全力疾走

(経済関連ニュース)
・3月米貿易収支 582億?の赤字(前月改定617億?の赤字(速報比赤字幅▲6億?))、市場予想610億?。
中国人民銀行総裁「中国は高い貯蓄率を引き下げて、消費の拡大や貿易黒字の縮小に努める必要がある。」
グリーンスパンFRB議長「サブプライムに関して一旦市場が今後見込まれる損失額を完全に織り込めば、信用危機の最悪期は終る」

・ドルは対ユーロで下落。ECBトリシェ総裁の発言を受けたドル安の流れが継続していたが、NY時間に発表された米貿易収支赤字が縮小したことから、取引後半はドル高に転じ、下げ幅を削った。対円でもドルは下落している。

日本株は大幅に下落。9年ぶりにトヨタの決算が悪化したことや、為替の円高を受けて輸出関連株が売られた。米国株は大幅に下落。AIGグループサブプライムローン関連の損失拡大の影響で125億?の増資の必要性があることを発表したことが投資家心理の悪化を誘ったようである。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は上昇。USDAの需給統計で在庫す水準が市場予想を下回ったこと(2007-2008年の期末在庫は145百万Bu、市場予想152百万Bu。2008-2009年は185百万Bu、市場予想は273百万Bu)、やドル安の進行、原油高等が材料視された。結果、ポイントとして挙げていた13?の心理的レジスタンスラインを上抜けし、大幅な上昇となった。CFTC Non-Commercialポジションはロング・ショートとも減少しているが、ネットではロングポジションを縮小させている。インデックスファンドも買い越し幅を縮小。

・トウモロコシは期近が下落、期先が上昇。USDAの需給統計で、旧穀の在庫が市場予想を上回る一方で、新穀の在庫が市場予想を下回ったことから期近が売られ、期先が買われた。USDA需給報告では、2007-2008年度の期末在庫は1,383百万Bu(市場予想1,320百万Bu)、2008-2009年は763百万Bu(市場予想707百万Bu)となった。但し10日移動平均線を下値とした堅調な推移は継続している。CFTC Non-Commercialポジションはロングが拡大、ショートが縮小しネットで大幅な買い持ちとなっている。一方でインデックスファンドは買い越し幅を縮小している。

・小麦価格は下落。USDA統計で、2008-2009年の在庫が2008年度末の239百万Buから倍増の483百万Buになる見通しであることが示されたことが売り材料視された。しかしながら大豆やトウモロコシ・エネルギー価格の上昇もあって下げ幅は限定され、10日移動平均線をはさんで小動きが続いている。CFTC Non-Commercialポジションは、ロング・ショートとも拡大しているがショートポジションの増加幅の方が大きかったことからネットの買い持ち幅を大きく縮小している。インデックスファンドは買い越し幅を拡大。


非鉄金属関連ニュース)
・金は上昇した。トリシェ総裁のインフレ抑制発言に関わる利上げ観測を受けてドル高のトレンドが再びドル安に向かっていることが買い材料視された。結果、金価格は10日移動平均線を上回り前日比で小幅上昇して引けている。現時点において金価格とユーロ価格の一時回帰分析を行うと、「金価格=1,350.7×ドル・ユーロ-1,157」となり、現時点の価格は実は依然としてこの推計価格を下回るレベルであり、割安である。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,100?までの上昇があってもおかしくないと考えている。銀も同様の材料で水準を切り上げた。

・プラチナも上昇。ドル安傾向が持続していることや原油価格の上昇を受けて大幅続伸となった。NY証券取引所に2つの運用商品が上場されたことも投資家の買いを誘った。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムもドル安の影響で上昇。但し、ファンダメンタルズの弱さから30日移動平均線レジスタンスライン(現在は450?程度)を上抜けできないでいる。引き続きファンダメンタルズの弱いパラジウムは実需の弱さを受けて上昇できない(投機資金も投機対象とはしにくい)。

(エネルギー関連ニュース)
ベネズエラ ラミレス エネルギー石油相「OPEC総会の予定に変更はなく、それより以前の臨時会合は予定されていない」
リビア ショクリ・ガネム リビア国営石油会長「9月前に緊急会合の必要もある」

(商品市況概況)
「再び株価との連動性を低めるエネルギー、と連動性を高める非鉄金属
 週末の商品相場は高安まちまちであった。エネルギーはドル安の進行と地政学的リスクの高まり、米国需要の回復と新興国需要の明確な減少が見られないことから期先の上昇を伴いつつ大幅な上昇となった。一方で株価との連動性の高い非鉄金属は錫を除いて一相場終った感が否めない。非鉄金属固有の新規材料に乏しい中、軟調な推移が続いている。貴金属はドル高の進行が一服したことから買い戻しが優勢となりつつある。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫が大幅に増加したことや株安の持続が地合いを悪化させた模様。特にNY時間に入ってからの株の下落が顕著であったことから銅か各は々に増加に転じてきていることや、一昨日のNY時間後場の株の下落を材料に大幅な下落となった。昨晩のNY株は小動きであったこと、ECBトリシェ総裁の発言でドル安に振れたことなどから引けにかけては下げ渋った。LME在庫は+11,150Mt増加、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は7.4%とオンワラントの増加とキャンセルワラントの行使の影響で低下している)。売買高は9,062枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は117?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。取引序盤はドル安の進行もあって比較的堅調な推移であったが、LME在庫の増加や株安の影響で銅価格が下落したことを受けて欧州時間から下落、NY時間の株の下落もあってされに下げ幅を拡大し、とうとう昨年あら複数回トライしてきた2,200?のサポートラインを割り込んで引けることとなった。+25Mt増加、FSCは3.8日(キャンセルワラント率は5.5%)。売買高は3,855枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は93?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。予想鳥一旦買戻しが優勢になったものの、LME在庫の増加や大手生産者の輸出再開期待、チャートの売りサインといったマイナス材料が積みあがり、銅価格の下落や株安といった更なるマイナス材料もあって水準を切り下げた。やや鉛に関しては一相場終了したとの感は否めない。LME在庫は+175Mt増加、(FSCは2.5日、キャンセルワラント率は0.9%)。売買高は2,909枚。イールドカーブは全ゾーン大幅に低下している。C-3は17?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。アルミは個別のファンダメンタルズよりは株や為替、エネルギーといった周辺材料の影響を受け易いが、先週末は株下落によるマイナスとドル安の進行・エネルギー高の進行の綱引きとなり、高値圏でのもみ合いの結果前日比プラスであった。LME在庫は▲1,250Mt減少、(FSCは9.0日)。(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は7,348枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下。C-3は45?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫の増加やドル安の進行といったプラス材料はあったものの、28,000?の心理的なサポートラインを維持できなかったことから下げが加速した。またNY時間の株安も売りを誘ったようだ。LME在庫は▲132Mt減少、(FSCは11.8日)、キャンセルワラント率は4.0%。売買高は1,584枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。C-3は180?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の減少が止まらないことや、ドル安の進行が材料視された。需給が逼迫し供給再度の安定化の目処が立たない中、錫はLME非鉄金属の中で一人旅を続けている状況。LME在庫は▲20Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は12.43%。売買高は280枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇。C-3は35?バックと前日と変わらず。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇し、史上最高値を再び更新した。不安定な製油所の稼動状況を背景に石油製品需給の逼迫懸念が強い上、一時期落ち着きを取り戻していたドル安を材料にする買いが復活していること、米経済の失速による新興国の需要減少は限定されていることなどか買われた。先週もコメントしたが、期近の上げよりも期先の上げ幅が大きいことが「市場がこの価格上昇を受け止めつつあること」を示唆しており、こうした期先の上昇も期近の価格の押し上げ材料となりえている。イールドカーブは期先を中心に大幅に上昇。Brentも同様に期先を中心に上昇した。直近限月の騰落率はWTIが+1.8%、Brentが+2.0%。
 石油製品も上昇。RBOBはドライブシーズンを控えた需要増加観測を受けて上昇している。イールドカーブは期近の上げが大きく、全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+1.9%。ヒーティングオイルは大幅に上昇。マーケットの指標である米在庫の水準は低く、在庫水準は低く、(落ち着いては来たものの)ラニーニャの影響で降雨が少なく、水力発電が思うように稼動しないことからディーゼルオイルが物色され易い地合いにあることも相場の支援材料となっている。ヒーティングオイルは前日に続き大きく値を飛ばした。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブル・スティープニング。直近限月の騰落率は+3.4%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+3.1%

(ひとりごと)
子供が母乳を欲しがる。
本当に欲しがる。
全力で欲しがる。
そろそろ乳離れして欲しい、と思うんだけど欲しがる。

全身から汗を流し、目からも涙を流し。
そんなに水分が欲しいのに、そんなに体から水分出しちゃだめでしょ、と思いながらも
彼は全身から水分を出し続け
だんだん体が熱くなってくる。
卒乳のためにあまりあげないようにしているのだが、見かねたカミさんが結局与えることになる。

カミさん「大変よね」
私「ああ」
カミさん「でも、こんなの飲んで美味しいのかしら」
私「そこまで欲しがるんだから美味しいんじゃないの?」
カミさん「でも、牛乳みたいなものでしょ?しかも生ぬるくて、若干甘いし」

...そりゃ、そうかもしれん。
フルマラソンの後に、生ぬるい牛乳にシロップを混ぜた飲み物をごくごく飲む選手は居まい。
嘉門達夫の歌で、全力疾走の後でゆで卵、ってのがあったけどそれぐらいあわない取り合わせだと思うんだけど、ね。