限定販売

(経済関連ニュース)
・4月中国小売売上高 前年比+22%(前月改定21.5%)、市場予想+21%。99年以来最大の伸び。
・4月英HICP 前年比+3.0%(前月改定+2.5%)、市場予想+2.6%。
・4月米小売売上高 前月比▲0.2%(前月改定+0.2%(速報比変わらず))、市場予想▲0.2%。
・4月米輸入物価指数 前月比+1.8%(前月改定+2.9%(速報比+0.1%))、市場予想+1.6%。石油価格の上昇とドル安の進行で。
・3月米企業在庫 前月比+0.1%(前月改定+0.5%(速報比▲0.1%))、市場予想+0.4%。企業売上高 前月比+1.0%(前月改定▲1.0%)、在庫比率1.27ヶ月(前月1.28ヶ月)。

・ドルは対ユーロで再び上昇に。米小売売上高が市場予想を上回ったことから利下げ打ち止め観測(といっても今後の経済統計の内容によりますが...)が広がり、ドルが買われた。少しずつであるが、ドルが失った信認が回復しつつあるようである。ドルは対円でも大幅に上昇している。

日本株は大幅に上昇。前日の米国株がモノライン会社の信用不安後退を受けて上昇したことを受け、輸出関連株等が買われた。四川大地震の影響で中国株が下落していたが、下げ渋ったことも買い安心感を誘った模様。米国株はまちまち。ダウは下落、NSDAQは上昇、SP500は小幅下落。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は上昇。アルゼンチン農家のストの影響や、米中西部の乾燥気候と、トウモロコシ価格の上昇を受けて今後トウモロコシへの生産シフトが進むとの思惑から大豆が買われた。チャート的には一目均衡表の雲を上抜け、上昇トレンド入りしている可能性が高まってきた。

・トウモロコシ価格は下落。乾燥気候の影響で作付けが進むとの期待感と、大豆作付が減少し、トウモロコシへシフトが進むとの期待感から売られた。実際先週から作付が27%→51%と急速なスピードで進捗している。また、作付予想でトウモロコシの生産面積が減少、大豆の生産面積が横ばいであることを材料にファンドが保有していたトウモロコシロング・大豆ショートのポジションアンワインドが発生している模様。結果、トウモロコシは10日移動平均線のサポートを下抜け、30日移動平均線のサポートをトライする動きとなった。

・小麦価格は下落。降雨の影響でグレートプレーンズ南部の土壌が改善するとの見方から。来月から赤冬小麦の収穫が始まる。結局のところ10日移動平均線をはさんで小動きが続いている。


非鉄金属関連ニュース)
・金は大幅に下落した。ドルが小売売上高の好調等を受けて上昇したことから、軟調な推移となった。但し原油価格がドル高の進行で軟調に推移していたもの結局NY時間に上昇したことから引けにかけては買い戻しがはいって下げ渋って引けている。現時点において金価格とユーロ価格の一時回帰分析を行うと、「金価格=1,350.7×ドル・ユーロ-1,157」となり、現時点の価格は実は依然としてこの推計価格を下回るレベルであり、割安であることから割安・割高議論で投機筋の買いが入り易い環境にあるのも事実である。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,100?までの上昇があってもおかしくないと考えている。
 銀も同様に下落したが、10日移動平均線でサポートされて引けた。

・プラチナ価格は大幅に下落。NY証券取引所への証券上場をはやして買いが入っていたが、ここ数日の上げ幅が大きかったことや米経済統計を受けたドル高の進行もあって利食い売りに押される形で下落している。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムもげげ下落。ドル高・プラチナ安の影響もあって30日移動平均線を上値に軟調な推移となった。但し下値は10日移動平均線でサポートされた。

四川大地震の影響で、同地区の亜鉛精錬会社の生産が年間100KMt程度減少する可能性がある。また別のリサーチでは四川地区で229KMt/年
 甘粛地区で340KMt/年、陝西地区で60KMt/年の生産が停止しているとの報道も。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.5MB、ガソリン+0.6MB、ディスティレート+1.0MB、稼働率+0.7%
・IEA 2008年世界石油需要見通し 86.84MBD(前回予想時比▲390KBD:前年比+1.2%)
 4月の石油供給は86.8MBD(前月比▲400KBD)、北海の稼動停止とFSUの生産減少、OPECの生産減少の影響で。OPECの2008年の供給は前年比+1.7MBD、Non-OPECは前年比+680KBDとなる見込み(相変わらずNon-OPEC Supplyの供給増加は緩慢)。4月のOPEC生産は31.9MBD(前月比▲255KBD)、ストライキやパイプライン攻撃でナイジェリアの生産が減少(1.9MBD(前月比▲150KBD))となったことが響いた。OPECの実効スペアキャパシティは2.3MBDに。3月末のOECD在庫は前月比▲1.3MBの減少。また、2月のディスティレート在庫は19.0MBの下方修正。結果Q108の在庫は18.7MB(0.2MBD)の減少となり、過去5年平均の0.4MBDを若干下回る水準。OECD在庫は前月と変わらず53.3日分。4月の製油所の稼働率は72.8MBDと季節要因で低水準。
・IEA「2008年の中国政府の製油関連企業への補助金が450億?(約4兆6,600億円)に達する可能性がある」と月報でコメント。
米大統領 石油の戦略備蓄の補充を停止する法案を可決。

(商品市況概況)
「更なる撹乱要因地震の発生」
 昨日の商品相場は高安まちまちであったが総じて堅調、との印象。エネルギーはNY時間に入ってからファンド主導で上昇し、場中に史上最高値を更新、非鉄金属は中国四川大地震の影響で亜鉛の精錬業者の稼動が停止した、との報道を受けて供給懸念が高まり、アルミや錫といった中国の生産依存度が高い非鉄金属が上昇することとなった。穀物は久しぶりにまちまちであった。一方貴金属は米経済統計を受けたドル高の進行で軒並み水準を下げている。
 今回の地震新興国の雄、中国の需要に与える影響がいかほどか?ということが大きなポイントになると考えている。現時点においては地震の発生により多くの非鉄金属希少金属の供給に悪影響が出るだろう、という供給サイド(買い材料)の材料になっているが。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。下落したといってももみ合った結果前日比マイナス、という感じである。取引序盤から欧州時間に掛けては四川大地震の影響で供給に不安が出るのでは、との見方も広がり上昇したが中国国内の銅精錬所に関する操業停止等の報道が出なかったこともあり、NY時間にかけてのドル高と株安の影響で水準を切り下げる動きとなった。但し、レンジを脱するほどの材料が出ているわけではないことから引き続き高値圏でのもみ合いとなっている。LME在庫は+125Mt増加、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は6.7%とオンワラントの増加とキャンセルワラントの行使の影響で低下している)。売買高は6,557枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が小幅下落、期先が小幅上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は95?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は大幅に上昇した。四川大地震の影響で亜鉛精錬工場の稼動が略停止した、との報道を受けて大幅な上昇となり、あっさりと30日移動平均線レジスタンスを上抜けする展開となった。今のところ復旧の目処が立っていない。今まで供給超であることを受けてファンダメンタルズ弱さから軟調な推移となっていたが、地震の影響でその環境が一変してしまった可能性が高い。LME在庫は▲700Mt減少、FSCは3.7日(キャンセルワラント率は5.1%)。売買高は9,265枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は73?コンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日の鉛価格は上昇した。四川大地震の影響で亜鉛価格が上昇したことと、一昨日に2,200?で底をつけていることから買い戻しが優勢となったようだ。尚、周知のこととは思うが鉛は亜鉛や銅と同じ鉱脈で産出されることが多い。LME在庫の大幅増加やドル高の進行はほとんど材料視されなかった。LME在庫は+2,475Mt増加、(FSCは2.6日、キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は2,282枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は18?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。前日比プラスで寄り付いたことや、四川大地震の影響で生産に悪影響が出るのではとの思惑から上昇し、堅調な推移となっていたが、ドル高が進行したことやエネルギー価格の下落もあってNY時間に掛けて水準を切り下げる動きとなった。しかしながらNY時間に再びエネルギー価格が上昇したことから結局前日比プラスで引けることとなった。今のところ四川大地震の影響はアルミには目立ったものが出ていない。LME在庫は▲1,825Mt減少、(FSCは9.0日)。(キャンセルワラント率は4.2%)。売買高は12,298枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。C-3は46?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は上昇した。四川大地震の影響とLME在庫の減少で上昇した。と、いってもニッケルに関して地震の影響が報告されているわけではないため、思惑的に上昇したというのと、ここ1週間で相当下がったので安値拾いの買いが入って上昇しているというのが、正確なところだろう。為替のドル高やNY時間の株安は殆ど材料視されなかった。LME在庫は▲378Mt減少、(FSCは11.6日)、キャンセルワラント率は1.9%。売買高は1,246枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は165?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。精錬錫の最大生産国中国での大地震発生が思惑的な買いを誘い、折からのファンダメンタルズの強さとキャンセルワラント率の高まりを受けて続伸となり、とうとう引けレベルで25,000?を越えてしまった。LME在庫は▲160Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は12.99%。売買高は294枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇。C-3は38?バックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇し、再び史上最高値を更新した。IEAの月報では需要の減少が報告され、120ドル以上の価格で原油価格が推移した場合に需要が減少しても不思議はない、とのコメント、ドル高の進行といった売り材料が山積していたのだが、ディスティレート在庫の減少観測を受けて石油製品主導で相場が牽引された格好。クラックマージンの不冴えを受けて稼働率が低迷、生産が低水準であるガソリンに関してもシーズンインしていることもあって需給逼迫観測が根強い。結果、原油価格はNY時間に大幅に上昇している。イールドカーブは期近を中心に上昇している。Brentも期近が上昇しているが、直近3限月に関してはカーブがコンタンゴに変化しているところが気になるところ。直近限月の騰落率はWTIが+1.2%、Brentが+0.9%。
 石油製品も上昇。RBOBはNY時間に入ってからのディスティレートの上昇もあって、上値を試す展開となった。但しきりの良い320?のラインで頭を抑えられて引けている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.1%。ヒーティングオイルは大幅に上昇。IEAのレポートでもディスティレート在庫の減少(2月分)が報告されたことや、在庫水準が低いこと、(落ち着いては来たものの)ラニーニャの影響で南半球の降雨が少なく、水力発電が思うように稼動しないことからディーゼルオイルが物色され易い地合いにあることから堅調な推移が続いている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+3.6%。ガスオイルは上昇。イールドカーブは期近が上昇し、ブルスティープニング。騰落率は+0.9%。

(ひとりごと)
最近気がついた。
我が家のすぐそばのカレースタンド

「期間限定」で「数量限定」で、ハヤシライスを売っている。今年の3月ぐらいから
もう、3ヶ月近く売っているんですが、まだ売っている。
私は憤りを覚えた。これは誤った広告ではないか?と。

と、ところがウチのカミさんは


カミ「別に期間限定だからといっても1週間とか1ヶ月に限定したわけじゃないし」
私「ええ」
カミ「数量だって10万食限定かも知れないし」
私「ああ」
カミ「間違ってないんじゃない?」
私「!!!!」


....なんか、ムカつく。