進行、商品相場は下落していたが、米雇用統計を受けて再びドル安が進行あっさりと下落トレンドが反転してしまった。ドル建資産の相場動向を占う上で、引き続き為替が最大の要素となってしまっている現状を再確認したGWであった。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。米雇用統計や株の下落といったマイナス材料を受けて強含んでいたが、Codelcoのスト終了の報道を受けて引けに掛けては水準を切り下げる動きとなり、行って来いで小幅高、という結果であった。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは2.1日)、(キャンセルワラント率は7.4%とオンワラントの増加とキャンセルワラントの行使の影響で低下している)。売買高は6,052枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに小幅上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は155?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。先週末発表された米雇用統計の悪化を受けてドル安が継続的に進んでいることから買戻しが優勢となり、上昇した。但しそもそものファンダメンタルズの弱さから亜鉛の価格上昇幅は限定されている、というのが実情である。但し亜鉛の生産コストは1,800?程度まで上昇していると考えられ、下値も限定されている。LME在庫は▲50Mt減少、FSCは3.8日(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は2,887枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は33?コンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日の鉛価格は下落した。Magellan鉱山からの生産再開期待観測と、ドル安の進行の綱引きとなり、結果前日比マイナスで引けることとなった。鉱山操業再開の影響で銅価格が軟調に推移したことや、チャート的に上値を追いにくい地合いとなっていることも売りを誘ったようだ。LME在庫は+625Mt増加、(FSCは2.4日、キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は1,651枚。イールドカーブは全ゾーン低下している。C-3は18?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は大幅に上昇した。先週末の米雇用統計が引き続き悪化したことを受けたドル安の進行や、同じドル安を材料としてエネルギー価格が上昇したことが買い材料視された。結果、アルミは大幅な上昇となり、一目均衡表の上限かつ10日移動平均線が交差する2,980?をトライし、この水準は上抜け出傷に引けている。アルミは他の非鉄金属に比べて通貨動向の影響を受け易い。LME在庫は▲1,175Mt減少、(FSCは9.0日)。(キャンセルワラント率は4.2%)。売買高は9,220枚。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇。C-3は46?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。ドル安の進行が素直に材料視され、100日移動平均線をトライする動きとなった。今のところニッケルは個別に相場を大きく動かす材料に乏しい中、100日移動平均線をレンジ中心に、200日移動平均線を上値に、28,000?を下値にレンジワークが継続している。LME在庫は▲42Mt減少、(FSCは11.9日)、キャンセルワラント率は2.8%。売買高は992枚。イールドカーブは小幅上昇。C-3は170?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は大幅に上昇した。そもそもの供給不足(というより不安定)な状況に変化がない中、非鉄金属価格を変動させる現時点での最大要因である為替レートが、週末の雇用統計を受けてドル安に再び転じたためである。結果、10日移動平均線レジスタンスラインをあっさりと回復し、終値ベースでの史上最高値を更新する展開となった。LME在庫は▲15Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は7.76%。売買高は405枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン大幅に上昇。C-3は85?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は大幅に上昇し、史上最高値を更新した。ドル高が進行したことで水準を切り下げる動きが続いていたが、ナイジェリアでの武装勢力のパイプライン攻撃や、イランの核開発続行発言、週末の米雇用統計を受けて再びドル安が進行していることが好感された。やはりサブプライムローン問題が抜本的な解決を見ない中、容易にドル安傾向に復帰しやすくドル建て資産の目減りを補うべく上昇する、という消費者にとっての悪循環が継続しているようだ。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。Brentも同様に上昇した。直近限月の騰落率はWTIが+1.5%、Brentが+1.9%。
 石油製品も上昇。RBOBは週末の雇用統計の悪化を受けたドル安の進行で原油上昇したことを受け、NY時間に入ってから大幅に水準を切り上げる動きとなった。ドル高の進行で一時10日移動平均線を割り込み、調整局面入りしたかと見られたが、為替トレンドの反転で原油価格があっさり上昇してしまったことから結局連れ高となっている。また、ファンダメンタルズ面でもクラックマージン低迷に伴う供給不足から需要が前年比マイナスとなっているものの需給が逼迫する可能性が高まっていることも結局のところ下げ幅を限定している。イールドカーブは期近の上げが大きいが、全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+1.7%。ヒーティングオイルも大幅に続伸。材料はドル安の進行を受けた原油の史上最高値更新である。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.7%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは期先が大幅に上昇している。直近限月の騰落率は+1.3%。

(ひとりごと)
GW中、家族孝行でカミさんと子供をつれて車で出かけた。
当然、見知らぬ町に行くのでカーナビが必要である。

で。

私はすごいことに気がついた。
カーナビが私に言ってくる

「目的地までおよそ33分です」

・・・このフレーズ。
どこかで聞いたことがある様な気がするんだが...
何だっけ?

そう!
これって、「世界のナベアツ」のしゃべり方にそっくりなのですよ。
33以外のところは恐らく事前に記録されているコメントなので淀みがないのだが
33のところは目的地によって変わるため、非常にぎこちないのだ。
きっと、世界のナベアツもこのカーナビを聞いてあのネタを思いついたに違いない。

カーナビを保有している方、是非実験してみてください。
GW中の最大の発見。