KOBAN

(経済関連ニュース)
・5月独ZEW景況感指数 ▲41.4(前月▲40.7)、市場予想▲37.0。インフレ進行やユーロ高、住宅市場の低迷で。
・4月米生産者物価指数 コア指数 前月比+0.4%(前月改定+0.2%)、市場予想+0.2%。PPI 前月比+0.2%(前月+1.1%)、市場予想+0.4%。
FRBコーン副議長「現在の政策金利水準は経済成長を促し、インフレを抑制するとの見方から今後1年半かけて経済成長が加速する」

・ドルは再び対ユーロで大幅に下落。鶏と卵であるが原油価格が上昇したことや、ZEWウォルフガング所長が、欧州の金融政策当局者は金融危機が納まり次第金利を引き上げる可能性があることを指摘したことからユーロが上昇した。ドルは対円でも大幅に下落している。

日本株は大幅に下落。金融株や不動産株等が下落した。米株は大幅下落。米国株は信用不安の再燃で大幅に下落。AIGが増資額を当初予定よりも大幅に引き上げたことなどが地合いを悪化させた。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は上昇後下落。ドルの大幅な下落や原油の史上最高値更新したことを材料に大幅な上昇となったが、原油がさすがに頭重く推移したことや、アルゼンチン農家のスト中止報道を受けて引けに掛けては下落し、結局のところ前日比マイナスとなった。

・トウモロコシ価格も大幅に反発後、下落している。原油価格の高騰やドルの急落、作付け進捗率(73%、過去5年平均88%)と発芽率(26%、同56%)が過去5年平均を下回ったことなどを材料に上昇、10日移動平均線レジスタンスをトライしたが、原油価格が頭重く推移したことや生産地の好天予報を受けて引けに掛けては下落し、結局行って来いであった。

・小麦価格は反落。原油高やドル安を受けて上昇していたが、6月1日から始まる今年の穀物年度での生産が656百万トンと過去5年の最高水準になると見られることが圧迫要因となり、結局10日移動平均線を再び下回って引けた。


非鉄金属関連ニュース)
・金は大幅に上昇。ドルの急落や原油高を好感してそもそも割安水準にあることから、時間外から堅調な推移となりNY時間の急激な原油価格の高騰を受けて上昇、一目均衡表の雲の上限で頭を抑えられて引けた。金価格はドル・ユーロの動向である程度説明が可能であるが、今のところ一次回帰分析の結果と比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いが入り易い(金価格=1,350.7×ドル・ユーロ-1,157)。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,100?までの上昇があってもおかしくないと考えている。
 銀も同様に欧州時間からNY時間にかけて上昇し、NY時間に更に上昇して引けている。

・プラチナ価格は上昇後、下落。JMがプラチナ相場に関して強気な見通しを発表したことやドル安を受けて堅調な水位となっていたが、利食い売りに押された格好。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムもプラチナ価格の下落に押されて水準を切り下げた。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+0.8MB、ガソリン±0.0MB、ディスティレート+1.4MB、稼働率+0.5%

(商品市況概況)
「エネルギーは続伸、非鉄金属は下落」
 昨日の商品相場で特筆すべきは、エネルギー価格の上昇、特に期先の上昇である(詳細はエネルギーのところをご参照)。一方でこうしたエネルギー価格の上昇を受けてアジア株は軒並み下落、株との連動性の高い非鉄金属は結果的に下値を探る動きとなった。ここ10年間の動きでは、期先が上昇を始めるとその後期近が上昇をし始めるため、この動きは非常に気になるところである。非鉄金属四川大地震の影響が測りにくい中、供給が明らかに減少すると見られている非鉄金属を中心に堅調な推移となっていたが、一方で中国国内のインフレ懸念の高まり(利上げが実施される可能性)もあって積極的に上値をトライする動きとはなりにくくなっている状況。
 結局エネルギー価格は、価格上昇に伴う需要の減少ないしは個人の収入の増加率がエネルギー価格の増加率を下回り、購買が耐えられなくなるところまで上昇する可能性が高くなってきた。その観点からすれば現状、石油製品需要が持ちなおしている中、150〜200?までの価格上昇があったとしてもおかしいとは言い切れない。但しその水準まで上昇し、下落が鮮明になった場合には我々がコスト価格と見ている75?程度までの下落はあってもおかしくなかろう。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。取引序盤は比較的堅調な推移であったが、インド・中国を含むアジア株が軒並み下落したことから地合いが悪化し下落したが、ドルが対ユーロで急落したことから急速に地合いが好転し、NY時間にかけて再び上昇、その後NY株の下落を受けて上げ幅を削る展開となった。LME在庫は▲75Mt減少、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は14.2%とオンワラントの増加とキャンセルワラントの行使の影響で低下している)。売買高は6,440枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は略変わらず。C-3(Cash vs 3M Fwd)は109?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。アジア株が軒並み下落したことから地合いが悪化し、欧州時間にかけて水準を切り下げ、10日移動平均線のサポートラインを割り込んでしまったが、LME在庫が再び減少したことやドルの急落を受けて買戻しが優勢となり、10日移動平均線を回復して引けた。亜鉛四川大地震の影響で明確に生産が減少していることから上昇し易い地合いにある。LME在庫は▲350Mt減少、FSCは3.8日(キャンセルワラント率は4.1%)。売買高は2,801枚。イールドカーブの形状は略変わらず。C-3は28?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。取引序盤は10日移動平均線をトライする形で上昇したが、このレベルを上抜けできなかったことやアジア株が軒並み下落したことから下落に転じ、2,200?の節目を割り込んでの大幅な下落となった。欧州からNY時間にかけてはドル急落したことから下げ幅を削る展開となったが、総じて軟調な推移であった。LME在庫は冬場のピークシーズン終了を受けて増加を続けており、需給がタイトというわけではないのだがやはり中国の生産減少の可能性が非鉄金属全体の下支え材料となっているようだ。LME在庫は+100Mt増加、(FSCは2.7日、キャンセルワラント率は4.7%)。売買高は2,772枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は16?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤からアジア各国の株が軟調に推移したことから軟調な推移となり、米国でLME在庫が大幅に増加したことからさらに下値を探り、10日移動平均線まで水準を切り下げたが、エネルギー価格がNY時間に入ってから急騰したことやドル安の進行が好感されて買い戻しが入り、50日移動平均線まで水準を切り上げて引けた。LME在庫は+22,175Mt増加、(FSCは9.2日)。(キャンセルワラント率は4.0%)。売買高は10,176枚。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに小幅上昇している。C-3は45?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は下落した。特段の新規材料がない中、アジア株が総じて大幅に下落したことから非鉄金属にもマイナスの影響があり、欧州時間に掛けては下値を探る展開となった。ところがLME在庫が大幅に減少したことやドルが急落したことから上昇、下げ幅を削る動きとなった。今のところ四川大地震はニッケルについて特段の被害報告はなされていない。LME在庫は▲216Mt減少、(FSCは11.5日)、キャンセルワラント率は2.7%。売買高は1,159枚。イールドカーブは期先を中心に低下。C-3は145?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。一昨日割り込んだ10日移動平均線レジスタンスをトライする動きが見られたが、アジア各国の株が大幅に下落したことで非鉄全体が下落したことから、割高感の強い錫も売られた。但しNY時間にかけてはドルが急落したこともあって買い戻しが入り、30日移動平均線を割り込むことなく引けている。LME在庫は▲140Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は3.76%。売買高は368枚。イールドカーブは期近を中心に下落しフラットニング。C-3は30?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格はNY時間に入ってから大幅に上昇した。ドル安の進行や石油製品需給の逼迫懸念が相場の押し上げ材料となったようであるが、どちらかといえば期先の著しい上昇に連れる形で期近も上昇した、との見方が正しいだろう。期先の上昇に関してはいろいろな材料がありえるのだが、やや低めの水準で売りヘッジを入れていた生産者の買い戻しやそれを見越したファンドの買い、そもそもの価格上昇を受けて生産者の新規の売りヘッジが減少していること、が考えられる。また、期先の上昇速度が余りに速いことから一部の消費者が買いを急いでいることも期先の上げを誘ったようである。こうした全てのことが同時に起きていることから著しい期先の上昇をもたらしたと見られるが、バックエンドが140?に迫る現状はやや驚きである。イールドカーブは期先を中心に大幅に上昇し、ブルスティープニングしている。従来どおりであれば期先の価格が上昇すると、その後全ゾーンに渡ってカーブがコンタンゴとなり、その後、期近が大幅に上昇しバックに戻る、という展開になるため非常に注意せねばならない環境になってきた。Brentも期先を中心に大幅に上昇している。直近限月の騰落率はWTIが+1.5%、Brentが+2.1%。
 石油製品もNY時間に上昇。RBOBは一昨日320?の節目を上回り、足許のサポートラインである10日移動平均線も320?を上回ってしまったことからシーズン中ということもあって上げ余地が拡大してしまったようだ。目立った新規材料がない中、10日移動平均線でサポートされながら堅調な推移となり、原油価格の上昇を受けて前日比プラスでひけている。イールドカーブ原油の期先の上昇を受けて期先の上昇幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.0%。ヒーティングオイルは原油の上昇もあって同様にNY時間に大幅に上昇した。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.6%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。騰落率は+2.5%。


(ひとりごと)
すっくと突如立ち上がった我が息子が
少しであるが、歩くそぶりを見せ始めた
カミさんいわく、カニの横歩きのようだ、とのこと。

「這えば立て、立てば歩めの親心」

とはよく言ったものである。

さて。
今日は「ふれ愛交番の日」らしい。
交番のお巡りさんと触れ合う日らしいが。

でも一つ交番で気になることあるんですけど
ほら、あの「KOBAN」って書いてあるやつ
何でローマ字でKOBANって書くんですかね?
外国の方、何だか分からないですよね。
それは病院に「BYOIN」とか、消防署に「SHOBOSHO」とか、書いているのと同じだと思うんですけど。
何であんな表記の仕方になったのか、気になって気になってしょうがないのだが...


・・・と、思って調べたところ実は交番っていうのは日本でできた仕組らしく、海外にもこのコンセプトが「輸出」されているんだそうだ
以前は交番ではなく、派出所が使われていたが今は交番に統一されたとのこと。
しかも、上記の通りの「ローマ字表記」ではなく、どうもKOBANは「英語」として認知されているらしい。
うーむ。
おみそれしました。日本の交番。