犬養毅

(経済関連ニュース)
・英中銀 政策金利のレポ金利を5%で据え置き。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲18千人の365千人(前週改定383千人(速報比+3千人))、市場予想370千人。
胡主席福原愛と卓球実施。
・3月米卸売在庫 前月比▲0.1%(前月改定+0.9%(速報比▲0.2%))、市場予想+0.5%。3月卸売り売上高 前月比+1.6%。
・3月独鉱工業生産速報 前月比▲0.5%(前月改定+0.2%(速報比▲0.2%))、市場予想▲0.5%。
・ECB 政策金利の短期買いオペ応札金利を4%で据え置くことを決定。
・インド、インド・マルチ書品取引所で大豆油やジャガイモ、ひよこ豆の取引を8日からていしする予定。ゴム先物も停止の予定。最低でも4ヶ月間は継続。

・ドルは対ユーロで下落。ECBトリシェ総裁が政策金利据え置き決定後に、「インフレ抑制が最優先事項」とコメントしたことで再び米欧金利差の拡大観測が強まったため。4月末からのドル高進行もあり、ドル買戻しが優勢となった。ドルは対円でも下落。

日本株は大幅に下落。米SECの監視強化や円高・素材高の影響で自動車関連企業の決算が不冴えであったことから輸出・金融中心に下落した。米株は上昇。ウォルマートストアーズの売上高が市場予想を上回ったことから、買いが優勢となった。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は上昇。アルゼンチン農家が8日間のスト決行を確定したことやドル安の進行が支援材料となり、ECBのコメント後の取引後場から急上昇した。但し10日移動平均線レジスタンスラインは上抜けできずに引けており、13?が心理的な上値として意識されているようだ。本日はこのラインを上抜けするかどうかがポイントとなる。

・トウモロコシは上昇。米中西部で降雨が継続しており、作付に大きな遅れが出ていることが支援材料となった。また後場にかけてはドル安の進行もあって上げが加速した。食物確保の観点からバイオ燃料にトウモロコシを使うべきでない、との声が上がりつつあるが今のところ目だった規制が設定されるわけでもなく、トウモロコシは10日移動平均線をサポートラインに堅調な推移が続いている。

・小麦価格は上昇。3月末の作付予想から一貫して水準を切り下げてきたが、ドル安の進行やトウモロコシ・大豆価格の上昇が支援材料となり安値拾いの買いで上昇した。但し、10日移動平均線をはさんで小動きが続いている。


非鉄金属関連ニュース)
・金は上昇した。英中銀・ECBの政策金利据え置きに加え、トリシェ総裁のインフレ抑制が最重要課題とのコメントを受けてドルが下落したことを材料に、10日移動平均線でサポートされながら上昇した。需給のファンダメンタルズの影響を受け易い原油に比べて通貨としての色彩が強い金はドル/ユーロ相場変動の影響を受け易い。先月下旬から始まったドルの上昇は折々ドル安に振れる局面はあるものの継続しており、ピーク時から4%程度ドル高が進行している。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,100?までの上昇があってもおかしくないと考えている。銀も同様の材料で水準を切り上げた。

・プラチナも上昇。欧米金利拡大観測を受けたドル下落を受けて上昇した。また、NY証券取引所にプラチナに連動するETN(ブル型・ベア型両方)が上場されることも投機資金の流入観測を醸成し相場を押し上げた。この結果長らく上抜けできていなかった2,000?の心理的節目をあっさりと上抜け、大幅な上昇となった。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムもドル安の影響で上昇しているが、そもそものファンダメンタルズの弱さから30日移動平均線レジスタンスライン(現在は450?程度)を上抜けできないでいる。引き続きファンダメンタルズの弱いパラジウムは実需の弱さを受けて上昇できない(投機資金も投機対象とはしにくい)。ファンダメンタルズの弱い商品は上昇しないことの証左であろう。

・Buugainville Copper(Rio Tintoが54派の株を保有) はパプアニューギニアにある世界最大のPanguna銅山の再開で調査開始。
 同鉱山は20年前の反政府軍の暴動により操業停止となっていた。

(エネルギー関連ニュース)
・特に無し。

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品相場はまちまちであった。エネルギーはドル安の再びの進行を受けて上昇し、史上最高値を更新、為替の影響を受け易い金等の貴金属も上昇、株の影響が色濃く出やすい非鉄金属は下落している。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫が徐々に増加に転じてきていることや、一昨日のNY時間後場の株の下落を材料に大幅な下落となった。昨晩のNY株は小動きであったこと、ECBトリシェ総裁の発言でドル安に振れたことなどから引けにかけては下げ渋った。LME在庫は+1,100Mt増加、(FSCは2.1日)、(キャンセルワラント率は9.3%とオンワラントの増加とキャンセルワラントの行使の影響で低下している)。売買高は7,224枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は136?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。一昨日のNY株大幅下落とドル高の進行を受けて水準を切り下げる動きとなっていたが、4月末から継続していたドル高が、昨晩のトリシェ総裁の発言を受けて一服したことから引けに掛けて下げ渋る展開となった。亜鉛は今のところ30日移動平均線を上値として頭重い推移が続いているが、亜鉛の生産コストが1,800?程度まで上昇していると考えられ、下値も限定されている状況。LME在庫は+375Mt増加、FSCは3.8日(キャンセルワラント率は5.2%)。売買高は2,762枚。イールドカーブは期近を中心に下落し、ベアスティープニングしている。C-3は29?バックとコンタンゴからバックに転じた。
 昨日の鉛価格は下落した。一昨日の米株大幅下落と、ドル高の進行を受けて取引序盤から前日引けレベルで寄り付き軟調な推移となっていたが、1月22日の安値2,405?を下抜けした所から下げが加速した。但し引けに掛けてはドル安の進行や株高の影響もあって、下げ渋る展開であった。チャート的に上値を追いにくい地合いとなっていることも売りを誘っている。LME在庫は▲400Mt減少、(FSCは2.4日、キャンセルワラント率は0.5%)。売買高は2,490枚。イールドカーブは全ゾーン大幅に低下している。C-3は16?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。一昨日の米株下落とドル高の進行を織り込む形で取引序盤から軟調に推移し、原油価格がさすがに高値警戒感から下落したことを受けて取引後半に掛けて水準を大幅に切り下げる動きとなった。しかしながらECBトリシェ総裁の発言を受けてドル安が再度進行したことや、ウォルマートストアーズの好決算を受けた株の堅調を受けて引けに掛けては下げ渋る動きとなった。LME在庫は▲925Mt減少、(FSCは9.0日)。(キャンセルワラント率は4.6%)。売買高は13,515枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は46?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。一昨日の米株下落やドル高の進行を受けて軟調な推移となったが、その中で年初から何回かトライしていた28,000?の心理的サポートラインを割り込んだことから大幅な下落となった。ニッケルは個別に相場を大きく動かす材料に乏しい中、ややテクニカルな下げであったと考えている。LME在庫は▲204Mt減少、(FSCは11.9日)、キャンセルワラント率は4.0%。売買高は1,175枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。C-3は175?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は上昇した。一昨日の米株安やドル高の進行は殆ど無視され、小職の予想とは裏腹に略一貫して上昇して引けている。また取引後半に掛けてはドル安がECBのトリシェ総裁のコメントを受けて進行したことも支援材料となった。LME在庫は▲45Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は11.14%。売買高は254枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇。C-3は35?バックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は下落後上昇した。史上最高値を更新し続けていることに対する高値警戒感と、ドル高の進行を受けて取引序盤からNY時間までは軟調な推移となったが、株が堅調な推移となっていることやECBトリシェ総裁のコメントを受けてドルが再び下落したことが材料視され、NY時間後場にかけては買戻しが優勢となり、再び引けレベルで史上最高値を更新するに至った。今のところ原油の供給は十分であると考えているが、中東情勢の不安や、ドル安の進行を材料に大きく買い進まれてきた原油であるが、サブプライム問題の影響が残る中でも株式市場が底堅く推移しており、実需が新興国のみならず米国でも底堅く推移していることから依然として買いが入り易い地合いとなっている。また、価格が上昇する過程の中でファンドが上げを主導しており、当面は「とりあえず上限がどこまでか」を試す展開となっている。イールドカーブは期先を中心に大幅に上昇。Brentも同様に期先を中心に上昇した。直近限月の騰落率はWTIが+0.1%、Brentが+0.4%。
 石油製品も上昇。RBOBは在庫統計発表直後に在庫が予想外に増加したこともあって、ヒーティングオイルオイルほどの上昇ではなかった。イールドカーブは期先の上げが大きく、全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+0.6%。ヒーティングオイルは大幅に上昇。米在庫統計にも見られるように在庫水準は低く、(落ち着いては来たものの)ラニーニャの影響で降雨が少なく、水力発電が思うように稼動しないことからディーゼルオイルが物色され易い地合いにあることも相場の支援材料となっている。ヒーティングオイルは結局大きく値を飛ばした。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブル・スティープニング。直近限月の騰落率は+1.7%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+2.6%。

(ひとりごと)
今日も短いです。すまんです。

この前、本を読んでいたらこんなのがあった
攻撃の反対語は?との息子の問いに

父「迎撃」
母「先制攻撃」

...って防御ですよね。
と、言いつつ瞬間的に「守備」だと思ってしまった自分、情けないッ。
しかし先制攻撃、センス光ってますよね。
昔、反対語で犬養毅のことを、猫売弱、といっていた私の小学校の頃の友達は今、どうしているだろうか。