ぶたにく

(経済関連ニュース)
・Q108豪GDP 前期比+0.6%(前期改定+0.7%)、市場予想+0.3%。
・Q108米労働生産性確定 前期比年率+2.6%(速報比+0.4%)、市場予想+2.5%。単位労働コスト 前期比年率+2.2%(速報比変わらず。前期+4.7%)
時間当たり給与 前期比年率+4.9%(速報比+0.5%)、前期+6.6%。
・5月米ISM非製造業景況指数 51.7(前月52.0)、市場予想51.0。
・5月米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲15.3%の502.3、借換指数▲26.0%の1,496.1、購入指数▲5.4%の333.6。
・米ADP雇用者数 116.1百万人(中小企業 51.3百万人、中堅企業45.6百万人)
・ブラジル中銀 政策金利を50bp引き上げ12.25%に。
ニュージーランド中銀 政策金利を8.25%で据え置き。
バーナンキ議長「インフレはFRBが適正と見る水準を明確に上回っている。FRBにとっては物価安定が最優先事項であり、現状のエネルギー価格の高騰は
非常に厳しい問題である。インフレ懸念が高まることも重大な懸念事項である。」

・ドルは対ユーロで乱高下、1.54台を維持した。米経済統計の悪化といったマイナス材料が出る一方でバ議長のインフレ懸念発言を受けて激しくもみ合った。対円では下落。

日本株は上昇。原油の下落や為替の円安傾向といった輸出・製造業関連にプラスの材料が出たことから上昇した。米株はまちまち。取引序盤の非製造業ISM指数が市場予想を上回ったことが好感されて上昇していたが、バ議長の「インフレはFRBの適正水準を上回る」といった発言を受けた利上げ観測で、下落に転じた。また、ムーディーズが米モノライン会社大手2社の格付けを格下げ方向で見直す、と発表したこともマインドを悪化させたようだ。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は反発。取引序盤は原油安を受けて商品全体が軟調に推移する中連れ安となっていたが、引き続きアルゼンチン農家のスト長期化観測が材料となり、引けに掛けて急速に買い戻しが入った。チャート的には10日移動平均線のサポートラインを維持しつつしっかりの展開。

・トウモロコシ価格は時間外は軟調に推移していたものの、引けに掛けて急速に買戻しが入り上昇した。CFTCの規制強化やエネルギー価格の下落を受けて軟調な推移であったが、コーンベルトの悪天候による作付の遅れ等を材料に買いが入った。こちらも大豆同様、10日移動平均線をサポートラインとして堅調な推移となっている。

・小麦価格は上昇。CFTCの規制強化や大豆・トウモロコシの上昇に連れ高となった。しかしながら総じてこの1ヶ月間、小麦価格は7.5㌦近辺で安定推移している。

非鉄金属関連ニュース)
・金は下落。原油価格が下落したことを受けて不冴えな展開となっていたが、ハーバード大学でのバ議長講演でインフレ懸念が示されたことから先々の米金利引き上げ観測が台頭し、金は下落した。しかしながらドル・ユーロは米経済統計やバ議長発言を受けて結果的に乱高下したため昨日はどちらかといえば原油安につられた感は否めない。
 著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませたようだ。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきであろう。このことは宝飾品に用いられるプラチナ等の貴金属でも同様である。しかしながら一次回帰の結果を受けると現在のドル/ユーロの水準でも970㌦程度までの上昇余地がある。金価格はドル・ユーロの動向である程度説明が可能であるが、今のところ一次回帰分析の結果と比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いが入り易い(金価格=1,314.2×ドル・ユーロ-1,106)。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,000㌦までの上昇があってもおかしくないと考えているが、足許、米FRBの「ドル安懸念発言」もあってそこまでユーロが強含むかどうかは微妙な状況になってきた。
 銀価格は反発。取引序盤は原油の下落等を受けて軟調な推移となっていたが、ここしばらくサポートラインとなっている16.5㌦に近づくレベルでは安値拾いの買い意欲も旺盛で、引けにかけては上昇し結局前日比プラスで引けた。足許30日移動平均線が上値として意識されているようだ。

・プラチナ価格は下落。原油の下落やドルの上昇(でも結局は乱高下しているので余り大きな材料ではないか)、金の下落が下押し材料となった。今のところ一目均衡表の雲の中でもみ合っている。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムも同様に下落した。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲4.8MB、ガソリン+2.9MB、ディスティレート+2.3MB、稼働率+1.8%
リビア国営石油 ガネム会長(最近コメント多いですね)「原油相場を過去最高水準まで押し上げたのは投機取引であり、最近の価格下落でOPECが消費国の増産要請を断ったことの正当性が証明された」

(商品市況概況)
「下落」
 昨日のコモディティ市場も総じて軟調な推移となった。やはり一次産品価格の高騰に対する世界の反発が強く、(このましくないが)一斉に規制強化の方向に動き始めていることや、そもそもの景気循環サイクルの中での景気減速の可能性が高まっていることが材料である。この動きは特に非鉄金属において顕著であり、エネルギーに関しては「行き過ぎた価格上昇」が修正される形での下落となっている。
 とはいっても各商品のところでもコメントしているが、決して供給が常に十分な状態である商品は多くなく、需給はタイト気味であり価格の大幅な下落が起きる可能性は高くはないことは忘れてはならないだろう。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。とは言っても一昨日同様、もみ合い推移の結果下落という感じである。LME在庫の減少や下値では安値拾いの買いも継続しており総じて現状レベルでの推移が続いている。しかしながら極端な価格高騰を抑える意味で金利が引き上げられる可能性が高いことや、金利引き上げ・素材価格高騰の影響で企業業績が悪化する可能性も高まり株価が調整色を強めていることも相場のセンチメントをネガティブにしているようである。LME在庫は▲650Mt減少、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は10.5%)。売買高は6,555枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先が小幅低下。C-3(Cash vs 3M Fwd)は148㌦バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。取引序盤はLME在庫の減少を受けて小幅上昇していたが、そもそもこの価格水準では生産者の生産停止の動きが出る可能性があることもあって「現在が底値」と見る向きも多く、昨日の予想通り2,000㌦の心理的レジスタンスラインをトライする動きとなったが結局上抜けできずに引けた。LME在庫は▲700Mt減少、FSCは4.3日(キャンセルワラント率は3.6%)。売買高は5,550枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は262㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。略予想通り、取引序盤から10日移動平均線のサポートラインを試す動きとなったが、LME在庫が大幅に増加したことを受けて急落し、2,000㌦の心理的節目をトライする動きとなった。LME在庫は+2,925Mt増加、(FSCは3.0日、キャンセルワラント率は3.0%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は2,278枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は17㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は大幅に下落した。そもそもエネルギー価格が下落していることから調整売りが入り易い中、100日移動平均線のサポートラインを割り込んだあたりからテクニカルな売りも入り急落、夜間のバ議長のインフレ懸念発言を受けて終始軟調な推移となった。昨日に関してはLME在庫の大幅減少は殆ど材料視されなかった。LME在庫は▲1,525Mt減少、(FSCは9.4日)。(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は13,760枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。期先の上昇はコスト上昇を長期に許容する動きでもあるため要注意である。C-3は44㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の減少やコストベースで節目となる22,000㌦でサポートされたことから、買いが入った。しかし10日移動平均線レジスタンスとなり、このレベルは上抜けせずに引けている。LME在庫は▲228Mt減少、(FSCは11.1日)、キャンセルワラント率は2.7%。売買高は1,641枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は125㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。予想通り買い戻しが優勢となったが、22,000㌦の節目を維持できなかったことや夜間のバ議長発言を受けたドル高進行で上げ幅を大幅に削った。LME在庫は+80Mt増加、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は3.85%。売買高は172枚。イールドカーブは期近を中心に前日比でゾーンパラレルに上昇。C-3は15㌦バックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は総じて軟調な推移となり、30日移動平均線のサポートラインをとうとう割り込むに至った。夜間に発表された米在庫統計は明確に原油にとってブルな内容であったが、それを以ってしても30日移動平均線を回復できなかったことから手仕舞いの売りが入り下落した。引き続き急速なインフレに伴う需要の減少観測、価格高騰に伴う新興国補助金撤廃の動きといった需要の減少観測、CFTCによる原油や商品全般の監視強化の動き、バ議長のインフレ懸念発言でドル高が進行したことも相場を軟調なものにしたようである。全ゾーンパラレルに低下。総じてコンタンゴの状態。Brentも同様。直近限月の騰落率はWTIが▲1.7%、Brentが▲2.1%。
 石油製品も下落。RBOBは10日移動平均線近辺でもみあっていたが、夜間発表された米在庫統計で在庫の予想を上回る増加を受けて急落し、一気に30日移動平均線まで水準を切り下げる展開となった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいが全ゾーン大幅に低下している。直近限月の騰落率は▲5.2%。ヒーティングオイルも下落。そもそも軟調な推移となってたが米在庫統計の発表を受けて急落、一気にこちらも30日移動平均線を試し、この水準でサポートされて引けた。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいが略全ゾーンパラレルに低下してういる。直近限月の騰落率は▲2.7%。ガスオイルも下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲3.2%。

(ひとりごと)
昔、天候デリバティブの仕事をしていたことがある。
地味に本とかも書いたりしたのだが(絶版。多分)、あの頃の友人は今や誰も天候デリバティブを担当していない。
商品の流行り廃りは早いものである。
今年の夏は気温ロングの人が多いのだろうか?

さて。

別に天候デリバティブの話がしたかったわけではなく、彼らと食事に行ったときの事を思い出したので
「また」食べ物の話です。文句あるッ!?

彼らとは定例的に食事をしていて、かつては殆ど毎月食事会を開いていた。
場所は覚えていないが、銀座の地下の居酒屋で会を開いたときのこと
男ばっかりだったので、確か牛刺を注文。
注文後、しばらくして牛刺が登場。
5ミリぐらいの厚切りで、サシが綺麗に入ったおいしそうなのが
男4人、1人1枚ずつ食べる。
見た目と違い、結構堅くて食べにくい。まあ、味は悪くないんだけど...

私「堅いね」
友人A「堅い」
友人B「でも結構美味しい。結構いい肉だよな」
友人C「うん」

と、4人中2人が食べ終わったその直後に

店員「済みませーん、鉄板お持ちしました」
一同「え?鉄板?何の?」
店員「ご注文いただいた豚ロース鉄板焼きの鉄板です」
一同「!!!」

友人A「俺全部食べちゃったよッ!!」
友人B「俺も...!!」
友人C「なんだか牛の割には堅いと思ったんだよな...俺は半分しか食べていないけど」
私「俺も半分食べちゃったけど、豚って生で食べちゃいけないんだよな!?」

完全に沈黙。
でも気づけっての。

その後、2ミリぐらいのうすーい厚さの牛刺が登場。
遅いっての。

「なぜ『普通の』飲食店がまず先に七輪や鉄板を持ってくるのか?」を体を以って理解した瞬間。
焼肉用の豚を生で食した人は、そういまい。