シューマイ

(経済関連ニュース)
・Q108ユーロ圏GDP改定 前期比+0.8%(速報比+0.1%)。
・4月ユーロ圏生産者物価 前年比+6.1%(前月改定+5.8%(速報比+0.1%))、市場予想+6.1%。
・4月米製造業受注 前月比+1.1%(前月改定+1.5%(速報比+0.1%))、市場予想▲0.1%。
FRBバーナンキ議長「資産価格バブルの抑制と緩和は中央銀行にとって引き続き難しい問題。バブルの問題が非常に重要なものになりつつなるのは明らか」
・CFTC 投資家や指数ファンドに対して農産物市場での持ち高に関して詳細な公表を義務付ける方針。
・Q108日本法人企業統計 全産業設備投資 前年比▲4.9%(製造業▲0.9%、非製造業▲7.8%)、全産業経常利益 前年比▲17.5%、設備投資 前年比▲5.3%
全産業売上高 前年比▲1.5%。

・ドルは対ユーロで上昇。軟調な推移が続いていたが、バーナンキ議長のドル安懸念発言や将来の利上げ観測に含みを持たせた発言がドルの買い材料となった。ドルや対円でも大幅に上昇している。

日本株は大幅に下落。国内景気の悪化懸念と米大手証券会社の格下げ報道を受けて再び金融株を中心に売りが入った。米株は大幅に下落。リーマンブラザーズが増資の必要に迫られているとの憶測が、金融株を押し下げたようだ。エネルギー価格の下落もあって資源関連株も売られた。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は上昇後急落。アルゼンチン農家のスト長期化観測を受けて上値を試す展開となったが、CFTCの投機筋の農産物市場に対する投資に対する監視強化の動きやバ議長の利上げを示唆する発言を受けてドルが強含んだことから引けに掛けて急落した。但し、10日移動平均線のサポートラインは維持している。

・トウモロコシ価格は上昇後、下落。コーンベルトの悪天候による作付の遅れを受けて上昇余地を試したが、CFTCの監視強化やエネルギー価格の下落、バ議長発言によるドル高の進行が嫌気された。但し大豆と同様、10日移動平均線を割り込むには至っていない。

・小麦価格は急落。乾燥気候が伝えられていた豪州で降雨があり、土壌改善期待が高まったことやドル高の進行、エネルギー価格の下落によってトウモロコシや大豆Complexも下落したことが材料に。この下落で再び10日移動平均線を下回ることとなった。総じてこの1ヶ月間、小麦価格は7.5?近辺で安定推移している。


非鉄金属関連ニュース)
・金はドル高の進行を受けて急落した。取引序盤はドル安が進行していたことなどから10日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなったが、NY時間のバ議長発言を受けたドルの急騰を受けて下げに転じた。
 著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませたようだ。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきであろう。このことは宝飾品に用いられるプラチナ等の貴金属でも同様である。しかしながら一次回帰の結果を受けると現在のドル/ユーロの水準でも970?程度までの上昇余地がある。金価格はドル・ユーロの動向である程度説明が可能であるが、今のところ一次回帰分析の結果と比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いが入り易い(金価格=1,314.2×ドル・ユーロ-1,106)。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,000?までの上昇があってもおかしくないと考えているが、足許、米FRBの「ドル安懸念発言」もあってそこまでユーロが強含むかどうかは微妙な状況になってきた。
 銀価格も下落。バ議長発言を受けたドル高の進行で下げ幅を拡大したが、先週の安値である16.5ドルに迫るレベルでは安値拾いの買いも多く、下げ幅は比較的限定された。足許30日移動平均線が上値として意識されているようだ。

・プラチナ価格は上昇。一目均衡表の雲の下限でサポートされた後、ドル安の進行や金・原油高が支援材料となり50日移動平均線のサポートラインをトライする動きとなった。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムも同様にドルが軟調に推移したことから上昇して引けている。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+0.2MB、ガソリン+0.9MB、ディスティレート+1.5MB、稼働率+0.5%
・イラン アハマディネジャド大統領「原油価格は資本主義者によって意図的に吊り上げられている。原油は豊富にある。資本主義の大国は汚染が少なくて安価な
原子力エネルギーの使用に徒党を組んで反対姿勢をとっておきながら、政治および経済的な目的を達成するために欺瞞を働いている。イランの核開発はブラジル
バイオエタノール生産と同じだ」 相変わらず強硬ですね...
OPEC クウェート石油担当相「必要ならば増産の用意」

(商品市況概況)
「下落」
 昨日のコモディティ市場は総じて軟調な推移となった。主にエネルギーの上昇に伴うインフレ加速→予防的金利引き上げ→価格下落の動きが略全ての商品に広がりつつある状況である。こうした景気減速下のインフレ進行の可能性が先々の世界経済の見通しを暗いものにしている。当然、コモディティの需要の悪影響を受けるわけで、今までの「需要が強いので価格が上昇する」という需要を主語とする価格上昇が今後も続かない可能性が出始めていることは注意せねばならない。但し各商品のところでもコメントしているが、決して供給が常に十分な状態である商品は多くなく、需給はタイト気味であり価格の大幅な下落が起きる可能性は高くはないことは忘れてはならないだろう。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。とは言ってももみ合い推移の結果下落、という感じである。LME在庫の減少や安値拾いの買いが入り取引序盤から8,000?の心理的レジスタンスラインをトライする動きとなったが、バ議長のドル安懸念発言を受けたドルの急騰を受けて下落に転じた。LME在庫は▲1,050Mt減少、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は9.6%)。売買高は5,136枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は殆ど変わらず。C-3(Cash vs 3M Fwd)は124?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。取引序盤はLME在庫の減少やドル安の継続といったプラス材料を受けて、安値拾いの買いで上昇していたものの、欧州からNY時間にかけては下げに転じ、バ議長発言を受けたドル高進行で更に下げが加速した。LME在庫は▲500Mt減少、FSCは4.3日(キャンセルワラント率は4.0%)。売買高は5,955枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は308?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。特段新規材料はなかったが、ここ数ヶ月の大幅下落後、2,000?の心理的節目でとりあえずサポートされていることなどが好感され、10日移動平均線レジスタンスを試す動きとなった。LME在庫の増加やドル高の進行は殆ど材料視されていない。LME在庫は+1,300Mt増加、(FSCは2.9日、キャンセルワラント率は3.2%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は2,537枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン小幅上昇している。C-3は16?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は小幅下落した。とは言っても殆ど予想通りで高値圏でのもみ合いであった。取引序盤のドル安や原油高を受けて小幅上昇したものの、NY時間のバ議長発言でドル高が進行し、マイナスサイドに沈んだ。LME在庫は▲875Mt減少、(FSCは9.4日)。(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は6,907枚。イールドカーブは超期先に買いが入り、ブルスティープニングしている。期先の上昇はコスト上昇を長期に許容する動きでもあるため要注意である。C-3は45?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は上昇した。新規材料はなかったものの、コストベースで節目となる22,000?まで下落し、この水準でサポートされたことから安値拾いの買いが入り上昇したようだ。但しNY時間のバ議長発言でのドル高進行がマインドを冷やし、引けにかけてはじり安の展開となった。LME在庫は▲54Mt減少、(FSCは11.1日)、キャンセルワラント率は2.9%。売買高は1,461枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は142?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。予想通り安値拾いの買いがはいって上昇したが、NY時間のバ議長のドル安懸念発言を受けてドルが急上昇し、錫も上げ幅を削り結局寄り付き比でマイナスで引けている。結果的に100日移動平均線と50日移動平均線(20,000?〜22,350?)のレンジが形成されることとなった。LME在庫は+5Mt増加、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は4.5%。売買高は372枚。イールドカーブは期近を中心に前日比でゾーンパラレルに上昇。C-3は37?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は欧州時間以降、大幅に下落した。引き続き急速なインフレに伴う需要の減少観測、価格高騰に伴う新興国補助金撤廃の動きといった需要の減少観測、CFTCによる原油や商品全般の監視強化の動き、バ議長のドル安懸念発言でドル高が進行したことが相場を下押しする一方で、週末に雇用統計などの大きな統計を控えていることもあって30日移動平均線のサポートを割り込まずに引けることとなった。イールドカーブWTIは期近を中心に下落し、フラットニングが進行している。Brentは期近の下げが大きい。ここ数日そうであるが、原油先物カーブの形状は極めていびつで落ち着いていない。直近限月の騰落率はWTIが▲2.9%、Brentが▲2.8%。
 石油製品も下落。RBOBは取引序盤は比較的堅調な推移となっていたものの、NY時間の原油の下落を受けて下げに転じた。イールドカーブは期先の下げ幅が大きいが略全ゾーン略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.2%。ヒーティングオイルも下落。相場展開は略、RBOBと同様であった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲2.3%。ガスオイルも下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲0.9%。

(ひとりごと)
最近新幹線に乗って出張することがよくある。
そのときに思うのだが、食べ物のにおいは局面によってなぜこうも感じ方が違うのだろうか、と。

例えばですね。
横浜でシューマイ弁当を買うわけですよ。
冷えてるシューマイならまだいいんですが、熱々になるシューマイ弁当ありますよね。
そう。
あれをやると、煙が社内に充満し
シューマイのにおいに関して周りから白い目で見られることになる。


なぜだろう。


もしですよ
中華料理屋でシューマイが湯気を立てて運ばれてきたら、皆、小躍りして喜びますよね(多分)
熱くてどうしようもなくてもおいしそうに匂いをかぎますよね(多分)
そのあとシューマイのにおいが部屋に充満しても、皆、喜びこそすれ怒りはしないですよね(多分)
まぁ、「何でこの部屋はシューマイ臭いんだッ!!」と中華料理屋で怒っている人は見たことないですけど。

そう。
部屋のつくりが中華風であるだけで、シューマイは臭くなくなるのである。
同じことはにんにくにも言えて
焼肉屋がにんにくのにおいで充満していると「おいしそう」とか「食欲が増す」と言うくせに
家に帰ると「お前にんにく臭いな、近寄るな」ということになるのだ。
でもこれももし自宅が焼肉屋っぽい自宅ならば臭くないはずである。

結論。
まずは外見から。